iiyamaディスプレイが選ばれ続ける理由vol.1 性能・品質・価格のトータルバランスを追求した製品づくり iiyamaディスプレイが市場に投入されて45年経つが、法人需要を中心に今なお、選ばれ続けている。その大きな理由は、性能・品質・価格のトータルバランスを追求してきたことがお客様に評価されているからに他ならない。製品の開発と販売を担う、iiyama事業部のキーマンにiiyamaブランドへの思いを聞いた。

試作から出荷までいくつもの「試験・評価」を実施

長野県北東部に位置する飯山市。iiyamaディスプレイの前身、飯山電機が誕生したその地はマウスコンピューターに受け継がれ、今なお製品の開発や品質管理などの業務が行われている。iiyama事業部の下田正和氏はCRTディスプレイの回路設計技術者として約30年前に入社。以来、製品の開発・設計などに携わり、現在は開発室室長として開発部門を束ねている。

長年、iiyamaディスプレイがお客様から選ばれ続けている理由について、下田氏は「性能、品質、価格のバランスが保たれていることです。このどれが欠けてもダメ。お客様が望むものをトータルにバランスよく長年供給し続けてきたことが最大の要因だと考えています」と述べる。

iiyama事業部開発室ではiiyamaブランドの全てのディスプレイの開発業務をおこなっており、開発室のメンバーはプロジェクトごとに企画から出荷及び市場トラブルのケアまで責任を持って担当し、高い性能と品質を担保する体制を整えている。

ディスプレイ開発にあたって、製品の企画・仕様策定の段階から、海外のEMS(受託製造会社)パートナーと打ち合わせを進めていく。試作品を作成し、当初の設計仕様に合致した製品ができているか、環境試験も含め、各信頼性試験をパスすることで製品の信頼性が確保できているかどうかをみる。開発の難易度に応じて試作の回数が異なり、全てが新規開発モデルになると複数回、試作を行い、製品の完成度をあげるという。

一次もしくは二次試作が完了し合格すると次は量産前のパイロットラン試作を実施する。「量産にて使用する部材を用いて、実際に生産工場の製造ラインに流して現場作業がスムーズに行えるか、製造された製品が仕様に合致しているかどうかなどを最終確認します。パイロットラン試作が合格すると初めて本量産に進めることになります。

そして初回量産し、完成した製品の検査を実施、合格するとはじめて良品として出荷できるのです」と下田氏は何重もの出荷までの検査及び点検工程を説明する。

株式会社マウスコンピューター
iiyama事業部
開発室

室長下田 正和

株式会社マウスコンピューター
チャネル営業統括部
チャネルマーケティンググループ

主任大久保 政紀

数々の厳しい検査を実施

EMS先での試験に加え飯山工場で実施される高温寿命試験(写真左)では、気温40度の室内において画面表示を続けている。環境試験(写真右)は恒温槽でマイナス10度から40度まで温度を変化させる高温低温放置試験や温度サイクル試験、低温高温動作試験等を実施し、異常や劣化がないかを確認している。

開発・製造・市場の「3つの品質」を高いレベルで維持

下田氏は品質について、「大きく設計品質、製造品質、市場品質の3つの品質があり、いずれも高いレベルで維持することがお客様から選ばれるために重要」だと力を込める。

設計品質を確保する上でカギを握るのが液晶パネルの品質だ。「高品質なディスプレイとは、安定した品質が大前提となります。そのため、iiyamaでは高い品質の液晶パネルを採用して製品化していることが、お客様から選ばれ続けている理由の一つだと思います」と、下田氏は語る。

ディスプレイが優れた性能を発揮するためには液晶パネルに加え、映像処理ボードや電源ボードなどのデバイスも重要になる。開発室では性能、品質、価格のバランスを見ながら最良のデバイスを選択しているという。そして、生産されたディスプレイに対し、液晶パネルが光学的な性能を満たしているか、映像を表示するための機能がきちんと動作しているかをチェックしている。

また、電源については、安全性及び信頼性を重視し電源部品などにも留意している。下田氏は「長期間に渡って安定して使うためには電源にも高い品質が求められます。信頼性の高い日系メーカーのコンデンサーを採用していることも、その一例です」と説明する。

製品に加え、工場の「製造品質」を定期的にチェック

開発室とともに品質の維持・向上に貢献しているのがiiyama事業部の品質管理室だ。工場で製造されたディスプレイの品質が保たれているかという製造品質を確保し、市場に出荷できるかどうか製品を検査、判定する役割を担う。

検査の対象は製品だけではない。EMSパートナーがiiyamaの品質基準を満たしたものづくりが徹底されているかどうか現地の生産工場を訪問し定期的に監査を実施している。例えば、「製造工程で静電気を防止する対策を講じているかどうか定期的にチェックしています」(下田氏)。静電気防止対策をしないでIC等の半導体部品を取り扱うと故障の原因になるからだ。

そして、市場品質。iiyamaディスプレイが利用されている日本や欧州などの市場及びサービス部門からの品質報告などを元に、製品の品質及び製造品質を常に改善する活動を重ねている。既存製品の品質を担保するだけでなく、より品質を高めるための取り組みも継続的に続けているという。

これら3つの品質に加え、「営業品質も大事にしています」と話すのはチャネル営業統括部チャネルマーケティンググループ主任の大久保政紀氏だ。安定した製品を長期的に供給してほしいといった企業の声を開発部門などに届け、「お客様の要望に応えていくのが営業品質です」(大久保氏)。

「開発部門・品質管理・営業・アフターサービス」すべてが国内対応

こうした営業品質を含め、iiyamaブランドの優位性は「開発部門・品質管理のほかに、営業はもちろん、コールセンターも国内にあるので、製品にトラブルやクレーム等が起きた際の対応など、何事にもスピーディに対応できることが私たちの強みです」と下田氏は強調する。そして、マウスコンピューターとの統合により、パソコンとディスプレイの両方のソリューションやリソースを活かして開発することで、より良い製品を追求できることは大きな価値を生み出しているという。

例えば、ディスプレイの品質を確保する上で欠かせないのがパソコンとの相互接続試験だ。飯山事業所にはディスプレイの部門のほか、マウスコンピューターの各部門がある。開発中のパソコンに搭載される最新グラフィックカードやマザーボードと開発段階もしくは既にリリースしたiiyamaディスプレイ製品に渡って、タイムリーに動作検証することも可能だ。

このような取り組みを背景にして、「マウスコンピューターのパソコンに最適なスペックを持つiiyamaディスプレイを組み合わせて市場に提案するなど、グループの総合力を最大限に発揮することができます」と大久保氏は胸を張る。

これからもiiyamaは、性能、品質、価格のトータルバランスを維持しつつ、お客様や市場ニーズに応じたディスプレイをタイムリーに開発し、品質管理を徹底することでお客様に満足いただける製品を提供し続けていく、iiyamaならではの価値を高めながら。

マウスコンピューター飯山工場の様子
飯山工場から出荷されるiiyamaブランドのディスプレイとマウスコンピューターのパソコン