最先端技術の“日本代表”が結集!
感動が桁違いの8KVRを5Gサービスで実現

最先端技術の“日本代表”が結集!感動が桁違いの8KVRを5Gサービスで実現
 「君なら未来のドコモショップをどうする?」――NTTドコモ 関西支社からリクエストされたこの難しい課題を解決するため、近畿大学の学生たちによるワークショップが開催された。社会の役に立つ“実学”を指針とする同大学だけに、その視点は非常にユニークなものとなった。密接な産学協創の末に生まれたアイデアの卵とは?
 「君なら未来のドコモショップをどうする?」――NTTドコモ 関西支社からリクエストされたこの難しい課題を解決するため、近畿大学の学生たちによるワークショップが開催された。社会の役に立つ“実学”を指針とする同大学だけに、その視点は非常にユニークなものとなった。密接な産学協創の末に生まれたアイデアの卵とは?

何ものにも代えがたい“実学研修の機会”にNTTドコモ 関西支社が全面協力

 全国有数のマンモス大学として知られる近畿大学。大阪府東大阪市に本拠を置く同大学は、文系・理系あわせて14学部、4年制の通学者在籍学生数は3万3614名(2018年5月1日現在)を有する。

 近畿大学は「実学教育と人格の陶冶(とうや)」を建学の精神とし、これまでビジネス界にさまざまな人材を輩出してきた。西日本における社長輩出数が第一位という数字が、その実力を物語る。学内でも新規ビジネス創出への取り組みが盛んで、水産研究所による世界初のマグロ完全養殖は「近大マグロ」としてつとに有名だ。こうしたバックボーンを持つだけに、学生たちも起業マインドに溢れた人たちが少なくない。

 2017年4月、この開けた学び舎に斬新な学術拠点「ACADEMIC THEATER(アカデミックシアター)」がオープンした。ガラス張りのシュッとしたデザインが印象的なこの施設は、マンガ約2万2000冊を含む約7万冊の書籍を独自の図書分類で配架するビブリオシアター(図書館)、女性専用室を完備した24時間利用可能な自習室などを設置。フリーアドレスの机では学生たちがモバイルPCやタブレットを開き、思い思いのスタイルで勉学に勤しむ。すなわち、自由な発想を促す最適の環境となっている。

2017年4月にオープンしたアカデミックシアター

 2019年1月17日、アカデミックシアターを舞台に近畿大学、編集工学研究所、NTTドコモ 関西支社の3者コラボレーションによる「編集力講座シリーズ003」が開催された。編集力講座とはアカデミックシアター内の「KINDAIインキュベーションファクトリー」の講座として開講したもので、実際の企業とコラボすることで「実社会で新しいものをつくること」を学び、体験する機会を提供する。

 本講座の特徴は、企業の“中の人”が学生に向けてプレゼンを行い、実践的な取り組みのテーマを与える点にある。もともと編集工学研究所がドコモ・イノベーションビレッジでワークショップや勉強会を定期的に行っている縁もあり、第三回となる今回はNTTドコモ 関西支社との協創となった。お題は「ドコモショップの未来の姿を創れるか?」である。

 近畿大学 アカデミックシアター事務室 主任 寺本大修氏は「アカデミックシアターは近畿大学の実学教育の中核施設としてどの学部にも属していない、非常にユニークな立ち位置。横串を刺して面白いことに何でもトライでき、ある種、実証実験の場として機能している。そしてここでの成果が学生だけでなく、教職員にも新しい価値をもたらしてくれる」と話す。

近畿大学 アカデミックシアター事務室 主任 寺本大修氏

 同大学には膨大な研究シーズがあるものの、巨大規模であるだけにどうしても縦割りになりがちだ。そこで企業のオープンイノベーションと同じ発想で、アカデミックシアターを“ハブ”としながら近畿大学の知見やリソースを外部と共有し、新規ビジネスを生み出していくきっかけにしたいとの思いがある。

 編集工学研究所はアカデミックシアターの特色であるビブリオシアターを手がけた。同研究所 研究員 橋本英人氏は「世の中の常識をどうやって崩していくかを考え、新しい本棚を定義した。例えばマンガ『クッキングパパ』の横に和食文化を紹介する新書や、中国文化史を解説する文庫が置いてあってもいい。興味のある対象をトリガーにして、本棚そのものが学生の好奇心や関心を触発する装置になっている」と説明する。編集力講座ではその思考力を伸ばす運営を心がけており、「全3回にわたって企業がリアルに抱えている課題をお借りして、実社会で適用できるようなアイデアを醸成すること」(橋本氏)が狙いだ。

編集工学研究所 研究員 橋本英人氏

 NTTドコモ 関西支社 営業部 フロント支援担当部長 古川 学氏は、プロジェクトに関する思いを次のように語る。

 「ドコモショップはネット企業にはない、リアルの貴重なタッチポイント。にもかかわらず、携帯電話の機種変更や買い替えなど特定の目的で足を運ぶ違う人たちが圧倒的に多く、なかなか人を呼び込めていない課題がある。今後リアルチャネルの強みを活かしていくにはこれまでのドコモショップの概念を変えていく必要があり、その1つの可能性として、学生たちの柔軟な発想力や “生の声”を聞く絶好の機会だと感じている。

 今日はシリーズ最終回の3回目でアイデア発表となるが、これまでの活動を通じて学生たちがいかに本気に取り組んでいるかが伝わってきた。だからこそこちらも、最も魅力的な発表をしたチームにはドコモショールーム(ドコモショップ グランフロント大阪店内)での展開の可能性や、弊社企画チームとの会議参加の権利といった本気の副賞で応えている。社会人も学生も関係なく同じレイヤーで議論し合うことは、我々にとってもいいヒントになるはずだ」(古川氏)

NTTドコモ 関西支社 営業部 フロント支援担当部長 古川 学氏

 古川氏はNTTドコモの電子雑誌の定額読み放題サービス「dマガジン」を躍進させた立役者であり、豊富なビジネス経験を持つ。そんな氏でさえ「学生への説明は緊張した」という。それだけ学生が真剣であることの証だ。じつはアカデミックシアターの講座は参加したからといって単位が与えられるわけではない。そのため自発的に取り組む学生たちが自然と集う。発想力のみを競うビジネスコンテストなども乱立する昨今だが、寺本氏は「アカデミックシアターの講座は夢を語る場ではない。自分たちのアイデアが世の中に実装される経験を与えたい。きつくても1周回ることで経験値がぐんと上がるからだ」と期待を寄せる。

 「与えられた課題を解決する力は入口に過ぎない。これからは課題を発見し、その課題を力をあわせて解決しようという働き方が求められる。この講座から学びを得て、そんな考え方を持って行動できる力を養ってほしい」と橋本氏。続けて古川氏も「何も突飛なアイデアを求めているわけではない。身近に見えていることでも、少し視点を変えただけで解決策の糸口が見つかったりする。そこに気づいた学生は社会人になっても成長を続けられるだろう」と奮起を促す。

ビブリオシアターをバックに。自由な発想が生まれやすい快適な環境だ

 こうした思いを受け、いよいよワークショップの最終回が始まった。

迷路からdポイント活用まで、若さ溢れるアイデアが登場

 改めてここまでのワークショップを振り返っておこう。1回目は古川氏によるインプットや、自分たちの興味の洗い出しなどを経て、アイデア出しに不可欠な「ルル3条(ルール、ロール、ツール)」をレクチャー。これをもとに、近隣のドコモショップまたはドコモショールームを訪れ、リアル店舗のサービスに触れるフィールドワークを義務付けた。

活発に意見を出し合う1回目のワークショップの様子

 2回目はフィールドワークでの収穫をベースに、「自分の個性」+「面白かった事例」+ 「あったらいいルル3条」を足して、新しいショップの形態を考える作業に臨んだ。その後、ドコモショールームで展開する具体的な企画を煮詰めていった。

 そして迎えた3回目。冒頭、橋本氏がこれまでのおさらいをしながらチームでのプレゼンに備えたポイントを解説していく。例として「曖昧で無意識な『思考』のプロセスを意図的にマネジメントする力が編集力」「ユーザーの共感を生むために物語性の強いナラティブ・アプローチを活用する」「形容詞や五感を付加して抽象的な言葉を具体的に言い換えてみる」などの具体的かつ実践的なテクニックを紹介した。

発表に向けて最後のひとひねりに没頭する学生たち

 1時間強ほどアイデアをブラッシュアップした後、いよいよ発表へ。最小は1人から最大3人までの全5チームが参加し、5〜10分ほどで要点を押さえながらじっくりとプレゼンを行った。

迷路をトリガーにドコモショップに来てもらう

 1班の男子2人組は、ドコモショップに迷路を作るという奇抜なアイデア。「堅苦しいイメージのドコモショップへ足を運んでもらうきっかけを作りたい」との閃きから生まれた。当初はVRやARなど最先端テクノロジーでの興味喚起を考えたそうだが、「ケータイは世代を超えて使うもの。老若男女が楽しめて、わかりやすいアトラクションがいい」と再考。遊びの要素を前面に押し出すことによって、ドコモショップがワンダーランドになる可能性を示した。

1班の男子2人組

先端のデジタル×アナログのほっこりを融合

 2班は女子2人、男子1人の3人組。ドコモショップにIoT展示、スマホのリペアショップ、カフェなどを併設することで、先端のテクノロジーの中にほっこりとみんなが集まれる場所を融合するプランを示した。物語の主役には発信力の強いSNS好き女子学生を設定し、その女子学生を通じてイケてるドコモショップの様子を拡散させるなど、具体的なアプローチにも言及。20歳前後の等身大の視点が生かされていた。

2班の女子2人、男子1人の3人組

ドコモショップが夢を与える場として機能

 3班は韓国からの交換留学生の男子が1人でプレゼン。まずは母国語ではないのにしっかりと伝えている姿が印象的だった。家族、若者、高齢者とさまざまな世代が訪れるドコモショップの特性を生かし、子どもには憧れの職業の映像などを見せて「ゆめ」を与える。若者にはカードゲーム大会やコンサート映像、世界の旅行スポット映像などエンターテインメントを与えて楽しめるようにする。高齢者には相撲や歌舞伎など、年齢にあったコンテンツを提供して“集まる場”を提供する。このように、ドコモが持つアセットを最大限に活用して多世代の集客を図れるのではないかとアピールした。

3班は韓国からの交換留学生

ゲーム大会にポインコ、面白さを総動員して魅力溢れる場に!

 4班はこの講座で初めて知り合ったという男女2人組。女子がアイデアと手描きの可愛らしい絵を、男子がプロデュースを行うという役割分担がなされ、15分以上の熱弁をふるった。例えばドコモショップでしか体験できないゲームを提供し、現場で勝ち抜いた人にはデータ(ギガ)をプレゼントする、等身大のポインコ(dポイントのキャラクター)をATMのように操作してプランや機種変更を行う、ARカメラ付きのモニターを設置して特別感を演出するなど、「足を運んでこそ得られる価値」を軸に次々とアイデアを披露した。

4班の男女2人組は豊富なアイデアで勝負

dポイント×VTuber×ドコモショップ

 5班の男子はdポイントの活用に着目。ドコモショップ内に設けた「dゲート」と呼ばれるスペースで、貯まったdポイントを使ってリアルのガラガラ抽選を行い、結果に応じて賞品を授与。そこでしかできない体験と価値を提供する。仮想的なポイントを抽選に利用するアイデアは自らのガチャ体験がヒントになったという。

 また、仮想通貨の浸透によって学生にも投資意識が高まってきたことから、NTTドコモが展開している、dポイントを利用して投資体験ができるポイント投資サービスへの興味を喚起することで、dポイントをより多くの若者世代に知らしめたいと主張。そのエバンジェリストを昨今話題となっているVTuberが担えば、NTTドコモが推進する5G事業とも相性が良く、さらなる学生へのアピールにつながるのではないかと語った。

5班の男子はdポイント活用を提案

 審査の結果、4班の男女ペアが大賞を獲得した。審査に当たったNTTドコモ関西支社 営業部 フロント支援・スマートライフ推進担当課長鈴木猛志氏は「皆さんレベルが高く選考は非常に難航した。その中で大賞の4班は一歩踏み込んだ具体的な展開ビジョンがあった」と評価。さらに古川氏は「短期間の中でよく考えていた。ぜひ皆さんと一緒にビジネスアイデアを膨らませたい」と、参加者全員に逆オファー。想像以上の成果をもたらした。

コメントを寄せるNTTドコモ関西支社 営業部 フロント支援・スマートライフ推進担当課長鈴木猛志氏(左)。古川氏は今回の成果を高く評価し、継続的なアイデア会議を提案した(右)

 大賞を獲得した男子は「情報を収集して関連付けるスキルを教えてもらって、柔軟な発想につなげることができた」と、編集力講座の効果を実感した様子。自由な発想が得意だという女子は「自分のアイデアがここまで広がり、客観的に評価されたことは素直にうれしい」と喜びを露わにした。

大賞を獲得したペアは満面の笑顔

 総じてレベルが高く、“実学”を売りにしている近畿大学らしさが出ていた今回の発表会。これを機にアイデアをNTTドコモと継続的に練り上げ、1つでも2つでもリアル店舗で展開できれば、双方にとってプラスにはるはずだ。理想的な産学連携の形が、ここにある。

お問い合わせ

ドコモ・イノベーションビレッジ事務局
E-mail:village-application@nttdocomo-v.com