三菱電機 ビル統合ソリューション「ビルユニティー」 中小規模ビルの各種設備を1台のコントローラーで最適化する

設備の監視装置やセキュリティーシステムがない中小規模ビルは、省エネや安全性が万全の大型スマートビルの後塵を拝し、やがて市場で選別される可能性がある。人手不足で管理者常駐が難しい例も少なくない。こうした課題に対し、ビル設備・管理システムで定評がある三菱電機が手掛けたのが、ビル統合ソリューション「BuilUnity (ビルユニティー)」だ。1台のコントローラーで中小規模ビルの価値と機能を高めることができる。
三菱電機 ビル事業部 ビル統合ソリューション技術第一部 システム技術グループ 担当課長 安永 武史 氏

 大規模ビル開発では、エネルギー・設備監視、入退室管理、カメラによる映像監視をはじめとする管理システムの導入が必須なのは言うまでもない。セキュリティーや省エネ性能の充実、利便性の向上は、賃借契約テナントの満足度を高め、ビルの競争力を高める。

 「しかし、中小規模ビルでは、こうした管理システムの普及率は4%程度*。人手不足で管理者を常駐できないケースも散見されます。こうした課題に対するソリューションとして、三菱電機が開発したシステムが『BuilUnity(ビルユニティー)』です」(三菱電機 ビル事業部 ビル統合ソリューション技術第一部 システム技術グループ担当課長・安永武史氏)。

 現在の賃貸オフィス市場は好況で、空室率も改善している。しかし、高機能化に遅れをとる中小規模ビルは、時代の要求に応えることができないまま、座礁資産になる恐れもある。三菱電機の「ビルユニティー」は、そうした課題に応え、ビルの設備をスマートに連携させることで、管理業務の効率化と快適な環境づくりを両立させ、中小規模ビルの価値を高める、これまでにないスタイルのビル管理システムだ。

設備監視とセキュリティーなどを1台のコントローラーで一括管理

 「『ビルユニティー』のいちばんの特長は、従来は個別のシステムで管理していた設備監視・制御と入退室管理・映像監視のセキュリティーシステムを、たった1台のコントローラーで一括管理できること。設備の状態確認や設定変更などは、クラウドサービスを利用すれば、遠隔地からスマートフォンなどの端末で簡単に行うこともできます。同時に、複数ビルの設備の警報や状態を一覧で確認でき、省人化にも貢献するシステムです」(安永武史 氏)。

三菱電機 ビル事業部 ビルシステム第一部 第一課 片桐 大介 氏

 そもそも、中小規模ビルで設備管理システムの導入が進まなかった大きな理由に、イニシャルコストの問題があった。三菱電機はこの課題にも応えている。

 「『ビルユニティー』の導入に必要な機器は、建物1棟に対してコントローラー1台だけなので、低コストで手軽に導入できます。最初はコントローラー+設備監視だけを導入し、必要に応じて入退室管理機能や映像監視機能など機能を追加することもできる。オーナーや管理者は利用状況に応じてムダなく機能を拡張できるのです」(同社ビル事業部 ビルシステム第一部 第一課・片桐大介氏)。では、「ビルユニティー」のコントローラー1台で何が実現できるのか。機能とメリットを以下に整理してみよう。

ビル1棟から複数棟まで、一元管理

中小規模ビルをスマートビルへ。「ビルユニティー」の機能と効果

〈快適性と省エネ〉

 業務時間に合わせ、あらかじめ設定したスケジュールで空調や照明を制御。空調、照明、昇降機と連携し、電力デマンドを監視しながら、就業形態や人数、時間に応じた細かな制御で設備の最適化を図り、快適性を損なうことなく省エネを実現する。

 例えば「ビルユニティー」と三菱電機のビル用マルチエアコンを連携した場合、省エネ運転制御のローテーションなどで、空調にかかる電力消費は約15%の軽減*が見込まれる。

 このほか、設定温度や照度を在室情報に応じて切り換えたり、消し忘れ防止によりムダなエネルギー消費を抑え、管理者見回りも不要になる。

 また、エネルギー消費量の見える化による、運用側の対策でさらなる省エネも期待できる。エネルギーや設備運転データを10分周期から日月年の周期で出力できるので、レポート作成もスムーズだ。

〈利便性と安全性〉

 入退室管理機能で記録した「出勤」「退勤」時刻データを出力し、外部の就業管理システムに反映させることで厳正な「勤務時間」管理を実現し、テナントの働き方改革を支援。在室管理機能で、在室者と在室時間を監視し、設定時間を経過した場合に、警報を通知することもできる。

 テナント企業は、セキュリティー対策のため認証装置が賃借契約の要件となるケースも増えている。「ビルユニティー」に搭載可能な認証端末には、社員証などのICカードによる認証、扉に近づくだけで認証可能なハンズフリーの認証、サーバー室などの重要エリアには生体認証などがあり、ユーザーの運用に合わせシステムを選択できる。

ビルユニティー システム構成図

クラウドで複数ビルが繋がる。ビルの管理は新しい時代へ

〈高度な管理と省力化〉

 クラウドサービスを活用すると、スマートフォンによる遠隔監視・制御や、1台のPCで複数のビルの設備状況などが確認できる。

 管理画面は直感的に操作できるようデザインされており、各種設定も手のひらでワンアクションで変更できる。専門家しか使えないツールではなく、誰もが使いこなせる操作性も特長だ。

 また、すべてがクラウド上で展開するのではなく、エッジとクラウドの得意分野の役割分担が最適化されており、災害などでクラウドにアクセスできない場合は、現地のコントローラーで操作・確認が完結するBCP上の利点もある。

 「ビルユニティー」を搭載したビルが、2018年度ZEB(ネット・ゼロ・エネルギー・ビル)実証事業の補助事業に採択され、ビル設備の最適化によりZEB 実現に貢献した事例もある。

 省エネだけでなく、チェーンストアや金融機関は「ビルユニティー」の管理機能への関心も高く、ビル以外にも店舗への活用も想定する。ビルの価値をどう高めるか。中小規模ビルが「ビルユニティー」導入で得られるベネフィットは多い。

*三菱電機調べ
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