最先端技術の“日本代表”が結集!
感動が桁違いの8KVRを5Gサービスで実現

最先端技術の“日本代表”が結集!感動が桁違いの8KVRを5Gサービスで実現
 2019年3月8日、NTTドコモは「ドコモ5Gオープンパートナープログラム」の一環として、5Gを活用したソリューション協創の拡大や具体的なビジネス化の加速を目的としたキックオフイベント「5G BUSINESS CAMP IN TOKYO」を開催した。セミナー会場のスピーチとともに、多彩な企業が出展したソリューション展示の様子をレポートする。
 2019年3月8日、NTTドコモは「ドコモ5Gオープンパートナープログラム」の一環として、5Gを活用したソリューション協創の拡大や具体的なビジネス化の加速を目的としたキックオフイベント「5G BUSINESS CAMP IN TOKYO」を開催した。セミナー会場のスピーチとともに、多彩な企業が出展したソリューション展示の様子をレポートする。

5Gのローンチ当日からサービスやビジネスが始まる状況を作る

 セミナー会場では、まずNTTドコモ 代表取締役社長の吉澤和弘氏がオープニングスピーチで登壇した。吉澤氏は、今回のイベントの目的を「5Gのサービス開始と同時に提供するソリューションを創出し、しっかり作り上げていくことにある」と説明し、「社会課題の解決や新しい価値の創出を狙ったソリューションの事例をぜひ見てほしい」と訴えた。さらに、それを踏まえたうえで「5Gを活用したソリューションを利用する“フィールドパートナー”としてはもちろん、ソリューションを提供する“ソリューションパートナー”としても参画してほしい」と呼び掛けた。

 モバイルの進化を振り返ると、その要因には「デバイス」「ソフトウエア」「ネットワーク」の飛躍的な成長がポイントとなる。とくにネットワークはムーアの法則を大きく超える成長を見せており、それが「いまのモバイル全体の発展につながっている」と吉澤氏は分析する。

 この成長にともなってNTTドコモの事業にも変化が起きており、通信事業の「テレコム」をベースに、2000年前後からiモードをはじめとする「プラットフォーム」を拡充させ、さらにはdマーケットで「サービス」を提供するようになった。そして5Gの時代において、吉澤氏が注目するのは「協創」。「ドコモだけでできることには限界がある」との考えから「+d」を掲げ、パートナーと協創して新しい価値を作っていき、「産業への貢献」「社会課題解決、地方創生」「商流拡大」を進めていく考えだ。

NTTドコモ 代表取締役社長 吉澤和弘氏

 近年、世の中では「デジタルトランスフォーメーション」が叫ばれているが、そこには「生産性の向上」「UI/UXの抜本的な改善」「革新的なサービスの創出」という狙いがある。その狙いを実現するためには「5G」「AI」「IoT」「xR」「クラウド」といったテクノロジーが必要となるが、そのなかでも「5Gは太い柱になる」と吉澤氏は考えており、「この柱をしっかり構築することでデジタルトランスフォーメーションが実現し、それによって新たな価値創出や社会的課題解決が実現できる」というビジョンを示した。

 5Gが提供する価値は「高速・大容量」「低遅延」「多数接続(IoTデバイス)」である。2019年9月からプレサービスがスタートする予定だが、NTTドコモでは5Gのインフラ構築にあたって「2023年度までに1兆円の設備投資を考えている」(吉澤氏)。また、ネットワークのエリア展開については、4Gなどでは「人口カバー率を上げるために大都市から進めてきた」が、5Gでは「社会課題の解決などを踏まえると必ずしも大都市からではなく、地方の都市から始める可能性もある」とし、「必要とされる場所に、適切な機能で展開していく」と語った。

 NTTドコモは、5G時代のサービスはパートナーとの「協創」によって創出していく方針であり、2018年2月に開始した「ドコモ5Gオープンパートナープログラム」には、現在2300以上の企業、団体、大学、自治体が参画している。すでに147件の5G関連トライアルを実施しており、「5Gのローンチ時期にあわせて、その日からサービスやビジネスが始まる状況を作っていく」(吉澤氏)との考えだ。

5G時代の協創プラットフォーム

 また、フィールド検証に活用できるクラウド基盤の協創プラットフォーム「ドコモオープンイノベーションクラウド」を2019年9月に構築し、「画像認識」「AIエージェント」「ビッグデータ」といったNTTドコモのアセットや「ドローン」「VR・AR」「セキュリティ」などパートナーのアセットを順次提供していくほか、ソリューションの実装を支援する「5G・IoTソリューション推進室」の新設も予定されている。さらに、グローバルでの協創も視野に入れており、「ドコモ5Gオープンラボ」が2019年3月にグアムで開設される。

 最後に吉澤氏は、今後の戦略を「通信事業でパートナーとのつながりを強固にし、新しいソリューションを協創することで非通信事業の成長に5Gをしっかり活用していく」と説明した。そして、非通信事業の成長には「5Gが大きなドライバーになる」ことを強調し、連携の重要性とパートナーとしての参加を今一度呼び掛けた。

 次に、NTTドコモ ソリューションサービス部長の三ケ尻哲也氏が登壇し、「5G時代のソリューション協創」と題したキーノートスピーチを実施した。三ケ尻氏は今回のイベントの目的として「5Gプレサービスでのソリューションの活用」と「5G時代のソリューションの具現化」という2点を挙げ、「その活用と具現化を実現するエコシステムをパートナーと一緒になって強力に進めていく。そのキックオフの場にしたい」と宣言した。そして、ソリューションパートナーとフィールドパートナー、NTTドコモが連携し、新しい価値の創出や課題解決をどんどん進めていく考えだ。これまで5Gは「新しくてすごいもの」というイメージだったが、三ケ尻氏は「それを実際に利用できる段階に進めていきたい」と力説した。

NTTドコモ ソリューションサービス部長 三ケ尻哲也氏

 その実現にあたって、2019年にNTTドコモが取り組むのが「ファシリティの提供」と「活用・創出・展開のサポート」の2点だ。ファシリティについて三ケ尻氏は「課題別のソリューションをパッケージングして提供することが最もリーズナブルである」と考えており、その構成要素として「エリアと端末」「デバイス連携」「ドコモオープンイノベーションクラウド」「ソリューションパッケージ」という4つを挙げる。なかでも「デバイス連携」は、「エリアや端末とともに、ソリューション活性化のキーになる」と指摘する。

デバイス連携のイメージ

 活用・創出・展開のサポートでは、「新組織の設立」と「アイデア創出プログラム」の2つを挙げる。新組織としては4月1日に「5G・IoTソリューション推進室」を新設し、9月の5Gプレサービスに向けてよりアクティブに活動していくことになる。これにより、これまでメインだった通信に関するソリューションから「より先進技術を使ったソリューションへと進化させていく」(三ケ尻氏)。さらに、NTTドコモの法人営業がパートナーの商材を紹介していく「ビジネスプラス」という仕組みにも取り組んでいき、ソリューションパートナーにもフィールドパートナーにも喜ばれるような仕組みで「社会課題の解決や新しい価値を作っていく」(三ケ尻氏)。

 三ケ尻氏は、これらの取り組みや体制づくりを2019年にしっかり進めて「5G時代の本当に使えるソリューションを一緒に作っていきたい」と、その意気込みを示した。

先進技術を組み合わせた5Gソリューションが目白押し

 展示会場では、すでに完成形を見えている24のソリューションと、ソリューションの創出につながる種として8業種32個のアイデアが展示されたほか、NTTドコモがドコモ5Gオープンパートナープログラムで提供するアセットなども披露された。そのなかから、今後の実用化が期待される画期的なソリューションをいくつか紹介しよう。

展示会場の様子。どの展示にも多くの人が詰め掛け、新しいソリューションやアイデアに興味を抱いていた

 先進的なデバイスとして多くの注目を集めていたのが、H2Lの触感型インターフェース「UnlimitedHand」と筋変位センサ搭載VRデバイス「FirstVR」だ。「UnlimitedHand」を使って実施されていたデモは、映像内の手に鳥がとまると、腕に取り付けたデバイスから電気刺激が発せられ、鳥がとまったかのような指先の動きを再現するというソリューションである。

H2Lの筋変位センサ搭載VRデバイス「FirstVR」(左)と触感型インターフェース「UnlimitedHand」(右)

 「FirstVR」は、VRゴーグルと腕時計型のコントローラを組み合わせたデバイスとなっており、コントローラが腕の動きを感知すると、その動きが映像に反映される仕組みになっている。ともにゲームでの利用はもちろん、教育や技術継承の現場なのでの活用が予想される。また、ARやVR、xRとの親和性が高いことから、幅広い分野での展開も期待される。

触感型インターフェース「UnlimitedHand」のデモの様子。画面の手に鳥が乗った瞬間、体験者の腕にリアルな感覚が再現される

 公共インフラ関連としては、ネットワーク化で防犯防災、地域活性化をサポートする「スマート街路灯」を、日本電気(NEC)が展示していた。これは、ネットワークカメラやスピーカー、デジタルサイネージなど、複数のオプションをLED街路灯に装備した多機能ソリューションになっているのが大きな特徴。ネットワークカメラと顔認証を利用した「迷子検知」「不審者検知」、ネットワークを活用した大規模災害時の「避難誘導」「情報配信」「安否確認」、画像解析技術での人流の見える化による「来訪者の傾向把握」などでの利用が見込まれている。5Gが実現すれば、無線ネットワークでの効率的な構築ができるようになるほか、大容量コンテンツの配信や顔認証の高精度化なども可能になるだろう。

NECの「スマート街路灯」

 映像関連では、ソニーイメージングプロダクツ&ソリューションズが、映像配信のすそ野を広げる「Virtual Production」を紹介していた。これは、テレビ局のような複数の映像によるライブ中継・配信を、企業や自治体、あるいはYouTuberをはじめとする個人でも実現できるようにするクラウドソリューション。複数のカメラからの映像をクラウド上で管理する仕組みを構築することで、ノートPCが1台あれば簡単にライブ映像配信できるのが魅力だ。5Gの利用によって、より高精細な映像を低遅延で手軽に配信できるようになるほか、ネットワークの大容量化によってイベント会場でも安定的に映像を配信できると見込んでいる。

ソニーイメージングプロダクツ&ソリューションズの「Virtual Production」

 教育分野では、凸版印刷がユニークな取り組みとして「VR・ARを活用した5G遠隔授業ソリューション」を提案していた。高精細4K VR・ARを活用し、遠隔地から現地にいる複数の人に対して体感的・対話的な授業(アクティブラーニング)を実現するソリューションで、沖縄県の今帰仁城で歴史を体感できるトライアルをすでに実施。タブレット端末にARで遺跡などを映し出し、それを遠隔地にいる専門家に解説してもらえるほか、当時の様子をバーチャルで再現して体験できるコンテンツを配信した。これにより、学習の質を高めるとともに、教員の稼働効率化などが期待されている。

凸版印刷の「VR・ARを活用した5G遠隔授業ソリューション」。ARで表示された物体は、タッチ操作で回転できるため、通常では見られない場所も確認できるのが魅力だ

 このように、5Gを利用したソリューションはすでに多くのモノが実際に触れられる状態にまで来ており、5Gが正式にローンチされた際には、誰もが気軽にそれらのソリューションを利用できるようになるだろう。さらに今後は、もっと画期的な新しいソリューションの登場も期待される。

お問い合わせ

ドコモ・イノベーションビレッジ事務局
E-mail:village-application@nttdocomo-v.com