半導体・電子部品のBtoB通販サイト「ザイコストア」が「CoreStaff ONLINE」にリニューアル 独自の調達ルートと海外現地法人との連携で、アジア・欧米の在庫情報をリアルタイムで調査可能半導体・電子部品のBtoB通販サイト「ザイコストア」が「CoreStaff ONLINE」にリニューアル 独自の調達ルートと海外現地法人との連携で、アジア・欧米の在庫情報をリアルタイムで調査可能

コアスタッフは、自社で運営する半導体・電子部品・モジュールの通販サイト名を従来の「ザイコストア」から、新たに「CoreStaff ONLINE」に変更した。ブランドイメージの統一を図るとともに機能を拡充し、より使いやすいサイトを目指している。同社が強みを持つブロードマーケット(B to B市場)に向けた事業戦略を、代表取締役社長の戸澤正紀氏に聞いた。

社名と通販サイトのブランドを統一

コアスタッフ株式会社
代表取締役社長
戸澤 正紀

 コアスタッフの業績が好調だ。2018年度は前年度比15%以上増となる約80億円の売上高を達成した。その要因の1つは通販サイトが売上高の約40%を占めるまで成長していることだ。戸澤氏は通販サイトが順調に伸びている理由について、「ここ数年、半導体・電子部品・モジュール製品を選定する設計部門など製造現場の働き方改革が進んでいることがあります」と説明する。

 かつては代理店の営業担当者が製造現場を訪問して顧客企業の要望に応える「アナログ営業」が活発だったが、企業の働き方改革の取り組みを背景に設計者らと営業担当者の面談時間が取りにくくなっており、ITを活用した「デジタル化」への転換が進んでいるという。

 そうした設計者たちのニーズを取り込んだのが、いつでも検索・発注できるオンラインの通販サイトだ。「当社のようにブロードマーケットに注力し、品ぞろえが豊富な通販サイトに一括して注文する動きが加速しています。ユーザーとサプライヤーの双方に対して当社の通販サイトの存在感が年々増しているのです。ただし、どれだけデジタル化が進んでも、最後にはアナログであり人です。このことはこれからも変わりません。当社はこれら両方をサポートできるのが最大の強みです」と戸澤氏は話す。

 コアスタッフの従来のオンライン販売の「ザイコストア」は日本市場で支持されてきたが、日本と違って米国や中国、欧州など海外の人たちには「在庫」の意味が分かりにくかったという。日本市場だけでなく海外市場にも積極的に事業拡大を進めるためには、サイト名の変更が必要だった。

 そして、2019年5月の東京・池袋への本社移転に合わせ、通販サイト名を「ザイコストア」から「CoreStaff ONLINE」に改称し、サイトロゴも刷新した。これにより、社名と通販サイト名のブランドを統一し、日本と海外市場の拡販を進めていく考えだ。

CoreStaff ONLINE

社名と通販サイト名のブランドを統一しリニューアルされた「CoreStaff ONLINE」

設計者たちがより使いやすいサイトへ

 コアスタッフでは、設計者たちが使いやすいサイトづくりに注力し、積極的に機能拡充に取り組んでいる。「部品表(BOM)一括検索機能」もその1つ。従来は設計者が試作などで使用する部品を1つひとつ検索して在庫選定し、購入するという作業が必要だった。これに対し、新機能では手元の部品表をコアスタッフ オンラインの一括検索・登録画面にアップロードして検索条件を指定すれば、複数の部品を一括で検索・選定・購入することが可能になった。

 また、コアスタッフの通販サイトが支持される理由の1つとして、取り扱いメーカー数と取り扱い点数が大幅に増加していることが挙げられる。この1年だけでも取り扱いメーカーは、JST、Littelfuse、I-PEX、OMRONなどが加わり、約30メーカー、4万点の在庫を取り扱っている。ほかにメーカーや代理店の余剰在庫を加えると当日出荷在庫数は約9万点に上る。

 これらは在庫のほんの一部に過ぎないという。コアスタッフでは世界的なパートナー企業と契約。Mouser Electronics社やRochester Electronics社といったワールドワイドで通販サイトを展開する企業の在庫をCoreStaff ONLINEで取り扱い、Web発注可能在庫点数は約600万点に達する。「CoreStaff ONLINEの最大の特徴は幅広いラインアップです。例えば、部品表(BOM)一括検索でのヒット率は7~8割に上り、ユーザー企業が必要な部品はほぼそろうはずです」と戸澤氏は豊富な品ぞろえを強調する。

 このほか、自動見積書発行機能や自動品質保証書発行機能、承認機能なども拡充。内部統制で調達の承認フローが必要な企業も多い。設計部門が部品を選定・購入申請し、購買部門責任者が購入を承認するといった機能により、企業は調達時間の短縮が可能だ。

 加えて、コアスタッフではサービスのデジタル化を進め、必要がある企業へは社内の基幹システムとCoreStaff ONLINEの連携を積極的に行っている。顧客の基幹システムとの連携が進むと、CoreStaff ONLINE上で発注した情報が顧客の基幹システムに連動するため二重作業がなくなり非常に効率が良くなる。そして、これまでも顧客企業が購入したEOL(生産終了)品の在庫の適正量をモニタリングする「みまもりくん」のサービスを提供していたが、今後はコアスタッフが管理する設計部門などからの発注データと企業の購買システムなどと直接連携し、設計部門や購買部門の業務効率化に貢献する考えだ。

「設計者の本来の仕事は設計であり、部品調達ではありません。部品の検索・選定作業を効率化することにより、設計者は本来の設計業務に注力できます」と戸澤氏は機能強化の狙いを述べる。

ブロードマーケットのニーズにきめ細かく対応

 近年の傾向としてメーカー側のMOQ(最低発注数量)が増えている。だが、コアスタッフの主要顧客の領域であるブロードマーケットのニーズは少量・多品種・短納期に加え、不定期であることが特徴だ。設計部門や調達部門は試作にしても、量産にしても、いつ業務が発生するのか分からないため大量の部品の在庫を持ちにくいのが実情だという。

 そこで、「当社がメーカーからMOQで仕入れて顧客企業に1つからオンライン販売することで、企業ニーズに対応しています」と戸澤氏は話す。

 オンライン販売などのデジタルと従来のアナログ営業を組み合わせたハイブリッド戦略が同社の事業の特徴でもある。顧客企業へ部品を販売するとともに、仕入れ先のメーカーや代理店のサポートも重要な仕事だ。例えば、メーカーが自社製品の販路拡大に向け、コアスタッフに顧客企業の動向を尋ねてくることもある。

 その際、コアスタッフが長年デジタル情報として蓄積してきた膨大な顧客の購入データを基にメーカーの販売方法を分析したり、コアスタッフの営業担当者がメーカーと一緒に顧客先を訪問して部品を紹介したりするなど、顧客企業とメーカーにきめ細かなサポートを実施している。

 そして、現在はオフラインで代理店に提供している在庫情報や価格情報などを直接、オンラインで提供する仕組みをつくる計画もあり、「日本市場に加え、世界市場での拡販につなげたい」と戸澤氏は今後の事業戦略を見据える。通販サイト「CoreStaff ONLINE」への名称変更や機能拡充はその第一歩になる。

戸澤社長

池袋の新オフィスの社長室にて。「当社はデジタルとアナログの両方に強みがあります」と戸澤社長は話す

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