キラキラ輝く技術だけでは不十分 変革のカギを握るレガシー資産をどうするか ジャスミンソフト/アライズイノベーション

AIやIoTといった先進デジタル技術を活用したデジタルトランスフォーメーションを実現していく上で、ブラックボックス化して保守不能に陥ったレガシーシステムが足かせになっているという指摘がある。企業には、SoEのシステムによって変革される業務プロセスに追随できるようSoRシステムの解体・再構築を行うことが求められる。そうした取り組みを強力に支援するのが超高速開発ツール「Wagby」である。

DXレポートでも指摘されている既存システムの問題

株式会社ジャスミンソフト 代表取締役 贄 良則 氏
株式会社ジャスミンソフト 代表取締役 贄 良則 氏

先日、経済産業省は「DXレポート〜ITシステム『2025年の崖』克服とDXの本格的な展開〜」と題するレポートを公開した。「日本企業がデジタルトランスフォーメーションを実現していく上で、どんなIT課題を抱えているのか、そして、どんな対応策があるのかなどがまとめられていますが、その1つにAI技術など『キラキラ』した分野に目を向ける前に、レガシーシステムをなんとかしなければならないということが述べられています」とジャスミンソフトの贄 良則氏は語る。

AIやIoTなど、先進的なデジタル技術を活用したSoEのシステムは、一般にアジャイル開発により構築され、パブリッククラウド上で稼働していることが多い。一方、SoRのアプリケーション層はというと、レガシーな言語で構築された基幹システムに加え、Visual BasicやAccess、Excelのマクロなどで作られた、いわゆる“オープンレガシー”と呼ばれるシステムが数多く存在する。しかも、これらのシステムは長年の運用の中でブラックボックス化が進み、保守不能の状態に陥っていることも多い。

「これが『日本的Enterprise Architecture』の実態。目指すSoE領域の変革にSoRのシステムが追随できないのです。そこで求められているのがSoRの解体と再構築です」と贄氏は指摘する。

ジャスミンソフトの提供する超高速開発ツール「Wagby」は、それをサポートする製品だ。必要な処理を設計情報として抽象化し、リポジトリに格納。そこから汎用プログラミング言語に変換することでノンプログラミング開発を実現できる。

これにより、少数の人員で大規模なSoRシステムの開発・保守体制を構築することが可能となる。「さらに現在、SoEとの連携を念頭にSoRにもパブリッククラウドへの対応、マイクロサービスの視点を加えるべく、Wagbyを進化させようとしています」と贄氏は言う。


クラウド上のAPIエコノミー実現の観点からも大きな期待

アライズイノベーション株式会社 取締役COO 清水 真 氏
アライズイノベーション株式会社 取締役COO 清水 真 氏

このWagbyを活用したソリューションを提供しているのがアライズイノベーションだ。エンタープライズ向けのAI活用に強みを持つ同社のデータ入力支援OCR「AIRead(エーアイリード)」において、AIと超高速開発の融合を図ることで、顧客への提供価値をさらに高めている。

「ユーザーが利用するUIをWagbyで開発。アジャイルによる製品開発でAIのメリットをお客様に迅速に提供し、その後もスピーディーに改善を重ねていける体制を整えています」とアライズイノベーションの清水 真氏は説明する。

例えば、AIReadは、文書ファイルやイメージファイル内に含まれる、プリンターで印刷された文字や手書き文字を高精度に認識してデータ化することができるが、読み込みエンジンの認識率に応じて、誤認識の可能性がある文字を色分け表示したり、誤認された文字をユーザーが修正した際には、それをAIにフィードバックして学習させたりするという工夫がなされている。

「現在、AIReadをSaaSとして利用できる『AIRead on Cloud』の開発も進めており、2019年春ごろにリリース予定です」と清水氏は明かす。文字イメージを含むPDFファイルやスキャンデータをクラウドにアップロードすると、その文字データがCSVで返されるというサービスだ。

さらに、AIReadの機能はAPI経由でほかのクラウドサービスから利用することも可能になるという。「WagbyのREST API自動生成機能を利用することで、アプリケーションをラッピングして素早くサービス化できると考えています」と清水氏は言う。

AIReadに限らず、Wagbyを活用すれば、様々なベンダーが提供する各システムの機能を容易にクラウド上で公開することが可能となる。そうしたAPIエコノミーの実現という観点からも、Wagbyには大きな期待が寄せられている。

Wagby を活用したAIReadの開発

Wagby を活用したAIReadの開発

AIReadでは、UIおよび操作、表示にかかわるロジックをWagbyの活用により構築。内部的にAIエンジンを呼び出すというかたちで、スピーディーな製品開発を実現している


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