トップへ

AI時代のビジネスを強力に後押しする!前編
日立サーバーがインテルの最新プロセッサーを搭載、
HCIソリューションの基盤としてビジネス成長を支援!

現在のビジネスシーンでは、AIを活用したビッグデータ分析など新たなテクノロジーが、次々に採用され始めている。こうした状況を下支えしているのがサーバー環境の絶え間ない進化だ。その中で今、大きな注目を集めているのがHCI環境である。クラウドファーストの時代になった現在、例えばパブリッククラウドを活用してビッグデータ分析を行うケースがあるが、一方でセキュリティ上の観点から、機密データを社外に置くことに慎重な企業も多い。その際にHCIは有用だ。オンプレミス環境でありながら、システム運用・管理の効率化や拡張性、柔軟性、迅速性といったクラウドの持つメリットを提供してくれる。いわば“クラウドへの足がかり”ともなるソリューションなのである。株式会社日立製作所は2019年5月、日立アドバンストサーバ「HA8000Vシリーズ」でインテルが4月2日にリリースした最新の第2世代インテル® Xeon® スケーラブル・プロセッサーを採用した。日立では同製品を“HCIソリューションの基盤”として提供することで、ユーザー企業のビジネス成長を強力に支援する。

日立のHCIソリューションが、
ビジネス変革への柔軟な対応を可能にする

今ユーザー企業でHCI(Hyper Converged Infrastructure)環境の利用が拡大している。HCIとは、サーバー・SAN(Storage Area Network)スイッチ・ストレージという3層で構成される従来型のITインフラに対し、ハイパーバイザーや仮想マシンを含む3層全てをパッケージングして提供する新たな形態のITインフラだ。その特長について、株式会社日立製作所(以下日立) ITプロダクツ統括本部 プロダクツサービス&ソリューション本部HCIソリューション統括部 主任技師の東野純大氏は、次のように説明する。

「従来のITインフラでは、1台のサーバー上に複数の仮想マシンを立てて、様々な用途に利用するという形が一般的でしたが、HCIは単にサーバーの仮想化だけでなく、VMware vSANやNutanixといったストレージ仮想化機能を利用して、サーバー内蔵のストレージ領域を仮想化して利用できるようにしたものです。これによって複数サーバーの内蔵ストレージをSDS(Software Define Storage)として利用できるようになり、外付けの高価なストレージを購入するコストも抑えることが可能となります」。

株式会社日立製作所
ITプロダクツ統括本部
プロダクツサービス&ソリューション本部
HCIソリューション統括部
主任技師
東野 純大氏

HCIが提供するユーザーメリットとしては、大きく3つのポイントが挙げられる。順番に、高い拡張性、短期導入、そして運用・設備コストの低減だ。

「まず我々のHCIでは、最小3台からスモールスタートすることが可能で、その後もサーバーの追加だけで、全てのリソースを簡単にスケールアウトしていくことができます。また日立が設計・検証済みのプラットフォームを提供することで、従来に比べて、導入期間を約40~50%も短縮することが可能です。さらに物理的なストレージやSANスイッチが不要となるので、省スペース・省電力も実現できます。これによりサーバー3台構成の場合、約40%の費用削減が期待できます。ちなみに現在、お客様企業で利用されているHCI環境の主な用途はVDI(=仮想デスクトップインフラ)や業務システムの集約です」。

HCIの3つの特長

こうしたHCIそのもののメリットに加えて、日立では独自のサービス・ツールを提供することで、お客様の業務要件や特性を考慮したトータルソリューションとして提供している。

「日立では、お客様の要件に最適なHCI用サーバーのご提供から仮想マシン・仮想デスクトップなどの構築支援、バックアップなどのシステム運用支援、構築後のアフターサービスや万が一のトラブルでも迅速な復旧を支援するサポートメニューのご提供まで、HCI環境のライフサイクルをトータルにサポートしています。また日立HCIソリューションでは、統合システム運用管理JP1を組み合わせてご提供することで、HCIの運用自動化やリソース監視など効率的な運用管理を実現可能にしています。例えばIT管理者の皆様は、仮想サーバーの生成や設定作業など日々の運用業務を自動化して作業時間を大幅に削減したり、業務や利用部門別にリソースの使用状況を見える化して、障害対応の迅速化やリソース活用の最適化を図ったりすることができるようになります。あるいは運用工数を削減しながら、HCIの特長である拡張性を活かして、リソースの増強を容易に行うことも可能です。このように日立HCIソリューションとJP1の組み合わせは、システム全体の状況をリアルタイムに把握可能とすることで、ビジネスの成長を強力にご支援します」。

日立HCIソリューションの特長

こうした日立HCIソリューションの基盤となるのが、最新の第2世代インテル® Xeon® スケーラブル・プロセッサーを搭載した日立アドバンストサーバ「HA8000Vシリーズ」だ。

「HA8000Vシリーズ」が
“進化する企業システム”を支える

2019年5月に日立はHA8000Vシリーズで、第2世代インテル® Xeon® スケーラブル・プロセッサーを始めとする新たな技術に対応した。今回第2世代インテル® Xeon® スケーラブル・プロセッサーが搭載されたのは、全6モデルのうち、4CPU・2CPUを搭載した4つのモデルだ(DL580 Gen10/DL380 Gen10/DL360 Gen10/ML350 Gen10)。

HA8000Vシリーズ:製品ラインアップ

また運用管理面では業界標準のRESTful API/IPMI2.0/SNMPv3といったオープンインタフェースをサポートすることで、ハードウェアの設定や障害発生時の通報などの自動実行を可能としている。

「最新技術の採用やオープンインタフェースの実装に加えて、HA8000Vシリーズでは、システムの導入と運用も容易になっています。そして一番の訴求ポイントは、何と言っても従来と変わらない“日立品質”で、お客様システムの安定稼働を担保している点です」。

東野氏の強調する日立品質は、同社の5つのサポート力によって実現されている。各々、技術力、障害解析力、長期保守、遠隔監視体制、ワンストップサービスだ。

まず日立の製品群はHA8000Vシリーズに限らず、長年培われた高い技術力に支えられており、万一の障害発生時にも豊富な経験による的確な原因究明と迅速な障害対応を可能にしている。

また従来保守期間は5年が一般的だったが、HA8000Vシリーズでは最長7年までの保守メニューを用意しており、遠隔監視体制については、HA8000Vシリーズに搭載した管理プロセッサー「iLO5」を利用して、各サーバーの状態を遠隔から監視し、何らかの障害発生時にはユーザー企業の運用管理者に通報するサービスを提供する。もちろんiLO5を使って顧客企業自身が運用監視を行うことも可能だ。そしてワンストップサービスでは、サーバーだけでなく、サーバー上に載せるOSやハイパーバイザーなどまでを日立が一括してサポートする。

「我々はこうした5つのサポート力によって、HA8000Vシリーズを基盤とするお客様システムの安定稼働を支えています。そしてこのHA8000Vシリーズに新たな価値を提供しているのが、最新の第2世代インテル® Xeon® スケーラブル・プロセッサーです」。

インテルとのパートナーシップが、
最新技術を含むソリューションの提供を可能にする

インテルでは過去2~3年間、データ量の増大に伴うコンピューティングパワーの需要増加やAI・アナリティクスなどワークロードの多様化を背景に、データの移動・保存・処理という3つの視点から投資を行ってきた。このうちデータ処理の領域で中核を担う製品が、第2世代インテル® Xeon® スケーラブル・プロセッサーだ。

第2世代インテル® Xeon® スケーラブル・プロセッサーは、前世代と比べて平均約1.3倍の性能向上を実現しており、機能面ではAI活用の場面で、ディープラーニングにおける推論のパフォーマンスを向上させる新機能「インテル® ディープラーニング・ブースト」などを搭載した。

こうしたインテル最新テクノロジーの採用さらにはインテルとのパートナーシップの意義について、東野氏は「顧客企業に提供可能なメリットを常にアップデートできる点です」と強調する。

「インテルとのパートナーシップにより、革新的なテクノロジーや新製品をインテルが正式リリース以前に評価することができます。これは取りも直さず、インテルの正式リリースと同時に、インテルの最新技術を搭載した我々の製品やソリューションをお客様にご提供できるということです。環境変化の激しい現在のビジネス環境を考えた時、このスピード感はお客様にとって、また我々にとって非常に大きなアドバンテージとなるものです」。

インテルでは、東京本社のオフィス内にショールーム兼CoE(Center of Excellence)を設置し、インテルのエンジニアによるパートナー企業への技術支援や検証作業のサポートなども行っている。日立では顧客企業をこのCoEに招き、案内した実績もあるとのことだ。

「例えば先に触れたVMware vSANといった製品のベンチマークをインテル側で行った結果を提供してもらうこともありますし、逆に我々がCoEを利用して検証した結果をインテルにフィードバックすることもあります。こうしたコラボレーションを通じて、我々の製品だけでなく、インテル製品の機能もより拡充したものにしていくことができます。まさにインテルとのパートナーシップは、最新技術を含む革新的なソリューションの提供を可能にしてくれるものだと言えます」。

インテルの最新メモリーへの対応を予定、
ワークロードのさらなる拡大を目指す

サーバー製品はコモディティ化が進んでいるが、HCIソリューションやその他の次世代ITソリューションを構成するキーコンポーネントでもある。日立では顧客に提供する価値向上のため、今後も最新技術に対応していく。

「サーバー環境に加えてストレージ環境も仮想化されたことで、今後お客様企業の中でHCI等の最新のIT基盤の活用はさらに加速していくと考えられます。インテルには今後もプロセッサー性能のさらなる向上に加えて、最適なサイジングをサポートしてくれるテクノロジーの提供なども期待しています。また第2世代インテル® Xeon® スケーラブル・プロセッサーには、インテル® ディープラーニング・ブーストが搭載されましたが、AIの利用場面はこれからもより一層拡大していくと思われます。今後もAI関連の新たなテクノロジーの開発をお願いしたいと思います」。

また今回リリースされた第2世代インテル® Xeon® スケーラブル・プロセッサーは、インテルがマイクロンと共同開発した不揮発性メモリーの新たな技術“3D Xpoint テクノロジー”を応用して開発されたインテル® Optane DCパーシステント・メモリーをサポートしている。インテル® Optane DCパーシステント・メモリーは、メモリーの高速性とストレージの永続性・大容量性を実現した不揮発性のメモリーで、いわばメモリーとストレージの“いいとこどり”をした画期的な製品だ。

「第2世代インテル® Xeon® スケーラブル・プロセッサーを採用したことで、プロセッサー自体の性能向上を実現し、大量データおよび多様なワークロードに対応することが可能となりました。今後インテル® Optane DCパーシステント・メモリーの検証も行うことで、将来的には我々が提供するソリューションで使用するストレージの高速化にも繋げられると考えています」と、東野氏は展望を語る。

これから日立では、同社の提供するインメモリデータグリッド製品「Hitachi Elastic Application Data Store(EADS)」と、インテル® Optane DCパーシステント・メモリーを組み合わせて検証を行う予定だ。EADSは、大量データを複数サーバーのメモリー上で分散管理するソフトウェア製品で、大量のデータを高速かつリアルタイムに処理することを可能にする。このEADSの基盤として、インテル® Optane DCパーシステント・メモリーを搭載したHA8000Vシリーズを適用することで、データアクセスの高速性とデータの永続性の両立を狙う。近々、本サイトでより詳しくEADSをご紹介する。

インテル® Optane テクノロジーが再定義するメモリー/ストレージ階層

「インテルとのパートナーシップが、お客様への新たな価値提供を可能にしてくれると考えています。今後もインテルには、革新的なテクノロジーの提供に加えて、評価や実装、問題解決に対する技術的な支援を引き続きお願いしたいと思います」。