SAPコンサルタント/エンジニアのキャリア構築はどう変化してきているのか?

アクセンチュアのスペシャリストが語る「先端事例」と「人材育成」

入澤 裕己

アクセンチュア株式会社
テクノロジー コンサルティング本部
SAPビジネスインテグレーショングループ
プリンシパル・ディレクター

宮脇 栄志

アクセンチュア株式会社
テクノロジー コンサルティング本部
SAPビジネスインテグレーショングループ
シニア・マネジャー

提供: アクセンチュア

企業向け包括的ITソリューションのトップブランド「SAP」の導入・運用パートナーとして、数多くの大規模プロジェクトを手がけるアクセンチュア。なぜ同社のSAPビジネスは成長を続けているのか。その事業戦略や人材育成について、2人のエキスパートに話を聞いた。

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大規模SAP案件で
「アクセンチュアが選ばれる理由」とは?

写真:入澤 裕己 氏

入澤 裕己

アクセンチュア株式会社
テクノロジー コンサルティング本部
SAPビジネスインテグレーショングループ
プリンシパル・ディレクター

米国公認会計士を目指していた大学時代にSAPに出会い魅了される。アクセンチュアには中途入社。現在、SAPのアーキテクチャおよびアプリケーションの専門家として、多くのSAP導入プロジェクトに関わり、ITを活用した業務改革を推進している。後進の育成にも尽力。

なぜ大手企業におけるSAP導入プロジェクトのパートナーとして、アクセンチュアが選ばれることが多いのでしょうか?

入澤 お客様からアクセンチュアが選ばれる理由、それを簡潔に説明すると「人材」と「グローバル経験」の2点に集約されます。

 人材という点では、SAP認定のコンサルタントとエンジニアを多数有しています。そしてSAP社とのパートナーシップを生かし、長年にわたって世界中のお客様の課題解決に取り組んできた豊富な経験があります。個々のプロジェクトで得たナレッジや経験を属人的なものにせず、組織的に蓄積して活用していることもアクセンチュアの強みです。また、効率的な導入のためのアプローチやフレームワークを継続的に改良しています。

 実際、日本企業のお客様からは「アクセンチュアの意見を聞きたい」というご要望を数多くいただきます。例えばSAP導入をビジネスニーズの実現にきちんとつなげるためのカギや、グローバル事例に基づく知見、他業界の傾向・施策など、グローバル経験が豊富でSAP製品に関する知見も数多く持っているというアクセンチュアに対する期待を、お客様から日々感じます。

SAPソリューションの現在のトレンドや変化を教えてください。

入澤 これまでSAPといえば、エンタープライズシステムのコアとなるERP系で、企業のデータを記録し、蓄積したデータを活用する製品群が中心でした。しかしデジタル化が進む現在では、デジタルトランスフォーメーション(デジタル変革)に対するお客様の関心が高まっています。そのためSAP社もSAP LeonardoやSAP Cloud Platformなど、デジタル時代のニーズに合った製品やサービスを提供しており、これらを取り入れたいというお客様が増えています。

 例えばあるエネルギー関連企業では、設備点検業務を紙ベースで長年実施してきましたが、業務の効率化を検討した結果、点検作業をデジタル化し、紙からモバイルに変更しました。さらに機器に設置した多くのセンサーから得られるデータを収集、情報を可視化し、またカメラで撮影した映像を分析して『歪みが検出されたので故障の可能性がある』といった示唆を得られるようになりました。また熟練工のノウハウを形式知化し、スマートフォンやウェアラブルデバイスを通した伝承を行っています。

写真:宮脇 栄志 氏

宮脇 栄志

アクセンチュア株式会社
テクノロジー コンサルティング本部
SAPビジネスインテグレーショングループ
シニア・マネジャー

Webや組込み系のシステムエンジニアとしてキャリアをスタート。大規模プロジェクトへの参画を希望し、アクセンチュアに転職。数々の業務改革やシステム構築に携わる。またスピーディにプロトタイプを作り、先端テクノロジーを活用したSAPソリューションを提供するAccenture Liquid Studio for SAP Leonardoの推進も行っている。

アクセンチュアが手がけるSAP案件の特徴を教えてください。

入澤 私たちはその時々の先端テクノロジーを活用することが多いのですが、今で言うとSAP S/4HANAやSAP Leonardo関連の案件が増えています。私がアクセンチュアに入社した13年前も、プロジェクトの大きさに圧倒されました。「時には数百名が参加するなど、投入される人員規模やプロジェクト体制の大きさ」「扱うデータ量やトランザクション数の膨大さ」といった規模感、難易度の高さは昔も今も変わりません。そして、それをやり遂げるアクセンチュアの実行力の高さも、従来通りです。

巨大プロジェクトの現場では、どのようなことを強く感じますか?

宮脇 規模の大きいプロジェクトは、経営トップがオーナーシップを持つような「社運のかかったプロジェクト」であることが多いです。そうした現場ではすごい熱量を感じます。例えば電力自由化など、法改正を伴う国策レベルの変化に対応する案件は、お客様の本気度が違います。

 そうした大規模案件を成功させ、お客様の業績が伸長しているのを見ると、アクセンチュアで仕事ができてよかったとつくづく感じます。

写真:入澤 裕己 氏

人材と経験の活用を最大化する
「アクセンチュアの組織」とは?

アクセンチュアでの働き方の特徴を一つ教えてください。

宮脇 意外に思われるかもしれませんが、「チームで働く」ことです。どれほど優秀なスーパーコンサルタントやエンジニアでも、1人でSAPの全領域を網羅することは不可能ですし、孤軍奮闘で発揮できるパフォーマンスには限界があります。しかしアクセンチュアには、さまざまな業界や業務、テクノロジーに特化したSAPのスペシャリストが数多くいます。それぞれの強みを生かしてチームで働くことで、お客様へ提供する価値は何倍にも高まります。また国内のニアショア拠点である札幌や会津のメンバーだけでなく、海外のスタッフと協働することも多く、中国やフィリピン、インド、最近だとブラジルなどから日本のSAPプロジェクトに参画しているケースもあります。

入澤 そうした仲間が世界中にいて、グローバルネットワークで知見を共有し合っているのもアクセンチュアならではですね。

「知見の共有」について、具体例があればご紹介ください。

宮脇 日本初となる、あるプロジェクトでのことです。私の求めるノウハウを、ブラジルのAccenture Innovation Center for SAP Solutionsのメンバーが持っていることがわかり、相談しました。「自分の知見を共有することで周りをサポートしたい」という風土がアクセンチュアにはあり、情報を独占したり出し惜しみしたりせず、どんどん教え合うのが日常的です。もちろん私が知見を提供する側になることもあります。グローバルで事例を共有するためのプラットフォームが充実しており、日本からも積極的に情報を発信しています。日本で先進事例があると耳にした海外のスタッフから「ちょっと教えて欲しい」と気軽にコンタクトされることも日常的です。

先進的なプロジェクトならではの独特の難しさは何でしょうか?

宮脇 日本初や世界初といったプロジェクトでは参照できる情報がほとんどないため、困難にぶつかることも決して珍しいことではありません。少しでも関連する情報を持っていそうな人物を探したり、資料を読み込んだりして解決策を求めます。

 私が入澤に初めて会ったのも、そのようなプロジェクトが壁にぶつかった状態の現場でした。当時としてはまだ事例が少なかったウェブベースのSAPシステム構築案件で、複雑な機能を実装すると同時に、ウェブアプリでユーザビリティも求めるというもの。入澤がサポートに現れて問題を分析し、解決策を示してくれました。正直、あのときは入澤が神様に見えました(笑)。

 すぐに入澤に弟子入りを志願して、先端的なプロジェクトをいくつも経験したことで、自分が急成長した実感があります。高位のスペシャリストが現場で惜しみなくナレッジを提供し、課題解決にコミットするカルチャーは、アクセンチュアで働く魅力のひとつですね。

入澤 私自身もオールマイティではありません。ですが「社内の誰かがその問題を解決する答えを知っている可能性が高い」のがアクセンチュアです。それは職位が高い人でも、お客様やその業界、あるいは固有の業務領域やテクノロジーについて熟知しているからこそ可能になることだと思います。

そうしたナレッジの提供・共有はどのように行われているのでしょうか?

宮脇 もちろんプロジェクト現場でのナレッジ・トランスファーもありますが、アクセンチュア社内で活発なのは勉強会ですね。やる気がある若手には、主体的にかかわってもらうようにしています。

人材の変化についてうかがいます。最近のSAP関連分野における人材の傾向を教えてください。

宮脇 最近はSAPのスペシャリストが隣接する技術領域に踏み込んで自分のスキルを伸ばしたり、非SAPのスペシャリストがそれまでの知見をベースにSAP関連の技術を勉強して参入してきたりするケースが増えています。

入澤 例えばSAPのパッケージはやったことがないけれど、SAP HANAを活用したアナリティクスソリューションを構築する際にデータサイエンティストが参画してくるケースなどがあります。

 昨今のSAPプロジェクトに関わるメンバーの変化・傾向をひと言で表わすならば、「多様化」が最適な表現です。これまで各キャリアレベルで求められることはある程度画一的でしたが、現在はこのような背景もあり、多様性がより重視されています。キャリア構築において「専門性」とひと言で言っても、普遍的な部分と時代のトレンドを反映した流動的な部分があります。どのように双方のバランスをとりたいかは人によって異なります。アクセンチュアではキャリアカウンセラー(直属の上司とは別のメンター)がキャリアについて一緒に考えますが、私も一例として自分のやり方を共有しています。

「働き方」も変化しているのでしょうか?

入澤 はい、働き方も多様化するなど、大きく変化しています。アクセンチュアは働き方改革に真剣に取り組んできたこともあり、時間の面でのハードワークからはだいぶ脱却していますし、多様な人材が働きやすい環境がかなり整ってきています。フレックスタイム制や時短勤務、在宅勤務制度などの制度面、またこれらの柔軟な働き方を支える社内のオンラインコミュニケーションツールも充実しています。

写真:宮脇 栄志氏

これからのSAPコンサルタントや
エンジニアの成長と活躍のコツ

今後、どのようなSAPコンサルタントやエンジニアがより活躍できるとお考えですか?

入澤 答えは1つではないですが、これまで培ってきた自分の強みを生かして新しいことをやりたい人、今までできなかったことをアイディエーションしながら形にしたい人はさらに活躍できると思います。

 具体的には自分の取り組んできたペインポイントを新しい技術で可能にするため、エンジニアだからこそ、コンサルタントだからこそ思いつくアイデアを出し、それを形にすれば、必ずイノベーションにつながります。「こういうふうに変革できたらもっと良いのではないか」といったことをお客様とディスカッションしながら、アイデアを出し合うのです。

 そうして得られたアイデアの中から「まずはこれを形にしてみよう」というものを選び、プロトタイプなどからのフィードバックをもとに改善を繰り返していけるエンジニアは、間違いなく活躍できると思います。

宮脇 お客様のビジネス革新に貢献したいという思いがある人は、成長しながら活躍できます。デジタル変革の案件はもちろん、マイグレーション案件も成長を維持していますので、ぜひアクセンチュアに成長と活躍の場を求めていただけるとうれしいですね。

 これまで取り組んできた仕事を極めていきたい人も、新しい非連続的な発想で仕事に取り組んでみたい人も、どちらの方々にも活躍の場と成長の機会があり、さらに仕事を楽しめるのが、まさにアクセンチュアだと思います。 

本日はありがとうございました。

写真:宮脇 栄志氏 x 入澤 裕己氏

お問い合わせ

アクセンチュア株式会社

〒107-8672 東京都港区赤坂1-11-44 赤坂インターシティ
TEL:03-3588-3000(代表)
URL:www.accenture.com/jp

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