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CASE STUDY 01/石垣鐵工(製造業・従業員75人)安全にデータを保管する 重要データはクラウドで守る!
鉄骨階段メーカーが導き出したデータ保護の最適解

CASE STUDY 01/石垣鐵工(製造業・従業員75人)安全にデータを保管する 重要データはクラウドで守る!
鉄骨階段メーカーが導き出したデータ保護の最適解

秋田県に本社を構える石垣鐵工は、全国の建設現場などに鉄骨階段を提供している国内では珍しい鉄骨階段専業メーカーだ。同社はかつて落雷の被害を受け、一部のデータを消失した苦い経験を持つ。データの重要性を改めて実感し、クラウドでのデータバックアップを検討。NTT東日本の「フレッツ・あずけ~るPROプラン」を導入した。今では、CADの設計図面をはじめ、すべての共有データをセキュアなクラウド環境で保存している。

課題
落雷などから大切なデータを守るため、災害に備えたバックアップや情報セキュリティ対策が必要に
解決
オンラインストレージサービス「フレッツ・あずけ~るPROプラン」の導入により、クラウド上にデータを安全に保管

落雷でデータ消失を経験
災害に備えたバックアップを検討

 秋田県大館市に本社を置く石垣鐵工は、鉄骨階段の専門メーカーである。国内で鉄骨階段専業の企業は少なく、同社の顧客は北海道から沖縄まで全国に広がっている。工場で階段をほぼ完成させてからビル建設現場などに運び込むほか、ときには現地で最終調整をすることもある。同社は事業拡張に伴い、2016年に現在の場所に本社を移転。2019年3月には同じ敷地内に新工場が竣工するなど、ビジネスを順調に成長させてきた。現在では、年間数千の鉄骨階段を生産している。

石垣鐵工のらせん階段施行例(南が丘こども園)
石垣鐵工のらせん階段施行例(三沢航空科学館)
石垣鐵工
製造部設計課
藤田 達也

 「当社の特長は、すべてが受注生産であること。量産型ではないので、完成品の在庫は持ちません。お客さまの要望は一つひとつ異なり、難易度の高いものが多い。より美しい階段、高付加価値の階段づくりを目指しています」と語るのは、石垣鐵工設計課の藤田達也氏である。石垣鐵工にはIT専任担当者がいないこともあり、藤田氏はCADなどのシステム構築やネットワーク環境づくりにおいても主要な役割を担っている。

 石垣鐵工においてデータは極めて重要だ。約20人が働く設計チームは2次元CADおよび3次元CADを用いて日々、多種多様な図面データを作成している。また、販売や工程管理などに関わるデータも共有して、業務の生産性向上に取り組んできた。

 同社がデータの重要性をあらためて強く認識したのは、移転前の本社が落雷を受けたときだという。「2010年前後だったと思いますが、夜中に落雷があり、データを格納していたサーバーのハードディスクドライブ(HDD)が壊れてしまいました。被害に遭ったのは図面ではなく、受注や見積もりなどに関わるデータです。お客さまに問い合わせるなどして復旧しましたが、データ消失のリスクを実感する出来事でした」と藤田氏は振り返る。

 東日本大震災の発生は、それからしばらくした後。当時は、本社内でデータを二重化していたが、「同じ場所にバックアップデータを置いても、大きな災害が起きれば正副データがともに失われる可能性がある」という危機意識が強まった。

 同時期、セキュリティに対する課題もあらためて認識されるようになったという。「大規模な個人情報流出のニュースを見聞きする機会が増えたこともあり、セキュリティ対策の機運が高まっていました」と藤田氏は振り返る。

 こうした背景から、石垣鐵工はクラウドでのデータバックアップを検討した。NTT東日本のオンラインストレージサービス「フレッツ・あずけ~るPROプラン」との出合いは、ちょうどそのような時期だったという。

確かなセキュリティ対策や
ネットワークの信頼性で選択

「外付けHDDにバックアップを取る面倒からも解放されました」

 あずけ~るPROはデータを国内のデータセンターで安全に保管するとともに、クラウドを通じた情報共有を促進するサービスである。石垣鐵工がこれを導入したのは2015年ごろ。データ容量500ギガバイト(GB)のプランを選んだ。CAD図面をはじめ、同社で生成されるデータ数年分が収容可能な容量である。

 あずけ~るPROを選んだ理由について、藤田氏は次のように説明する。「クラウドによるデータバックアップを検討していた時期に、NTT東日本のサービスを知る機会がありました。あずけ~るPROのセキュリティ、ネットワークの信頼性などについて説明を受けた上で、これなら安心してデータ保管を任せられると考えました」

 あずけ~るPROはクラウドセキュリティ推進協議会が運営する「クラウド情報セキュリティ監査制度」において「CSゴールドマーク」を取得しており、セキュアであることが認定されている。

 さらに、セキュリティの確保のため、あずけ~るPROは回線認証や端末認証の仕組みを用意している。特定の回線のみから、あずけ~るPROにアクセスできるのが回線認証。特定の端末だけにアクセスを許すのが端末認証である。

 「当社の場合、今のところ回線認証を利用しています。したがって、当社内からしかあずけ~るPROにアクセスすることはできません。モバイルでの働き方がもっと増えれば、端末認証も検討する必要があるでしょう」と藤田氏は話す。

 実は、落雷の被害を受けた後、同社では数日に1回の頻度で外付けHDDにデータを保存するようにした時期がある。データを保存した後には、電源とネットワークから切り離して問題の発生を防ぐ。こうした作業に1時間前後かかっていたという。

 現在では、こうした面倒なルーティンは廃止されている。夜間バッチにより社内のデータ保管用サーバーとあずけ~るPROの両方に日次で差分データを送っている。社内のアプリケーション用サーバーに正データが置かれ、副データがオンプレミスとクラウドの両方に保存されるという形である。また、外付けHDDでは避けられない盗難リスクも、クラウドなら回避できる。

設計課はデータ保管用サーバーとフレッツ・あずけ~るPROプランの両方にバックアップを取っている

あわやCADデータ消失か?
あらためて感じたバックアップの重要性

 あずけ~るPRO導入後、CADデータの消失が懸念される事態に直面したこともある。

 「問題なく動いていた社内のデータ保管用サーバーが、あるとき1週間にわたってバックアップができていないことがありました。原因は不明です。1週間×20人分のCADデータなので大変なことですが、あずけ~るPRO側にはきちんとバックアップされていました。バックアップの重要性をあらためて痛感しました」(藤田氏)

 石垣鐵工はCADデータを含めてすべての共有データについて、あずけ~るPROでバックアップしている。データ量が増えたこともあり、2018年9月には500GBから1TBに容量を増やした。ニーズに柔軟対応できる拡張性も、あずけ~るPROの特長の一つだ。あずけ~るPROのプランは9種類。10GBから最大5テラバイト(TB)までのプランがあり、ビジネスニーズに応じて簡単にプランを変更できる。

 確実なデータ保存をセキュアな環境で実現するあずけ~るPROは、今では石垣鐵工のビジネスに欠かせない存在となった。そして同社は、一層のクラウド活用を検討している。例えば、端末認証を使えば、あずけ~るPROに格納したさまざまな情報を、モバイル環境からでもセキュアに活用できる。営業担当者が顧客先でノートPCを開いて見積書を作成する、あるいは「設計はここまで進んでいます」とリアルタイムに近い最新図面を示すといった使い方もできるだろう。顧客から要望があれば、素早く設計チームにフィードバックすることもできる。

石垣鐵工におけるフレッツ・あずけ~るPROプラン導入イメージ
サーバの重要データはオンラインストレージに自動バックアップ

 冒頭で触れたように、石垣鐵工の販売エリアは全国に広がっている。個々の社員の生産性を高める上でも、あずけ~るPROの役割はさらに大きなものになりそうだ。

石垣鐵工株式会社
石垣鐵工株式会社

URL:http://kaidan.biz/
所在地:秋田県大館市二井田字前田野5番地2
設立年月日:1978年7月
資本金:1,000万円
従業員数:75名

完全オーダーメードで設計から行う、階段・手摺・階段室鉄骨の専門メーカー。特にらせん階段などの「魅せる」デザイン階段に強みを持ち、“美しい階段創り世界一”を目指す。

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