ITモダナイゼーションSummit 2019

DX実現に向け、段階的かつ効率的な
システムのモダナイゼーションが必須

マイクロフォーカス合同会社
COBOL事業部 営業部
マネジャー
浅井 圭子

マイクロフォーカス合同会社
COBOL事業部 技術部
ソリューションアーキテクト
山城 裕一

今日、企業における切実なテーマとなっているデジタルトランスフォーメーションの推進に向け、重要な課題として浮上しているのが長年ビジネスを支えてきたレガシーシステム、特に今も厳然と戦略的価値を持っているCOBOL資産にかかわる対応だ。これに対しマイクロフォーカスでは、COBOL資産をオープン環境に移行して段階的に進化させていくというアプローチを提案。それを支援するモダナイゼーションソリューションを提供している。

COBOL資産を一斉に刷新するのが
果たして効果的と言えるか?

マイクロフォーカス合同会社
COBOL事業部 営業部
マネジャー
浅井 圭子

デジタルトランスフォーメーション(DX)に向けた取り組みが企業にとっての急務となっている。DXに関しては様々なかたちで定義がなされているが、基本的にはモバイルやビッグデータ、クラウドといった、いわゆる“第3のプラットフォーム”を活用して新たなビジネスモデルを構築し、ビジネス上の価値創出を図っていくことだと捉えることができる。「経済産業省の『DXレポート』では、もう少し踏み込んだ表現がなされていて、特にWeb APIやコンテナをベースとした『マイクロサービス化』や『アジャイル開発方法』による段階的なシステム刷新が要件として提示されている点が注目されます」とマイクロフォーカスの浅井圭子氏は語る。

そうしたDXの推進に向け、企業において重要なテーマとなるのが長年にわたり自社のビジネスを支えてきたレガシーシステムをいかに変革していくかという問題だ。特にCOBOL資産は今も企業のビジネスを支える戦略的役割を担っている。

「マイクロフォーカスではかねてより、『戦略上大きな意義を持ち続けているCOBOL資産を一斉に刷新してしまうことが、はたして真に効果的なソリューションなのか?』という疑問を投げかけ続けてきました」と浅井氏は強調する。

これに対するマイクロフォーカスの提案は、長年にわたるCOBOLに対する投資をムダにすることなく、新しいテクノロジーに対応させ、ビジネスの変化に迅速に対応できるシステムへと、低コスト、低リスクで移行していくべきであるというものだ。そしてそれに向けて同社が注力ポイントに据えているのが「高度な移植性の追求」と「開発の効率化」である。

COBOL資産をオープン環境に移行し
段階的に進化させていく

まず移植性の追求に関しマイクロフォーカスでは、既存のCOBOLプログラムのソースから、ネイティブコードやJavaのバイトコード、そして.NET環境で使用される実行可能コードを記述するための中間言語であるMSILの生成を可能とするコンパイラを提供。アプリケーション画面のWeb化や、そこからCOBOLロジックをRESTful API経由でWebサービスとして呼び出したり、JVM上でのJavaとの協働や、C#などマイクロソフト系の言語との連携を可能にしている。

一方の開発の効率化については、コーディングやビルドはもちろん、静的コード解析や単体テスト、カバレッジ分析、自動ビルドへの対応などを行い、アジャイル開発の推進を支援している。

「こうした移植性と開発生産性を核に、マイクロフォーカスでは、まずはCOBOL資産をオープン環境に移行し、段階的に進化させていくというかたちでの低コストかつ低リスクなモダナイゼーションのソリューションを提案しています」と浅井氏は紹介する。

具体的には、IBMのメインフレームシステムをオープン環境でクロス開発するためのソリューションにはじまり、IBMのメインフレームシステムをオープン環境にリホストするためのソリューション、あるいはIBMおよび国産ベンダーのメインフレームシステムを、COBOLのロジックと標準ファイル以外すべてオープン環境の技術に移行するマイグレーションソリューション、さらにはオープンレガシーのシステムを最新のニーズにあわせて進化させるためのマイグレーションソリューションをそれぞれ提供。それを支えるエンタープライズ製品、COBOL製品をそれぞれラインアップしている。

DX推進に向けてのカギを握る
コンテナ化とマイクロサービス化

こうしたマイクロフォーカスのソリューションを活用した、実際のモダナイゼーション成功のためのアプローチはどのようなものか。そのステップとしては、まずレガシーアプリケーションの機能を洗い出し、ビジネス優先度を設定。機能を実現しているコンポーネントやパーツを特定して、ビジネスニーズや価値、期間、複雑度、リスク、コストなどのファクターを検証し、ステークホルダーとの協議を通じてモダナイゼーションプロセスのバックログを作成する。続いて、ビジネス上重要で早急にモダナイゼーションすべき機能のテクノロジーとリスクを分析して、どのようなかたちでモダナイゼーションを実施していくかを決定し、実行に移していくという流れだ。

さらに、モダナイゼーション実行後は、その結果をきちんとフィードバックしながら、新たな優先順位を検討してバックログに組み入れ、そこから次のアクティビティを選択して、先ほどのステークホルダーとの協議以降のプロセスをサイクルとして繰り返していくことになる。

マイクロフォーカス合同会社
COBOL事業部 技術部
ソリューションアーキテクト
山城 裕一

「こうしたアプローチを我々は『継続的モダナイゼーション』と呼んでおり、システム全体を一気にモダナイゼーションするのではなく、ビジネスニーズの高いものから順次着手していこうという考え方です。これにより失敗のリスクは最小化できます」とマイクロフォーカスの山城裕一氏は説明する。

以上のようなモダナイゼーションを実践していくうえでの技術的なキーワードになるのが「マイクロサービス」「コンテナ化」「クラウド」そして「DevOps」だ。このうち、例えばマイクロサービスは、単一のサーバーで実行していた処理をRESTful APIの実装により複数のサービスに細分化。それらを組み合わせて利用するというものだが、これによりクライアントに多種多様なデバイスを採用していくことが容易になるなどのメリットが得られる。

また「コンテナ化」については、処理が速く、軽量で、環境構築に要する時間も大幅に削減でき、開発からリリースまでのサイクルを高速化できるという利点がある。「テスト済みの開発アプリレイヤーから本番アプリレイヤーを簡単に複製できるほか、オンプレミス環境のように開発環境と実行環境の差異を気にすることもなく、また仮想環境のように実行スピードも犠牲にしないというのがコンテナ化の大きなアドバンテージです」と山城氏は語る。

マイクロフォーカスのモダナイゼーションソリューションでは、こうしたコンテナ技術とAWSあるいはAzureのクラウドインフラを組み合わせて、コンテナ化された運用環境でのCOBOL資産活用に対応している。具体的にはマイクロフォーカスのコンパイラでネイティブコードに翻訳したCOBOL資産を、クラウド上に置かれたCOBOL専用のアプリケーションサーバーである「Micro Focus Enterprise Server」にデプロイして、COBOLのロジックをRESTful API経由でサービスとして利用できる環境を容易に実現できる。

「DXの実践に向けては、コンテナ化とマイクロサービス化が今後の主流となっていくでしょう。マイクロフォーカスのCOBOLソリューションを使ったモダナイゼーションにより、ぜひそうした潮流に乗っていただければと思います」と、最後に山城氏は会場に呼びかけた。

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