「PoC止まり」を卒業しビジネス変革へ一歩を踏み出せ!

日立ソリューションズ × 日本マイクロソフト 特別対談

― 製造業フィールドサービス デジタル化への具体的解法「リファレンスアーキテクチャー」活用のススメ

“PoCで止まってしまう“ ”個別最適“ を防ぐ―
現場課題に寄り添う「リファレンスアーキテクチャー」とは?

―その課題を解消するものが「リファレンスアーキテクチャー」なのですね。まずはこれがどういうものなのか、ご説明ください。

鈴木 靖隆 氏 鈴木 実はマイクロソフトはグローバルで数年前からIoT自体の同様の資料は提供していました。しかし、IoTの全体像として網羅性や適用範囲が広すぎ、かつ技術視点での資料でした。そのためご指摘の通り、製造業の方々、特に情報システム部門以外の現場や経営層の方がご覧になってもピンとこないものだったと思います。
その反省から、今回ご提供する「リファレンスアーキテクチャー」はIT目線の技術実装論のみではなく、業種ごとのユースケースを示し、現場の課題に寄り添う形でやりたいことを速やかに実施できる具体策を示しています。加えて個別最適にならないために、全体の相関関係と将来像を俯瞰する視点でも描かれています。その第一弾が、製造業のコネクテッド フィールドサービス向けなのです。

ソリューション展開イメージ
「製造業向けリファレンスアーキテクチャー」ソリューション展開イメージ
リファレンスアーキテクチャ想定イメージ
「製造業向けリファレンスアーキテクチャー」想定イメージ

長谷川 裕 氏 長谷川 製造業における課題解決のための具体的なユースケースが盛り込まれている点が、これまでのアプローチとは違いますね。お客様先、あるいは自社ラインに設置する機器の導入から始まり、そこでどういったデータを取得し、その各種データは運用においてどう生かされるのか。さらにはそこで得られたデータが商品ライフサイクル後の次期製品開発にも役立つ、といった、業務シーンごとの活用イメージが浮かぶ情報が、豊富に盛り込まれていると思います。
お客様側の各層が自分の意識する、見たい箇所を見ることができる点もメリットです。我々ITベンダーとしても製造現場、情報システム、経営層向けなどお客様側のそれぞれの立場の方に対し、全社の関連性と整合性をとりつつ、正しい価値をご理解いただきやすいと感じています。

鈴木 そうですね。現場は日々の業務がどう変わるのか、IT部門にとってはどのような最新のテクノロジーをいかに組み合わせて実装すれば実現するのか。そして経営層にとってはこの取り組みが将来においてどのような価値を企業にもたらすのかを示す、ロードマップ的な役割のツールだと思います。その中ではクラウドからCRM/ERP領域を統合的に提供する ビジネスアプリケーション Microsoft Dynamics 365 はもちろん、 Microsoft Azure IoT Service のマシンラーニングAIといった最新かつ最適なテクノロジーを盛り込んでいますので、個別検討で陳腐化するのでは、といった不安要素も払しょくできると同時に、身の丈に合った投資ですぐに始められます。
製造業のデジタル化は一足飛びに実現するものではなく、ステップを踏むことが必要です。第一段階では現場の装置を止めないことを目的に、運用業務をデータによってサポートする。第二段階は予兆を検知、解析し、故障を未然に防ぐ。そして第三段階として、単なる故障メンテナンスではない、需要予測といった付加価値の高いサービスを提供する、Product as a Serviceやビジネスのサブスクリプション化が実現します。このステップを正しく歩むために、この「リファレンスアーキテクチャー」を活用いただきたい。そうすれば個々で検討して個別最適化する、PoCで止まってしまう、といったことはもう、起こらなくなります。 (次頁へ続く