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リスクベースメンテナンスでコストとリスクを最適化/包括的なソリューションでプラントのDX化を実現する|AVEVA

AVEVA(アヴィバ)は急速に変化する市場に対応し、デジタルトランスフォーメーション(DX)の実現に必要なあらゆるソリューションを提供する。そのうちのアセットマネジメントでは、先進的なリスクベース手法も活用しながら、機器や設備の最適なメンテナンスを提案し、プラントの老朽化や人材不足などの課題が山積する製造業をデジタル化で支える。

 アラブ首長国連邦(UAE)の首都として発展を遂げているアブダビで、同国の成長を支えている原油や生ガスを一元的に管理しているのがアブダビ国営石油会社(ADNOC)の統合オペレーションセンター(図1)である。横幅がおよそ50mにも達する巨大なパノラマスクリーンを備えた、世界でも類を見ない施設だ。

 データやデジタル技術を活用して経営変革を目指す、いわゆる「デジタルトランスフォーメーション(DX)」の世界最大規模の事例の一つに数えられるこのADNOCのシステムを開発したのが、英国ケンブリッジに本社を置くAVEVA(アヴィバ)である。

 70を超えるADNOCの既存システムにアヴィバの最新ソリューションを組み合わせ、ADNOCが第4次産業革命として「Oil & Gas 4.0」と呼ぶ最新のデジタルトランスフォーメーション・システムを創り上げた。

 前述のセンターには16の石油・天然ガス開発事業者からあらゆるデータが集められ、原油や生ガスなどの生産調整、コンデンセート処理などの管理、各タンクの備蓄状況、150隻を超える船舶の運航管理や原油の輸送、売り付けおよび買い付け、機器や設備の状態などが、20万データポイントを超える情報とともに、バリューチェーンの流れに沿ってビジュアル化されている。

 巨大なパノラマスクリーンを使ったリアルタイムでの見える化と併せ、ITによる迅速な意思決定支援、オペレーションの最適化、機器や設備の効率的な予防保全なども図った結果、ADNOCでは生産計画サイクル当たり8000万ドルもの利益改善を果たしている。

統合オペレーションセンター
図1│アヴィバのソリューションを活用してDXを実現したADNOCの統合オペレーションセンター

DXの実現に必要なすべてのソリューションを提供

 すでに石油関連プラント、化学プラント、製鉄所や製錬所、あるいは発電所などを中心に、DXの実現をサポートしているアヴィバは1967年に設立以来、さまざまなアプリケーション技術によりマーケットから高い評価を受けてきた。

 DXを構成している技術は、2017年にフランスに本社を置くシュナイダーエレクトリックがアヴィバ株式の60%を保有したことで、グループが持っているすべてのソフトウエアが「アヴィバブランド」でまとめられている。

 アヴィバの強みは、DXの実現に必要なすべてのソリューションを取りそろえていることだ。また、エンジニアリング、プランニング、オペレーション、アセットパフォーマンス(資産管理)、監視制御など、プラントの設計や建設に関わる「資産ライフサイクル」と、プラントの運転やメンテナンスに関わる「運用ライフサイクル」の両輪を柱とする個別ソリューションを幅広く提供している(図2)。

 そのため、ユーザーのニーズや将来像に応じて、ADNOCのような大規模なDXの実現からポイントでの問題解決まで、同社の豊富な実績をベースに適切なソリューションを提供し、ワンストップでサポートできるのが強みとなっている。

 オイル&ガスの他、化学、造船、食品、採掘、発電などの分野に強く、グローバルの顧客数は1万6000社に達する。日本でも、石油関連企業やプラント建設企業などで幅広く活用されていて、例えば、国内でプラント建設大手として知られる千代田化工建設は、アヴィバのプラント・ダイナミックシミュレーター「DYNSIM」に同社のAI技術を連成させたシステムを構築し、最適な運転条件の探索に活用している。

図2
図2│資産ライフサイクルと運用ライフサイクルを両輪に、プラントのライフサイクルすべてにソリューションを展開し、ワンストップでのサポートが可能
NEXT/最適な保全計画を提案する「リスクベースメンテナンス」
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