2019年4月からアメリカと韓国で5Gサービスがスタート。日本でも2019年秋に5Gプレサービス、2020年春に5G商用サービスがいよいよ始まる。インテルは5Gを支えるネットワーク変革を実現するべく、プロセッサーの技術革新はもとよりNFV(ネットワーク機能の仮想化)などの標準化に貢献してきた。また各国の通信事業者やベンダーと一緒に様々な商用検証を実施。「5Gはゲームチェンジのテクノロジー。新しいサービスの創出にこそ5Gの大きな意義がある」とインテル コーポレーション ネットワーク・プラットフォームズ・グループ バイス・プレジデント 兼 CTO ラジェッシュ・ガディヤー氏は語る。5G時代を牽引するインテルから見た日本の5Gのポテンシャルは?スピード感を持ったチャレンジがビジネスチャンスを広げる。

新しいサービスの創出にこそ
5Gの大きな意義がある

「5G(第5世代移動通信システム)は、ビジネスにパラダイムシフトをもたらし、ゲームチェンジを起こすテクノロジーです」と、インテル コーポレーション ネットワーク・プラットフォームズ・グループ バイス・プレジデント 兼 CTO ラジェッシュ・ガディヤー氏は指摘する。

インテル コーポレーション
ネットワーク・プラットフォームズ・グループ
バイス・プレジデント 兼 CTO
ラジェッシュ・ガディヤー(Rajesh Gadiyar)氏

アナログ無線電話からデジタル方式へ、携帯電話の普及、スマートフォンの利用拡大など、これまで10年に1回、モバイル通信方式は進化しライフスタイルを変えてきた。しかし5Gは従来のモバイル通信方式の進化と一線を画す。その理由についてガディヤー氏はこう言及する。

「5Gはコンシューマーの利用領域を大きく飛び越え、デジタル時代の社会や産業のイノベーションを支えるインフラの役割を担います。スマートフォンにとどまらず家庭内の家電から工場や施設に取り付けられたセンサー、自動車など、あらゆるモノやコトがつながることで、新しいサービスが創出されることにこそ5Gの大きな意義があります」(ガディヤー氏)

デジタル社会を支える5Gの実現において大きな課題となるのが、膨大なデータ量への対応とその活用だ。2023年には1分当たりのモバイル・データ・トラフィックが平均で約2ペタバイト、2017年の8倍に増加*するといわれている。インテルでは、ICT社会の進展に伴い増大するデータ活用のニーズに応えるべく、CPUやメモリーなどを利活用したネットワーク・アーキテクチャー技術の革新に尽力し続けてきた。

「データセンターやクラウドにおける経済性メリットを、いかにネットワークに持ち込むかが重要なテーマとなります」とガディヤー氏は話し、こう続ける。

「クラウド化したシステムの構成を変更する場合、サーバーのプロセッサーやメモリー容量、ネットワーク帯域などのリソース変更は単体では比較的簡易に実施できます。それを膨大なシステム全体で総合的に管理し、通信サービスに影響なく、効率的に実施することが課題となっていました。課題解決の鍵となったのがNFV(Network Functions Virtualization、ネットワーク機能の仮想化)でした」(ガディヤー氏)

NFVは専用のネットーク機器を使わず、仮想化技術を使ってソフトウェアにより汎用サーバー上で高速ネットワーク機能を実現する。インテルは、通信事業者を中心にNFVの標準化に取り組むETSI(European Telecommunications Standards Institute、欧州電気通信標準化機構)の立ち上げ企業の1社だ。

またLinux Foundationが運営するオープンソースのNFV構築・運用プラットフォームのプロジェクトONAP(Open Network Automation Platform)においてもインテルはリーダーシップをとり、標準化や機能強化に貢献している。「5Gに向けて、通信事業者がインテルに期待しているのは、インテル®テクノロジーを搭載した汎用機とオープンソースを利用し、クラウド上の仮想化された環境でコストパフォーマンスと柔軟性に優れたクラウドネイティブなネットワークを構築することです」とガディヤー氏は説明を加える。

5Gを支えるネットワーク変革に向けて業界をリードするインテル

5G時代の新たなサービスは、5Gとクラウドの接点となるエッジ(端末側)で生まれてくる。移動体通信の標準化に取り組む3GPP(Third Generation Partnership Project)の活動をサポートしているインテルは、各国の通信事業者やベンダーと一緒に様々な商用検証を実施している。

「インテルがキーカンパニーとして参加した商用検証は、5Gのショーケースとなった平昌2018冬季オリンピックをはじめ100件以上に及びます。インテルはプロセッサーの技術革新はもとより、標準化への貢献、商用検証などを通じて5Gの実現に向けた助走をサポートしてきました。助走からジャンプへ、2019年4月からアメリカと韓国で5Gサービスがスタートし、日本では2019年秋に5Gプレサービス、2020年春に5G商用サービスがいよいよ始まる予定で、期待が高まります」(ガディヤー氏)

*出典:Ericsson Mobility Report 2018

≫ネットワーク変革を牽引するインテルの技術戦略

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