サービス管理用の社内システムでSDS環境の構築を検討
これまでIDCフロンティアでは、顧客に提供する各種クラウドサービスの管理用基盤として、VMwareベースの仮想サーバーを利用し、ストレージ環境にはオールフラッシュストレージを採用していた。以前の状況について、クラウド本部 クラウドインフラ部の最上恒義氏は、次のように説明する。
「サービス管理用のシステムは社内環境ということもあり、単純にサーバーとハードディスクベースのストレージを繋げるだけの構成を採っていたのですが、パフォーマンスの問題がありました。HDDベースでは、どうしても性能が追い付かない。そこで第2世代としてオールフラッシュストレージを導入し、パフォーマンスの問題は一旦解決したのですが、今回管理用のシステムを拡張するに当たり、オールフラッシュストレージの追加導入と、加えてコスト面での改善を検討したのです」(最上氏)

株式会社IDCフロンティア
クラウド本部 クラウドインフラ部
最上 恒義氏
そこで検討したのが、顧客向けのプライベートクラウドサービス「IDCFプライベートクラウド」で既に利用していたストレージ仮想化ソフト「VMware vSAN」を社内環境にも適用し、SDS(Software-Defined Storage)環境を構築することだ。