オフィス外で仕事をする機会が多いビジネスパーソンにとって、PC画面の「覗き見」を防ぐプライバシーフィルターは必須のアイテムだ。富士通は同社として初めて、法人向けPCの純正プライバシーフィルターをスリーエム ジャパンとともに開発した。
デジタルツールに詳しい戸田覚氏に、フィルターを装着した「富士通LIFEBOOK Uシリーズ」を実際に使ってもらい、その性能をレビューしてもらった。

戸田 覚 氏(とだ さとる)

1963年東京生まれ。ビジネスやIT関連の雑誌、ウェブサイトで多数の連載を持つほか、ビジネス書執筆、講演、コンサルティングなどを手掛ける。YouTubeチャンネルにも動画を随時アップしている。近著に『15秒から始めるウケるスマホ動画入門』(青春出版社)、『ヒット商品のマル秘プレゼン資料を大公開!──資料から読み解く成功の極意』(インプレス)、『仕事がサクサク終わって早く帰れる 自働大全──驚きのスマホ&PC活用法で〈自分働き方改革〉』(KADOKAWA)などがある。

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本動画では、戸田覚氏が実際に富士通純正プライバシーフィルターをLIFEBOOKと共に体感。本製品の装着はどれ程簡単なのか、画面の見え方はどう変わるのか、など気になる点を本音で解説いただいた。数々の製品の使用経験がある戸田氏が語る、本製品の魅力とは?

オフィス外での仕事に必須の
「覗き見」対策

平日のオフィス街の喫茶店は、ノートPCを開いて仕事をするビジネスパーソンで連日溢れかえっている。テレワークを推奨する企業が増えていることもあって、ビジネスパーソンが社外でPCを使う風景はごく日常的なものとなった。喫茶店だけでなく、新幹線、飛行機、ホテルのロビーなどは、いまやビジネスパーソンの「仕事場」になっていると言っていいだろう。

ノートPCと通信環境さえあれば、場所を問わず仕事をすることができる。しかし、問題となるのは情報セキュリティ対策だ。「ネットワークのリスクはアンチウイルスソフトで回避できる。PC本体には利用者権限が設定されている。だからセキュリティ対策は十分」──。そう考えている人がいるとすれば、残念ながら甘いと言わざるを得ない。オフィス外での仕事では、「画面の覗き見」が非常に大きなセキュリティリスクだからである。ノートPCの画面は、あえて「覗こう」としなくても、思わず「見えてしまう」ものだ。例えば、顧客との取引情報や見積り情報を競合他社の関係者に見られてしまったら、ビジネス上の大きなロスになる可能性もある。総務省は昨年発行した「テレワークセキュリティガイドライン第4版」で、社外でのPC作業時にはプライバシーフィルターを使用して情報漏洩を防止することを推奨している。

平成30年総務省発行『テレワークセキュリティガイドライン第4版』でも
社外でのPC作業時にプライバシーフィルターの使用が推奨されている

PCとの一体化をいかに実現するか

PCにオプションで取りつけるプライバシーフィルターは各社から販売されている。しかし、タブ、両面テープ、マグネットなどで装着するタイプの従来のフィルターは、必ずしも使いやすいものではなかった。

各種プライバシーフィルター装着方法のメリット/デメリット

作家 戸田 覚 氏

富士通クライアントコンピューティング株式会社
プロダクトマネジメント本部 第一開発センター 第三技術部
マネージャー 松下 真也 氏

「長く使っていると歪みが発生して画面が見にくくなること。ディスプレイとフィルターの間に埃や細かなごみが入ること。装着時の見た目がかっこよくないこと。主にその3点がこれまでのプライバシーフィルターの問題点でした」

そう話すのは、ITやデジタル機器に詳しいビジネス書作家の戸田覚氏だ。

そのような問題点を解消するために、法人向けPC「LIFEBOOK」用の純正プライバシーフィルターをスリーエム ジャパンとともに開発したのが富士通である。開発を担当した富士通クライアントコンピューティング プロダクトマネジメント本部の松下真也氏は説明する。

「私たちは“モビリティ&セキュリティ“というコンセプトのもとで、PCの軽量化などの持ち運びやすさと端末でのセキュリティ機能の充実に取り組んできました。LIFEBOOK U939シリーズでは、『手のひら静脈認証』『タッチ式指紋認証』『顔認証』の3種類の認証方式をご用意するなど、職場におけるセキュリティの必要性によって選択できるのが特徴です。それに加えて、純正オプションのプライバシーフィルターを開発したのは、“LIFEBOOKの機能性やデザイン性を損なわず、LIFEBOOKと一体化したフィルターがほしい”というお客さまのニーズが多かったからです。既存のモデルに合わせてつくるのではなく、PCの設計とフィルターの開発を同時に進めました。結果として、まさしくLIFEBOOKと一体化したフィルターが実現したと自負しています」

スリーエム ジャパン株式会社 ディスプレイ製品事業部
プライバシーソリューションズビジネスマーケティング
森田 泰輔 氏

「形状や厚み、着脱のしやすさに徹底的にこだわった」と話すのは、開発パートナーであるスリーエム ジャパン ディスプレイ製品事業部の森田泰輔氏である。

「耐久性と取り外しやすさのバランスを実現することが大きな課題でした。着脱テストを1000回以上繰り返し、タブの長さや形状などを細かく調整していきました」