テスト環境の「仮想化」で開発を加速 リリースサイクルの高速化を支援する NTTアドバンステクノロジ

テストに次ぐテストで時間と工数が奪われ、システムやサービスのリリースが遅れがちになる——。こうした光景は、開発現場で珍しいものではない。ソフトウエア開発ライフサイクルの最大のボトルネックともいわれる、このテスト工程を効率化するのが「CA Service Virtualization」だ。テスト工数の削減によって開発ライフサイクルの短縮、ITの俊敏性向上に貢献するこのソリューションの詳細と事例を紹介する。

開発生産性向上のカギはテスト実行環境構築の効率化に

NTTアドバンステクノロジ株式会社 ソリューション第二事業本部 担当部長 山崎 毅文氏
NTTアドバンステクノロジ株式会社 ソリューション第二事業本部 担当部長 山崎 毅文氏

ソフトウエアの開発手法は進化を続けているのに、テストフェーズは数十年前からほとんど変わらない。

その作業の多くは手動で行われている。しかも、連携先システムを含めた統合的なテスト環境の構築には複数の開発チームの協力が必要で、準備に時間がかかる。またテストに必要な外部システムや社外サービスは利用時間制限や課金制限がかけられ、自由に利用することも難しい。結果として、システムやサービスのリリースが遅れがちになる。ITの俊敏性が強く求められる中、これは看過できない問題だ。

これらの課題を解決すれば、開発生産性は大幅に向上する。品質を担保しつつ、開発のスピードアップが可能になる。これを実現するソリューションとして注目したいのが、サービス仮想化ソリューション「CA Service Virtualization」である。

「実システムのバックエンドのふるまい(リクエスト/レスポンス)をレコーディングし、それを基に処理を再現する仮想的なサービスを自動生成します」とサービスを提供するNTTアドバンステクノロジの山崎 毅文氏は説明する。

特徴は、ライブトラフィックからキャプチャして自動生成するため、短時間で実際の仕様に則した仮想サービスを作成できる点にある。一度作成した仮想サービスはバージョン管理でき、開発ライフサイクル全体にわたって共有・使用可能だ。「日付や金額など四則演算による変数も自動認識し、その処理結果を返すインテリジェントな機能も実装しています。つまり、実システムと同じ環境でテストを行えるのです」と山崎氏は述べる。

1つのトランザクションをテストケースとして記録し、テストシナリオを自動生成する機能もあるので、テスト自体の自動実行も可能だ。Excelやデータベースなど外部データとの連動にも対応しており、あらかじめ変数の項目値と入力値を外部データで定義しておけば、指定箇所の処理が実行される時に、それを自動で取り込んで処理が走る。「様々なケースを用意しておくことで、機能テストを自動化できます。複数のシナリオを同時実行、繰り返し実行することで性能テストも自動化できます」(山崎氏)。

さらに、仮想サービスやテストシナリオはREST API経由で外部ツールからも管理・実行可能。Jenkinsなどオープンソース系の支援ツールから「修正パッチ適用」「(バックエンドの代わりとなる)仮想サービス起動」「テスト開始」という回帰テストの一連の流れを自動実行することもできるという。

「サービス仮想化」と「テスト自動化」

「サービス仮想化」と「テスト自動化」

CA Service Virtualizationは、この2つの中核機能によって、テスト工数の削減、期間の短縮と開発プロセス全体の生産性向上に貢献する


開発ライフサイクルを70%短縮した企業も

CA Service Virtualizationは幅広い業種・業態で利用が進み、CA社(現ブロードコム社)が全世界において手掛けた導入社数は300社以上。多くの企業が高い成果を上げている。

「例えば、ある国内航空会社様は複数フェーズに対応する包括的なバックエンドのサービス仮想化を実現し、機能試験、リグレッション試験、ストレス試験、性能試験の自動化を実現しています。これにより、作業の40%を占めたテスト工数を半減しました」と山崎氏は紹介する。

また、海外のある通信会社は、複数チームによる同時テストの効率を上げるために採用。仮想サービスを使うことで「テスト待ち」を減らし、開発ライフサイクルの時間を最大70%短縮した。これにより開発投資も年間約4000万円削減できている。

さらに、CA Service Virtualizationはテスト効率化以外にも幅広い活用が可能だ。「我々が扱った導入事例として、複雑な業務システム操作のトレーニング環境構築のため、本ツールを活用し業務システムの動作を再現する仮想サービス環境を構築した事例や、当社RPAツールWinActorのシナリオ作成でのテスト環境構築に活用した事例があり、幅広い用途に活用が可能です」と山崎氏は話す。

加えて同社は、サービスの提供に加え、価値を実感できる体験セミナーや運用定着を支援するトレーニングなども提供している。テスト工程におけるムダや制約を減らし、開発現場に新たな可能性をもたらす同社の提案に注目だ。


▲TOPへもどる


お問い合わせ

NTTアドバンステクノロジ株式会社
URL:https://www.ntt-at.co.jp/inquiry/product_t/?title=CA Service Virtualization_DxD