もはや3次元設計は、大企業の設計者だけが使う設計手法ではなくなった。中堅・中小企業が導入・活用することによって、日本の製造業の競争力を大いに底上げする可能性を秘めていることが分かった。ただし、多くの製造業では、3次元設計の利点を認めながらも、その潜在能力をなかなか引き出せないでいる現状が見えてきた。日本の製造業の設計現場はどのような課題を抱えており、3次元設計の導入によって、何が、どのように解決されるのか。設計者を対象にしたアンケートを通じて現状を明確にとらえ、先進的な取り組みで目覚ましい成果を得たベテラン設計者の声を聴いて目指すべき3次元設計の姿と効果を得るための実践手法を探った。

人材不足下での競争激化に悩む設計現場
3次元設計がチームの潜在能力を最大限引き出す

自他共に認める“ものづくり大国”であり続けてきたニッポン。自動車、産業機械、電機など多くの分野で、高度な知見と技術を持つ設計者が圧倒的競争力で世界市場を席巻する製品を生み出し続けてきた。その栄光は、これからも継続できると多くの人が信じている。

しかし、現実は厳しい。何の方策もなく従来通りの製品開発を続けていたのでは、革新的コンセプトで新たな価値を生み出す欧米企業や、高性能・高品質の製品を開発する力を持ち始めた新興国企業の間に挟まれて、日本企業は存在感を失ってしまうのではないか。しかも、これから日本は少子高齢化が進み、その影響はものづくりの現場にも影を落とすことだろう。競合が力をつけ、自らの力が削がれつつあるというのが、日本のものづくりを取り巻く赤裸々な現状だ。

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設計現場は技術の継承者を育てる余裕がない

兆しは既に設計現場に表れている。ダッソー・システムズと日経BP社らが実施したアンケートでは、設計に携わる回答者のうちの77.2%が「一部の設計者に負荷が集中している」と答え、73.2%が「設計ノウハウが個人に依存している/担当者により設計品質にばらつきがある」と答えている。
(<Theme1>「日本の中堅・中小製造業の設計現場を徹底調査、設計人材の育成と活用に多くの課題」参照)

ただでさえ忙しい設計現場が厳しい開発競争に晒され、設計の効率と品質を最大限まで高めるため、エース設計者に仕事を集中させている様子が垣間見える。さらに、目前の仕事に忙殺されてしまい、後進を育てるべき立場にあるベテラン設計者が新人設計者を育てる余裕を持てなくなっているようにも感じる。こうした状況は、中小企業ならなおさらのことだろう。

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3次元設計が開発チームを覚醒させる

だたし、こうした状況を打開する策はある。世界を相手にロードレース用2輪車の設計者として豊富な実績を持つ元スズキ株式会社 二輪エンジン設計部の荒瀬国男氏は、世界との勝負は、単に設計現場の人手の数で勝負が決まるのではなく、異質な能力を持つ人材が集い、それぞれの力を効果的に結集して設計できる環境を整えることが必要だという。
(<Theme2>「3次元設計の意義は設計者の能力拡張にあり。上手に使いこなせば世界で勝ち抜く武器に」参照)

異質な能力を一つの設計対象に注ぐ際、極めて効果的なのが3次元設計の活用である。荒瀬氏は、「3次元設計を導入し、構造解析など上手に活用していけば、現場の設計力は確実に高まります」と断言する。
(<Theme3>「日本の製品競争力を底上げする3次元設計、設計現場の実態に合わせた導入と活用を」参照)

日本の設計現場でも、設計者個人の知見や技能を頼りにするあまり、使い慣れた2次元設計の環境を、疑問を感じることなく使い続けているところもまだ多い。日本のものづくりの力を維持・強化するためには、設計チームの力を最大限まで引き出す3次元設計の導入と活用は必須であろう。

ここにある3つの資料には、日本の製造業の設計現場はどのような課題を抱えており、3次元設計の導入によって、何が、どのように解決されるのか。目指すべき3次元設計の姿と効果を得るための実践手法を紹介している。設計環境の変革を考えている方々にはぜひ読んでいただきたい。

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