~クラウドネイティブの時代が到来~ パートナーシップの使命とは クラウドの利活用を促進して“お客様を変えること”である!

2019年2月1日、「HENNGE株式会社」が誕生した。2011年からクラウド・セキュリティ分野で7年連続市場シェアNo.1(*)のクラウド・セキュリティサービスを提供する株式会社HDEが、満を持して商号変更したものだ。同社は同日、オフィスワーカー向けのIoTサービス「HENNGE Workstyle」の提供も開始した。新生HENNGEが社名に込めた“変化”をキーワードに、HENNGE株式会社 取締役副社長の永留義己氏と、SIerとしての活動を通じてHENNGE製品を提供する日本ビジネスシステムズ株式会社 取締役常務執行役員 営業統括本部 担当役員 和田行弘氏が、クラウドの活用意義や新たに市場投入するサービスについて意見を交わした。
*2018年 株式会社富士キメラ総研「クラウド型グループウェア/セキュリティサービス市場動向」より

HENNGEを
“カイゼン”のような言葉にしていきたい
していきたい

永留:私たちは2019年2月1日から、HENNGE(へんげ)としての活動を開始しました。この新社名は“今後も絶え間なく変化していく”という我々の強い決意を込めたものですが、始めに新社名を聞かれた時の率直な感想をお聞かせいただけますか。

和田:以前、JR名古屋駅でHDEの広告がずらっと並んでいるのを見て、プロモーションに相当注力されているなと感じていました。今回、御社が社名を変えるというのをお聞きし、あれだけHDEの名前で広告を打たれていたのに、相当チャレンジングな取り組みで、御社の強い意気込みを感じました。

永留:旧社名のHDEはホライズン・デジタル・エンタープライズの頭文字を取ったもので、それ自体は意味の無い言葉でした。そしておっしゃっていただいた通り、我々はずっとHDEの名前でシェアトップのクラウドセキュリティサービス「HENNGE One(旧HDE One)」を提供してきました。

HENNGE Oneはセキュリティ領域のサービスですが、一方で我々にはクラウドを通じて、お客様のワークスタイル変革をお手伝いしているという自負がありました。だから私たちは、あらゆる変化に挑む皆様を、進化し続けるテクノロジーを使ってお手伝いしたい、また自らもそうした変化を恐れることなく楽しみたいと改めて思ったのです。

和田:一方で今後のさらなるグローバル展開を見据えた時に社名変更を行うというのはチャレンジングだとも思いましたが、その点についてはどう考えられたのですか。

永留:海外では“HENNGEは、ChangeやChallengeと同じ意味なんです”という説明ができますし、改めてHENNGEという名前を、世界中に広めていきたいと考えました。新社名は、日本生まれのIT企業として、世界中をワクワクさせたいという我々の思いを象徴するものでもあります。

そして最終的には、非常におこがましい話ですが、HENNGEをトヨタの“カイゼン”のような、それ自体が1つの考え方や取り組みを表すような言葉にしていきたいと考えています。

和田:非常によく分かりました。実に確固たる信念に基づいて社名変更されるのですね。

顧客のビジネスモデルの変化に正面から向き合うのが
我々のビジネスの本質

永留:ここ数年で様々なクラウドサービスが登場してきていますが、今のユーザー企業におけるクラウドの活用状況を、どのようにご覧になりますか。

和田:現在のユーザー企業は、IaaSの利用からSaaSの採用を経て、次にPaaS領域に入っていこうとしている段階だと思います。つまり最新かつ高機能なクラウドサービスを必要に応じて使い分けたり、利用用途に応じたハイブリッドクラウド環境の構築を真剣に考えているタイミングで、こうした時代の大きな変化の流れは不可逆です。それは今、どのユーザー企業も感じていることではないでしょうか。

しかしいくらユーザー企業が変化すべきだと感じていても、それを後押しするためのIT環境を実現できなければ、思い描く未来図は言葉通り絵に描いた餅で終わってしまいます。そうした事態を招かないためにも、御社や我々のようなITに携わっている企業が、いろいろな関わり方でお客様を支えていく必要があると考えています。

永留:まさにおっしゃる通りだと思います。我々は企業ITのお手伝いをさせていただいていますが、お客様が本来求められているのは、お客様ご自身のビジネスモデルを変化させたり、進化させたりすることです。そしてその変化や進化のスピードを加速させるためにITを活用する。“お客様のビジネスがどう良くなるか”に正面から向き合うのが、我々のビジネスの根本だと思います。

和田:その意味では、今後御社自身の事業領域がどのように変化、あるいは進化していくかについても本当に期待しているところです。

永留:ありがとうございます。御社も国内で20年近くにわたってマイクロソフトプラットフォームをメインとしたITソリューションを提供されてきており、高い技術力も持たれています。御社もお客様のワークスタイルの変革をお手伝いしたいというメッセージが非常に強い気がしています。

和田:その意味では、今後御社自身の事業領域がどのように変化、あるいは進化していくかについても、我々のビジネスとも非常に歩調が合っていると感じており、当社としては本当に期待しています。

クラウドの利活用を促進するサービスのビジネスモデル化が、今後の最重要テーマ

クラウドの利活用を促進するサービスの
お互いに補完し合える関係が理想的

永留:御社はSIerとしての立場でお客様をご支援されています。顔が見える関係性でお客様に向き合うのが基本スタンスだと思いますが、クラウドファースト、クラウドマストと言われる現在、以前と大きく変わってきたと感じられていることはありますか。

和田:オンプレミス環境でシステムを構築するという従来型のSIでは、システムを完成させるまでに多くの時間を要しました。そこに我々の腕の見せ所があったのです。いかに良いシステムを高品質かつ短期間で作り上げるか。

しかしクラウドが前提となれば、従来実利用までかかっていた時間がより一層短く済みます。また、一度導入や移行を完了してしまえば、バージョンアップなど自動でメーカー側が行ってくれるので、ユーザー企業はこれまで数年に一度対応が必要であったEOS(End of Support)を考えなくてよくなります。

こうした状況が当たり前になってくると、正直SIerは厳しい立場に置かれることになります。しかしそれはお客様には全く関係のない話です。そこで我々が向かうべきこの先のテーマが、“クラウドコーディネーター”としての役割と“クラウドサービスの利活用を提案”していくことだと考えています。

現在色々なクラウドサービスが提供されていますが、それらを単に導入するだけでなく、お客様が必要とするクラウドサービスを取捨選択し、うまく組み合わせて、より短期間にビジネスメリットを享受できる環境をご提供し、利用後も継続して利活用の促進につながるサービスをご提案します。セキュリティなど、安心してサービスを利用できる基本機能の担保も必要です。

例えば私たちは、お客様が必要な情報をアセスメントシートに記入するだけで、より短期間にExchange Onlineをご利用いただける環境を提供する「スマートスタート for Exchange Online」というサービスを提供しています。オプションとして、本サービスをご利用いただくお客様にさらなるセキュリティ強化の観点から、メールの誤送信防止と添付ファイルの自動暗号化機能をご提供するために、2018年11月にHENNGE Oneを採用させていただきました。

これは我々が従来型のSIから脱却していくための1つの方向性ですが、そこに御社とのパートナーシップが非常に大きな役割を果たしています。

今後は様々なパートナー様とコラボレーションしながら、より短期間でクラウド環境をご提供し、それを利活用していただくための“サービス”をどれだけ多岐の分野にわたって創出できるかというのが、非常に大きなテーマだと考えています。

永留:クラウドサービスを評価する際のキーワードとしてよく挙げられるのが、カスタマーサクセスです。その際に考えるべきポイントが、“クラウドサービスの利活用をいかに促すか”。現在のSIerの役割もまた大きく変わってきているということですね。

強固なアライアンスが、
クラウドの利活用を
さらに促進する

和田:御社は社名変更と同じタイミングで、オフィスワーカー向けのIoTサービスもリリースされたと伺いました。その詳細について、教えていただけますか。

永留:「HENNGE Workstyle」という名称で、予約されているのに使われていない会議室を無くしたり、会議の遅延を防止したりできる「Agile Meeting」と、受付のタブレット端末から訪問客が担当者に直接到着を連絡できる「Easy Check-in」という2つのモジュールで構成されるものです。

例えばAgile Meetingは、我々が提供する人感センサーを会議室に設置し、そこから取得される情報とクラウド型グループウェア上の会議予定情報をベースに、会議室の利用状況を可視化したり、会議の開始/終了の遅延予防や会議室のカラ予約を解消するためのアラートをbotが送信したりするものです。

工場設備などの稼働状況を可視化する場面だけでなく、オフィスワーカーの人たちが働いているエリアでもIoTを使って、業務効率をさらに上げることができないかを考え、先に和田さんがおっしゃったように、“ITに携わっている企業が色んな関わり方でお客様を支えていく”という取り組みを、働き方改革を支援するという観点からサービス化したものだと言えます。

和田:実は我々も会議の効率化を支援するソリューションとして「metis」というサービスを提供しています。

具体的には、会議出席者の予定と会議室の空き時間を検索して開催時間を簡単に設定できる「会議予定一発調整アプリ metis ami」、出席者のチェックインが無ければ会議室の予約を強制的にリリースできる「会議室カラ予約撲滅アプリ metis elie」という2つのアプリケーションを提供しています。さらに今後、会議における意思決定事項、タスク、アジェンダなどミーティングに関するすべての情報をMicrosoft Teamsで一元管理できる「ファシリテーションサポートアプリ metis sofie(仮)」というアプリケーションもラインナップに加える予定です。

これらもまた働き方改革を支援するためのソリューションで、まさにいろいろな関わり方でお客様を支えていくためのものです。その意味で、御社が私たちと同じ領域に着目されたのも非常に納得のいく話です。

永留:今はパートナー同士で同じ領域のサービスが競合しているように見えていますが、むしろ最初は競合しなければ強固なアライアンスには繋がらないと考えています。

まずは各々が自分たちのサービスを拡販して一緒に市場を作り、一方でお互いのサービスの長所・短所を補い合いながら棲み分け、あるいはサービスを連携していく。こうしたことができるのが、我々のパートナーシップの強みだと思います。

和田:本当にその通りですね。我々のパートナーシップがさらに進めば、例えば当社直販のお客様から意見や要望を伺い、御社と共有して新たな機能を開発したり、それによってさらなるニーズを掘り起こしたりすることができます。それがクラウドの利活用を、さらに促進することにも繋がっていくと思います。

“チャレンジした上での失敗”は、
その企業の糧となり、次のステップへの礎ともなる

“チャレンジした上での失敗”は、
その企業の糧となり、次のステップへの礎ともなる

永留:最後に今回のキーワードである“変化”という観点から、読者の皆様にメッセージはありますでしょうか。

和田:我々は「Customer First」という企業理念を掲げており、サブメッセージとして“お客さまとともに”という姿勢を打ち出しています。

お客様に本当に満足していただくためには、“お客さまとともに”考え抜かなければならない。お客様のためにならないことは、きちんと伝えなければならない。そしてお客様とともに実現していく。それが本当のお客様の成功に繋がると我々は信じています。

そのためには差し出がましいかもしれませんが、我々の考えもきちんとお伝えして、お客様を変えていかなければならないと考えています。我々の使命は、お客様に変わってもらうことではなく“お客様を変えること”なのです。

今、ユーザー企業は働き方改革や業務効率化が求められているのと同時に、各々の業界で躍進するためにビジネスモデルも変化させていかねばなりません。

このような変化のスピードが非常に速い時代だからこそ、新しいITを活用することが必要不可欠なのです。新しいテクノロジーに挑戦することには失敗するリスクも付きまとうため躊躇してしまいがちですが、我々はその考え方を変えたい。

そのチャレンジに立ち向かう“お客さまとともに”、我々はITのスペシャリストとして歩んでまいります。皆様にはぜひ変化していく重要性をご理解いただければと思います。

永留:我々の思いと全く同じで非常に共感するところです。新たな変化は痛みを伴うことになるかもしれないが、それが結果的には、お客様のためになる。まさに変化の本質ですね。

CONTACT

日本ビジネスシステムズ株式会社

https://www.jbs.co.jp/

HENNGE株式会社

https://www.hennge.com/