最先端技術の“日本代表”が結集!
感動が桁違いの8KVRを5Gサービスで実現

最先端技術の“日本代表”が結集!感動が桁違いの8KVRを5Gサービスで実現
 ここ数年、体験を売りにする“コト・トキ消費”が浸透しつつある。そんな中、場所のシェアリングサービスで急成長を続けるスペースマーケットとNTTドコモがタッグを組んで新しいコンテンツ体験を提供するという。両社のキーパーソンに話を聞き、取り組みの狙いを探った。
ここ数年、体験を売りにする“コト・トキ消費”が浸透しつつある。そんな中、場所のシェアリングサービスで急成長を続けるスペースマーケットとNTTドコモがタッグを組んで新しいコンテンツ体験を提供するという。両社のキーパーソンに話を聞き、取り組みの狙いを探った。

空きスペースで“プライベートビューイング”を楽しめるようにしたい

 2018年12月末、NTTドコモはNTTドコモ・ベンチャーズを通じてスペースマーケットに出資した。目的は「レンタルスペースにおける新しいエンターテイメント体験の創出」。この出資を機に、両者は協業を推進していく予定だ。

 本連載「未来協創Lab」では、NTTドコモグループの先進的な取り組みを幾度となく取り上げてきた。先日紹介したドコモショップにおけるeスポーツ大会などは斬新な例の1つだが、“場の有機的な活用”という視点では今回の協創も負けてはいない。NTTドコモが配信するスポーツ、ライブ映像などのエンターテイメントコンテンツを、スペースマーケットが提供する貸切空間で親しい仲間たちと思い切り堪能してほしい――そうした意図がコラボの出発点になっている。

両社が発表したニュースリリースの公式画像

 アクションを起こしたのはNTTドコモ スマートライフ推進部 スポーツ&ライブビジネス推進室だ。同推進室はNTTドコモのアセットを活かし、スポーツ観戦やライブ鑑賞の分野で、これまで以上に高臨場感を味わえる「新エンタメ体験」の創出をめざしている。企画開発担当主査の塩田一将氏は「世の中のトレンドが“コト・トキ消費”に動く中、NTTドコモとしてもっと新しい体験を提供できるのではないか。そんな思いから2018年3月、スペースマーケットにお声がけした」と取り組みのきっかけを振り返る。

NTTドコモ スマートライフ推進部 スポーツ&ライブビジネス推進室 企画開発担当主査の塩田一将氏

 スペースマーケットは、NTT東日本出身の重松大輔氏が2014年1月に創業した。それまで売買・賃貸・週間貸しが常識とされてきた不動産の利用形態を、ICTを用いて“1時間単位”の利用ができるようにし、国内スペースシェアリングの第一人者として成長を続ける注目のベンチャーだ。登録されたスペースは個人宅、会社、公共スペース、飲食店、お寺など多岐にわたる。同名のマッチングプラットフォームには1万件を超えるスペース(2019年2月6日現在)が掲載され、いまこのときも活発な遊休スペースの有効活用がやり取りされている。

 NTTドコモからの提案は「スペースマーケットが持つスペースを舞台に、我々が新しい映像コンテンツを提供して“プライベートビューイング”を楽しめるようにしたい」(塩田氏)というものだった。プライベートビューイングとは、スタジアムやコンサートでの生体験、自宅で個人視聴することの中間にある第三極の概念と捉えている。公の場で多数の人が集って楽しむパブリックビューイングではなく、特定の少数で集まって空間を自由に演出し、その時間を味わうことにニーズが存在するのではないのかと考えた。 スペースマーケット ビジネス開発リーダー 長谷部祐樹氏はその魅力を次のように語る。

 「例えば東京のライブを宮崎県に住んでいる人が現地で体験するのは難しい。しかし、宮崎のレンタルスペースに行ってライブ映像の配信を体験できるとなれば、地域の人たちがスペースに足を運ぶ動機につながる。全国のいろんな空きスペースを盛り上げる起爆剤の1つになるのではないかとの思いがある」

スペースマーケット ビジネス開発リーダー 長谷部祐樹氏

 この手法であれば、人気チケットに落選してしまったり、仕事や育児などの理由でどうしても会場に行くことができなかったりといったファンの救済策としても機能する。また、スポーツにしろライブにしろ現地に行って観戦・鑑賞するまでには一定の思い入れが必要となる。「さほど熱量が高くない人たちは、なかなか数千円を払って現場までは行きにくい。でもプライベートスペースなら、少しだけ興味がある人が来てもファンになりやすい。友だちと食事をしたり、会話したりしながらリラックスして過ごせるし、天候や会場独特の雰囲気などにも左右されないからだ」(長谷部氏)。

 今回のサービスではないものの、みんなと一緒にアーティストのDVD・Blu-rayなどのライブ映像を視聴したり、昨年のサッカーW杯などではプライベートスペースでの視聴体験を経て、ライトな層からファンにステップアップしたりした人たちも多く見受けられたそうだ。

大事にしたいのは“共体験文化”

 協創の第一弾として手がけたのは、moumoonのライブ生配信・事後配信と、アーカイブ映像などを視聴できるトライアルイベント。moumoonは2007年8月のメジャーデビュー以降、CMやドラマに楽曲が起用されている人気ユニットで、その透明感のあるナチュナルな音楽性は国内のみならず海外からも高い評価を得ている。

プライベートビューイングのトライアルイベントで配信されたmoumoon(© Avex Entertainment Inc. All rights reserved.)

 生配信には2019年2月17日、恵比寿ザ・ガーデンホールの「FULLMOON LIVE TOUR 2019 ~OFUTARISAMA~」が選ばれた。事後配信は同年2月18日〜3月3日まで実施され、ライブ映像を鑑賞したいファンが自由に視聴日時と場所を選択できるオンデマンド方式を採用。ライブ映像とあわせ、過去のライブ映像やプロモーションビデオもパッケージしたコンテンツを楽しめるようにした。

 スペースマーケットに登録されている東京・門前仲町のスペースで、実際に事後配信を体験することができた。大ぶりなソファが置かれたリビングには55型の大型テレビがあり、まるで友だちの家にいるかのようにくつろげる。ひかりTVのオンデマンドコンテンツを観る要領でリモコン操作が可能なため、視聴に難しい点はない。チケット代は1人あたり2000円とリーズナブルで、集まった仲間でレンタルスペース料金を割り勘する仕組みなので、プライベート空間でコンテンツを楽しむにはちょうどいい価格設定だ。

事後配信が行われた門前仲町のスペース。テレビを操作する感覚ですぐにお目当てのコンテンツが楽しめる

 期間中には、わざわざ大阪から鑑賞に来たファンもいた。長谷部氏によれば、どうしてもライブ当日の都合がつかなくなったことが理由だという。これこそ先に挙げた救済策の実例だ。設備はスペースのオーナーに依存するものの、塩田氏は「5.1chやサウンドバーのようなスピーカーが設置されているだけでも、より相乗効果が高まるはず」と話す。そうした高い臨場感を気の置けない仲間と一緒の空間で共有できるようになれば、場所に縛られない次世代のエンタメコンテンツ体験が享受できるようになる。

 「まずはプライベートビューイングの文化を根付かせることが目標。我々はそれを“共体験文化”と呼んでいる。何を観るか以上に、誰と観るかを大事にしていきたい。今後、5GやVR、ARなど新しいテクノロジーが入ってくればさらにコンテンツの幅が広がる。ぜひいろんなパートナーと一緒に新たなコンテンツづくりに取り組もうと考えている」(塩田氏)

 バーチャルでは成し得ない“空気感”はプライベートビューイングの大きな武器である。場に人が集まることで何かしらのエネルギーが生まれ、新たなビジネスのきっかけにつながる可能性もある。観戦や応援の意味では、これから拡大するeスポーツの配信にも効果的だ。さまざまな要素を巻き込みながら、この視聴スタイルは発展を遂げていく――そんな予感がする。

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