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Windows 10移行の
実質的なリミットは?

Windows 10への移行スケジュールについて、2018年度内には移行計画を立て、2019年度の上半期には移行を完了することを提案したい。

Windows 7のサポート期間が終了するのは2020年1月14日だが、それまでに移行すればいいと考えるのはおすすめしない。それはどういうことか。

まずは時期の問題がある。1月といえば、多くの業種で年度末の繁忙期にかかってくる頃ではないだろうか。その時期に業務をストップさせて移行や導入の設定を行うのは避けたいところだ。新しいパソコン環境に慣れるまでの期間も考えたい。また、導入後に社内システムのセットアップなどに時間がかかることがあれば、業務に悪影響が出かねない。

かつてのWindows XPからWindows 7への切り替え時期を思い出してみよう。多くの企業がサポート期間終了の直前に切り替えようと考え、納入手続きや切り替えの設定期間に慌てるケースがあったようだ。機種の選定や、ソフトウエアやサーバーOSとの検証期間も考えると、先延ばしにすればするほどリスクが高まることは間違いないのだ。

こうしたことを踏まえて逆算すると、やはり2018年度内には移行計画を立て、2019年度の上半期には移行を完了するのがリミットラインなのではないだろうか。

中堅・中小企業におすすめの
スモールスタート

スケジュール感がつかめたとしても、コストと手間の問題は残る。これを解決する考え方としておすすめしたいのが、小さい規模から始めて段階的に切り替えていく「スモールスタート」だ。

例えば、30台のパソコンを入れ替えるなら、10台ずつ3回に分けて実施する。この方式のメリットは、一括導入に比べて予算計画が立てやすく、分割することで導入時の手間をセーブでき、担当者の負担が軽減されることだ。ここでは10台ずつ3回という例を示しているが、台数と回数の組み合わせを自社の業務に合わせれば、繁忙期を避けるという点でも有効だろう。

また、最初の10台の導入がケーススタディーとなり、次回以降はよりスムーズに導入できるようになるため、業務がストップするリスクも最小限に抑えることができる。もし社内の一部のパソコンがWindows 10であるなら、すでにスモールスタートと言えるのではないだろうか。さらに徐々に導入を進めればよいだろう。

Windows 10への移行の重要性はわかっているが、コストや手間を考えると踏み出せない――。そんな企業は、スモールスタートによる切り替えを検討してみてはいかがだろうか。

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