日経 xTECH Special

これからの多様な働き方を支える「WaaS」。セキュリティ担保と利便性を両立するスマートデバイスの活用法

レコモット/NTTデータ

これからの多様な働き方を支える「WaaS」
セキュリティ担保と利便性を両立する
スマートデバイスの活用法

多様な働き方を実現していく上で、キーワードとなるWaaS(Workspace as a Service)の考え方、さらにセキュリティの担保と利便性の向上を実現するモバイル活用法について、NTTデータの遠藤由則氏、レコモット 代表取締役CEOの東郷剛氏が語った。

場所、端末、アプリを問わず、仕事ができる環境が実現

遠藤氏
NTTデータ
ビジネスソリューション事業本部
デジタルビジネスソリューション事業部
部長
遠藤 由則

 リモートワークの浸透、モバイルシフトなど、多様な働き方が広がるなか、「デジタルワークスペース」への関心が高まりをみせている。NTTデータの遠藤由則氏は、その構築に当たって以下の3つを挙げる。

 1つ目が「利便性の向上」だ。ユーザーが求めるのは簡単・迅速に仕事ができること。「いつでも、どこでも1つのインターフェースからあらゆるデータ、アプリケーションにアクセスできることが大前提」(遠藤氏)。2つ目が「選択の幅が広がる」こと。デバイスをはじめ多種多様なアプリケーション、基盤が登場するなか、必要なものを自由に選択できる環境整備が必須だ。3つ目が「セキュリティの担保」。デバイスなどの選択肢が増えれば、セキュリティリスクが懸念される。「企業側、エンドユーザー両者のリスクをヘッジする仕組みを考慮すべき」と遠藤氏は指摘する。

 こうした概念に基づき、同社が提供するクラウドサービスが『BizXaaS Office』だ。“どこでもワークスペース(WaaS=Workspace as a Service)”をコンセプトに、仮想デスクトップ、ファイルサーバ、Exchangeメールのサービスが利用場所、接続デバイスに依存せず、社内外どこからでも利用可能。「個人の作業はもちろん、チーム間のコミュニケーションをセキュアかつ円滑に実現し、お客様が進める働き方改革に貢献するソリューションを目指しています」という。

 仮想デスクトップサービスはクラウドサービス型、オンプレミス型に加え、両タイプのメリットを備えたハイブリッド型もラインアップ。業務情報は顧客ネットワークに配置し、セキュリティを担保。HCIによる柔軟な拡張性、SD-WANによる安価で信頼性の高い通信も実現する。

 その他、ハイグラフィックスなアプリケーションも利用できるGPU搭載仮想デスクトップサービスも新たに登場。オプションサービスとしてスマートフォンの業務利用を安全に実現する「モバイルアプリケーション管理(MAM)サービス」などスマートデバイス対応も完備している。

 「業種、業界によってもデジタルワークスペースの在り方は変わってきます」と遠藤氏。業界大手として幅広いソリューション実績を強みに、同社では導入前の支援、コンサルティングも実践している。

図9
働き方の多様化を受け、あらゆるシーンでデバイスを問わず、アプリケーションを簡単、自由に使うことで、迅速かつ自律的に仕事ができる環境の整備が求められている

「端末にデータを残さない」ことが最大のリスクヘッジ

東郷氏
レコモット
代表取締役CEO
東郷 剛

 続いてレコモット 代表取締役 CEOの東郷剛氏が登壇。同社ではモバイル関連のソリューション開発に特化し、スマートフォンの業務利用を安全かつ快適に実現するソリューションとして、『moconavi』を提供。ほかにも『BizXaaS Office』のオプションサービス「モバイルアプリケーション管理(MAM)サービス」のOEM提供も手掛けている。

 まず、東郷氏はモバイルシフトによる利用端末の多様化が進むことにより、アプリとデータの管理法が問われていると指摘。「従来のモバイル端末管理(MDM)とアプリ管理(MAM)とデータ管理を一体化して進めるやり方では、デバイスを紛失した際の、リモートワイプの成功率が極めて低い点から見てもリスクは高いと考えられます」と警告する。

 さらに、近年、私用端末を業務に使用するBYODが浸透している点も鑑みている。「MDMとMAMを分離し、コンテンツ管理(MCM)とMAMによる認証基盤を統合しました。アプリとデータの管理を適切に行うことにより、企業情報と個人情報も漏洩することはありません」と東郷氏は語る。

 つまり大事なのは「端末にデータを残さない」。この発想の転換からセキュアなMAM、『moconavi』が誕生したという。

スマホで各種グループウェア、
CRMとの連携も可能

 搭載する標準機能はメール、アドレス帳、カレンダー、ストレージ、ドキュメントビューワーなどPC並みに網羅。Office 365、Google Drive、Salesforce、名刺管理サービスのSansanなど、各種グループウェア、クラウド、CRMとの連携も実現する。

 「これら業務アプリはサンドボックス内でサービス化されているため、データがデバイスに残るリスクはありません」と東郷氏。標的型攻撃メールに対してもメール無害化機能を完備している。

 ここでデモンストレーションとして、Sansan、モバイルチョイス“050”と連携した電話機能を紹介。通話1つをとっても、名刺データやアドレス帳からの読み出しなど発信方法も多種多様。1つのデバイスで会社と個人の2つの電話番号を持つことで通話のBYODも可能だ。

 「当社のミッションは、1つのアプリケーションで、全てをつなぐハブになることです」と語る東郷氏。ワークスペースのモビリティを加速させつつ、セキュリティの担保と利便性を実現していく上で、力強い味方となってくれそうだ。

図10
「BizXaaS Office」では、私物の端末を業務に使用する場合も、業務用のデータを端末に残さず社内システム、クラウドが利用できる。Splashtopとの連携も可能
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