第2回

“SAP”を主軸とした全方位的なスキルで
製造・流通企業のグローバル変革を支援

いま急速に市場価値が高まるフルスタックコンサルタント”とは?

提供: アクセンチュア

第2回“SAP”を主軸とした全方位的なスキルで製造・流通企業のグローバル変革を支援。いま急速に市場価値が高まる “フルスタックコンサルタント”とは?

斎藤 健一

アクセンチュア株式会社
テクノロジー コンサルティング本部
製造・流通グループ
シニア・マネジャー

韓 艶雯

アクセンチュア株式会社
テクノロジー コンサルティング本部
製造・流通グループ
マネジャー

遠藤 聡志

アクセンチュア株式会社
テクノロジー コンサルティング本部
製造・流通グループ
シニア・マネジャー

 SAPなどの ERPによって経営を高度にIT化すると同時に、グローバル化による環境の変化にも、企業は追随していかなければならない。とくに製造・流通業界では、国や地域を超えたサプライチェーン、ロジスティクス、ファイナンスなど、対処すべき経営課題は多岐にわたる。
 このような時代だからこそ、「経営層と現場層」「業務とテクノロジー」「日本と海外」をつなぐ“橋渡し役”が重要となる。各専門領域のスキルをバランス良く持ち、業界の変革を支援するプロフェッショナル――すなわち「フルスタックコンサルタント」の存在だ。アクセンチュアのテクノロジー コンサルティング本部 製造・流通グループは、大規模なグローバルプロジェクトに携わりながら、自身の全方位的なスキルアップも可能になるなど、フルスタックコンサルタントを目指すには最適な環境だ。今回はSAP導入関連のグローバル案件で活躍中の社員に話を聞いた。

第1回 製造・流通業界の「デジタル変革」を支援するプロフェッショナルとは?

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グローバルプロジェクトの“橋渡し役”として
活躍するオールマイティ人材

 総合コンサルティング企業のアクセンチュアの中で、アクセンチュア・テクノロジーはERP製品などの導入・運用支援はもちろん、AIやクラウドなどの先端テクノロジー分野の展開も手がける組織だ。そのアクセンチュア・テクノロジーの中で、製造・流通グループはメーカーや物流、小売などの業界に特化し、各種ソリューションを提供している。

 このグループは、テクノロジーという「機能」と製造・流通という「業界」を掛け合わせたマトリクス型を体現。また、そこでは「お客様のビジネス価値創造が第一」とするプロフェッショナル・マインドを土台とし、偏りなく全方位的に知識・スキルをカバーする「フルスタックコンサルタント」と呼ばれる人材が活躍している。

 いわばオールマイティ型の人材ではあるが、SIerや事業会社などからの転職者も多数活躍しているという。強いスキルをさらに伸ばし、経験の浅い領域の知識は底上げをする。そうしたバランス重視のオールマイティ人材となることで、お客様のグローバル展開において、あるいは多様性を特徴とするアクセンチュア社内の環境において、“橋渡し役”としての高いパフォーマンスを発揮する。

 今回はSAPのソリューションを活用して、まさにフルスタックコンサルタントとしてグローバルのオペレーティングモデル構築のプロジェクト最前線にいる3名の社員の座談会を実施、自身の成長とキャリア、海外メンバーとの協働のおもしろさなどについて話を聞いた。

図1:フルスタックコンサルタントを構成する5つの要素

図1:フルスタックコンサルタントを構成する5つの要素

業務 業界情報について正しい知識を持ち、お客様の業務を的確に理解していること。
ソリューション お客様のビジネスの変革(トランスフォーメーション)を実現する、最適なソリューションを提案・活用できること。
テクノロジー 自らプログラミングやUI設計をできるなど、プロトタイプをクイックに提供できること。今後は先端テクノロジーを理解していることもますます重要となる。
グローバル・
ケイパビリティ
英語などの語学能力と異文化理解力があり、海外の関係者と適切に意思疎通、知識共有および協働できること。
コア・
コンサルティング
お客様との対話を通じて課題の本質を理解し、解決に向けてお客様とともに歩んでいけること。

「グローバル・ケイパビリティ」を発揮して
世界中のメンバーと協力、
SAPプロジェクトを成功に導く

いずれの方も、現在参画中のプロジェクトはグローバルプロジェクトと聞きました。まずは、その内容をご紹介ください。

 私は大手化粧品メーカーにおけるマスタデータ管理製品「SAP MDG」の導入プロジェクトに参画しています。お客様が抱えていた課題は、商品の品目マスタデータのグローバルレベルでの統一された運用ルールがなく、社内で複数システム間におけるマスタデータの整合性が確保できておらず、結果的に日常業務のデータ集計が複雑となり、データを活用すべき場面でExcelに頼ってしまうなど、システムとExcelの二重管理で業務効率が悪くミスも発生していました。その解決のために「SAP MDG」の活用を提案しました。

 お客様は日本/ヨーロッパ/アメリカ/アジアの4地域でビジネスを展開しており、このプロジェクトを推進するアクセンチュア日本法人のメンバーは、中国出身の私のほかに日本人、フランス人、ドイツ人という多国籍構成です。開発を担当するチームもフィリピン拠点のメンバーで構成されているので、まさにグローバル案件です。

遠藤 私が担当している大手製薬会社のプロジェクトは、最終的に1,000人月規模になる大掛かりな「SAP S/4HANA」製薬業界テンプレートの導入案件です。お客様にとって海外市場のプレゼンスは日々高まっており、グローバル規模でのビジネスプロセスの標準化が現在のテーマです。

 プロジェクトチームには、お客様先に常駐しているアクセンチュア日本法人のメンバーのほか、インドに在籍するSAPスペシャリストなどが加わっています。

 このプロジェクトではアジャイル開発の手法を取り入れてプロトタイピングしつつ、アクセンチュアのアセットである「Accenture myConcerto(SAP S/4の導入期間短縮を可能とする、業界ごとに共通のビジネスプロセスや標準フォーマットを一元的に参照できるプラットフォーム)」を活用して、お客様の業務をテンプレートへ擦り合わせつつトランスフォーメーションを支援するアプローチをとるなど、先進性のあるプロジェクトです。また、AIやRPAを組み合わせた業務効率の全体最適化も提案しています。

斎藤 私は産業用機器メーカーにおけるSAPテンプレートのグローバルでのロールアウトプロジェクトのジョブマネジャーを担当しています。

 お客様の日本拠点ではSAPテンプレートがすでに運用フェーズに入っています。次の段階として、現在はアクセンチュア中国法人のメンバーと連携しながら、ベトナム拠点への適用を終え、次の中国拠点へ展開するというステータスです。プロジェクトメンバーの約7割は海外メンバー。現地に行かずにジョブの管理をするのは難しいのですが、大胆にも私が不在の海外メンバーだけでプロジェクトを現地で推進する期間も設けました。そのため初期フェーズでお客様における海外メンバーのプレゼンスを高めておくようにすることで、現場で推進するフェーズになったときにはすでに信頼関係が構築されていて、ある程度自律的に推進できる、という状態を達成できました。

国籍や人種など、多様性が高いチームをマネジメントするコツはなんでしょうか?

 やはりコミュニケーションを密にすることでしょうか。カルチャーが異なる海外拠点のメンバーと働く場合には特に重要になります。私はコミュニケーションを積み重ねることで、それぞれの強みを見つけて、それらを組み合わせるように意識しています。

 海外出身者でも、アクセンチュア日本法人に所属して日本のお客様の動向や日本のビジネススタイルをよく理解している人は大勢います。グローバル案件ではそうしたメンバーがとくに頼りになります。

遠藤 私が考えるマネジメントのコツは、その人のスキルや能力は何か、そのスキルがどういう成果をプロジェクトにもたらすのかといった観点で考えることです。

 例えば、いま私のプロジェクトでは、ベーシス・インフラという基盤系に強みを持つオーストラリア法人所属のフランス人社員に、一時的に日本に滞在しながらインフラ領域を担当してもらっています。アクセンチュアには世界中にSAPのエキスパートがいて、その人材規模は世界トップ水準です。このフランス人社員のように、案件に応じて必要なスキルを持つ人材に来日してもらったり、リモートで作業してもらったり、協働による成果創出を私は日々意識しています。

斎藤 同感です。多様な強みを発揮できるようにすることがジョブマネジャーやプロジェクトでリードの立場にある私たちの役割の1つですね。

 一方で、文化の違いを考慮に入れて介入することもグローバル案件のマネジメントには大切だと思います。文化によっては、フォローをすることでそのメンバーのメンツや自尊心を傷つけてしまい、信頼関係に影響することもあります。

遠藤 信頼関係の醸成では、海外メンバーのローカル事情を理解することもポイントでしょう。例えば交通渋滞が社会問題の国で、時間厳守を締め付けすぎることは現実的でないケースがあります。個別の事情を把握しながら、先回りして手を打つことがコツの1つかと思います。

図1:フルスタックコンサルタントを構成する5つの要素

橋渡し役として
「クラアイント・フェーシング」を担う

テクノロジー コンサルティング本部の製造・流通グループは、技術と業界の交差する組織です。技術に特化する組織との役割の違いは何でしょうか?

斎藤 製造・流通グループはシステムの企画から、要件定義、システム構成の検討といった具体的な落とし込みにも関わります。落とし込みの段階で技術に特化した組織のメンバーがプロジェクトに参加しますので、そうした意味では、製造・流通グループはより長期間、お客様により近い位置で、プロジェクトに携われると言えます。

遠藤 おっしゃる通りだと思います。お客様と実際にお会いし、納得感を得るまで議論をし尽くす。これも私たちの役割です。テクノロジーやソリューションなどの先端的な専門家グループにも参画してもらいつつ、全体の進行は私たちが担う。そうした調整役でもありますね。

 私もまさに橋渡し役であることが、重要な役割だと考えています。お客様の経営層と現場層、海外拠点と日本拠点、そして海外拠点とアクセンチュア社内の世界中のチーム。こうした関係者をまとめあげる“橋”になるのが、製造・流通グループの重要な役割だと思います。

一人ひとりが異なる
“フルスタックコンサルタントとしての成長プロセス”

フルスタックコンサルタントとして、ご自身はこれまでどのように成長してきたと考えていますか?また今後は、どのように成長したいと思いますか?

写真:遠藤 聡志 氏

遠藤 聡志

アクセンチュア株式会社
テクノロジー コンサルティング本部
製造・流通グループ シニア・マネジャー

【日系SIerと外資系コンサルティング企業で勤務し、2014年にマネジャーとしてアクセンチュアに入社。2017年より現職。】

現在参画しているプロジェクト:
グローバル展開している大手製薬会社へSAP S/4HANAをコアとするシステムの導入計画、さらに新業務・機能設計支援も手がける大規模プロジェクト。サプライチェーン領域のリードとして、お客様の変革を全般的にサポート。

遠藤 私の場合、「グローバル・ケイパビリティ」が急激に伸長しました。この領域はこれからも伸びていくだろうと考えています。

 私の前職は外資系企業でしたが、国内向けの仕事が主体でした。ぜひ海外案件を手がけたいと考えてアクセンチュアに入社したので、その希望は入社直後からかなったと言えます。アクセンチュア社内でも、お客様の社内でも、海外からの人材の力を借りる機会が増えており、自分の仕事の幅を広げるためにも、「グローバル・ケイパビリティ」は必須ですね。

 加えて、私たちは「テクノロジー」を基盤とする組織ですので、「テクノロジー」領域の自己成長も不可欠です。クラウドファーストなアプリケーションの利活用も増えていますので、ビジネス環境の変化に対応するための幅広い知見を持つ人材を目指したいです。

遠藤氏が思い描く成長プロット

■ 遠藤氏が思い描く成長プロット

写真:韓 艶雯 氏

韓 艶雯

アクセンチュア株式会社
テクノロジー コンサルティング本部
製造・流通グループ マネジャー

【日系大手製造系企業で勤務の後、2014年にコンサルタントとしてアクセンチュアに入社。中国出身。】

現在参画しているプロジェクト:
グローバルで事業展開する大手化粧品メーカー向けに、SAP Master Data Governance(SAP MDG)を中心としたマスタ管理システムを導入するプロジェクト。現場のプロジェクトリーダーとして要件定義や業務プロセス改革提案、実行、システム化提案、開発など、上流から下流までを幅広く担当。

 私は入社時点ですでにグローバル人材でしたので、当初から多言語・多文化環境で仕事をしてきました。この「グローバル・ケイパビリティ」はさらに発揮していきたいと考えています。

 今後伸ばしていきたいのは「業務」です。お客様に最適なソリューションを提案し、最上流からプロジェクトに携わっていくには、お客様の業務をよく知ることが不可欠だと考えています。

 「テクノロジー」の領域では、最先端技術に日々触れることのできるアクセンチュアの環境を活かして新しい技術を学び、お客様の業務をより効率化する最先端のアルゴリズムの導入などを自分の手で実現したいと考えています。

韓氏が思い描く成長プロット

■ 韓氏が思い描く成長プロット

写真:斎藤 健一 氏

斎藤 健一

アクセンチュア株式会社
テクノロジー コンサルティング本部
製造・流通グループ シニア・マネジャー

【日系SIerに勤務の後、2016年にマネジャーとしてアクセンチュアに入社。2018年より現職。】

現在参画しているプロジェクト:
大手産業用機器メーカーのSAPグローバルテンプレートのロールアウトプロジェクト。国内・海外の関連グループ企業向けのテンプレート展開の現場でリードとして活躍中。

斎藤 私はお二人と違って、前職では極めてドメスティックな環境にいました。コンサルティング業界もアクセンチュアで初めて経験しています。そのため全方位的な成長が目標ですが、優先順位が高いのは「グローバル・ケイパビリティ」と「テクノロジー」です。「グローバル・ケイパビリティ」を駆使して世界中のリソースを活用し、「テクノロジー」の知識をきちんとシステムという結果に落とし込み、最終的にお客様が自ら運用できるための成果を残せるようになりたいと考えています。

斎藤氏が思い描く成長プロット

■ 斎藤氏が思い描く成長プロット

自ら手を動かして管理もする
「プレイングマネジャー」が活躍する社風

マネジャーとしてアクセンチュアに入社し、ギャップを感じたことは何でしょうか。また、それをどう乗り越えましたか?

遠藤 自ら手を動かしつつ、チーム管理も手がけるプレイングマネジャーが、ロールの1つとして高く評価されていることに入社当時は驚きました。その後、アクセンチュアはマネジメントと実行力、両方を問われるカルチャーが強いのだと私は理解しました。

 入社してしばらく、プレイングマネジャーとしてパフォーマンスが思うように発揮できず、現場で苦労している私に対して、尊敬する先輩社員が『マネジャーの実像』(ヘンリー・ミーツバーグ著、日経BP刊、2011年)という本を紹介してくれました。

 その本では《すぐれたマネジャーとは、カリスマリーダーでもなければ、戦略家でもない。次々に降りかかる「いまいましい問題」とエンドレスに付き合うことができるタフな実務家にほかならない》と明言していて、強く共感することができたのです。自分の考え方を転換できたことが、アクセンチュアでのブレイクスルーポイントになりました。

斎藤 確かにプレイングマネジャーはアクセンチュアのマネジャーの特徴の1つですね。私は入社してから今日まで、他の有能な社員に追いつくことを目標に成長してきましたが、入社して最も驚いたこと、あるいはギャップを感じたことはスピード感でしょうか。他の企業であれば会議を重ね、3日程度をかけて意思決定するプロセスを、半日くらいで処理してしまう。私が入社して自分に徹底したことは、まさに思考速度の高速化でした。

 私はコンサルタント職で入社しましたが、スピードについては同意見です。逆にいまでは、このスピード感が体にしみついてしまいました(笑)。

部下の育成という観点で工夫していることはありますか?

 プロジェクトの背景を念入りに説明することで、作業のゴールや道筋をしっかり共有します。説明をしたり質問を受けたりする過程で、自分が見落としていたことに気づくこともあり、他人にきちんと説明することは、自分が正しく理解できているかを確認する良いテストでもあるように思います。メンバーを育成することで、自分も一緒に成長しています。

遠藤 その通りですね。製造・流通グループにはSIerやコンサルティング企業、事業会社など、バックグラウンドの異なる方々が入社しています。そのため、私は相手のバックグラウンドに応じた対話を心がけています。

 そこで私が工夫しているのは、「信頼して任せること」と「ToDoを具体的なレベルに落とし込んで話すこと」のバランスです。対話を通じて、相手にきちんと伝わったことを確認したうえで成果を出してもらいます。対話と挑戦を通じて実現するメンバーのストレッチが、お客様の事業発展に貢献し、ひいてはアクセンチュア自身の成長につながります。

斎藤 同感です。私も対話を重視しており、とくに「納得したうえでやり遂げてもらうこと」、そして「責任範囲を決めながら適切にフォローすること」を重視しています。アクセンチュアは成長できる環境なので、いろいろな方々にぜひ飛び込んでいただきたいですね。

本日はありがとうございました。

フルスタックコンサルタントを目指せば「人材価値」が高まる

 アクセンチュアの製造・流通グループが掲げるフルスタックコンサルタントは、自分の強みを生かしながら、幅広い領域のスキル・知識を並行的に伸ばしていける存在だということが、今回の座談会からおわかりいただけただろうか。

 人材として自身の市場価値のさらなる向上を考えている場合、フルスタックコンサルタントは1つの理想的なロールモデルだ。アクセンチュアの製造・流通グループで、キャリアアップを目指してみてはいかがだろうか。

※ 所属・役職・業務内容はインタビュー時点のものです

写真:3人の対談風景

お問い合わせ

アクセンチュア株式会社

〒107-8672 東京都港区赤坂1-11-44 赤坂インターシティ
TEL:03-3588-3000(代表)
URL:www.accenture.com/jp

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