ITインフラSummit 2019

2019年、DXファースト期突入。
数年後のレガシーシステム刷新を控え、
今取り組むべきIT整備とは?

NTTPCコミュニケーションズ
サービスクリエーション本部
本部長
三澤 響

DXの推進を目指す企業にとって、切実な課題となっているレガシーシステムの更改。折からのIT人材不足の状況下、そうした難題に取り組んでいくには、情報システム部門の業務の多くを占めている現行システムの維持管理にかかわる作業の効率化がカギとなる。NTTPCコミュニケーションズでは、SD-WANサービスの「Master'sONE CloudWAN®」を提供することで、顧客のネットワーク運用における省人化に貢献している。

DX推進に向けての障壁となる
レガシーシステム更改をめぐる課題

NTTPCコミュニケーションズ
サービスクリエーション本部
本部長
三澤 響

今日の企業にとって、経営上の重要なテーマとして浮上してきているデジタルトランスフォーメーション(DX)の推進では、クラウドやビッグデータなどのいわゆる“第3のプラットフォーム”の技術を利用して、新たなビジネスモデルや顧客/パートナーとの関係性を構築し、価値創出を目指していくことこそ、企業が競争優位性を獲得していくうえでの重要なカギとなっている。

そうしたDXの推進に向けての障壁と捉えられているのが、レガシーシステムの更改をめぐる問題だ。「DXを支えるプラットフォームの展開に当たっては、旧来のシステムとのデータ連携が重要な要件となるため、レガシーシステムの更改を進めていく必要がありますが、そこに大きな困難が立ちはだかっているというわけです」とNTTPCコミュニケーションズの三澤響氏は説明する。

そうした困難さを生んでいる主な要因としては、レガシーシステムの多くがこれまで歴代の担当者の属人性に依拠するかたちで構築され、“ブラックボックス化”されてしまっていることがあげられる。必要なドキュメント類が整備されていないというケースも少なくない。こうした問題については、経済産業省が2018年9月に公開した「DXレポート」の中で「2025年の崖」として指摘されており、同レポートでは老朽化レガシーシステムによる経済損失は約12兆円にのぼるとの指摘もなされている。

その一方では、折からのIT人材不足の問題も、状況をさらに厄介なものにしている。労働人口が減少する中で人件費が高騰。IT人材を確保することも難しくなっている。「要するに今日の企業には、人材難の状況にありながら、DXに向けた取り組みにおいて“足かせ”となっているレガシーシステムの更改をいかに進めていくかという難題が課されているわけです」と三澤氏は強調する。

将来的な“ブラックボックス化”を
シンプルさにこだわることで回避

こうした問題の克服を目指すうえで、ぜひ着目してほしいのが、現状で情報システム部門の業務の多くを占めている現行システムの維持管理の領域だ。この領域には、一般に企業のIT予算の約8割が投入されているともいわれ、そこでの業務を効率化し、省人化を図ることが、レガシーシステムの更改に向け、必要な人材を割いていける環境を整えるうえでの有効なアプローチとなり得るわけだ。

そうした効率化、省人化を実現するための手立てとして、近年、企業の間で取り組みが進んでいるのが「SD(Software Defined)化」である。「文字通りそれは、サーバーやネットワークといったシステムの維持管理業務をソフトウェア化することにより、人的負荷の軽減を目指すもので、例えば、企業の間で進んでいるサーバー環境をパブリッククラウド上に移すといったこともSD化の一例だといえます」と三澤氏は解説する。

このようなSD化を進めることで企業は、ICT環境のニーズに応じた速やかな利用・変更・廃止が可能になるとともに、API経由でのシステム制御によってデリバリ・運用管理業務の効率化を図ることができる。

そうしたSD化の中でも最近、特に企業の間で注目度が高まっているのが「SD-WAN(Software-Defined Wide Area Network)」である。言うまでもなくこれは、すでに述べたSD化のメリットを企業の拠点間接続など広域のWAN環境に適用しようというもので、すでに多くのITベンダーや通信事業者が「SD-WAN」と銘打つ製品・サービスを提供している。

そうした中、NTTPCコミュニケーションズがSD-WANサービスとして提供しているのが「Master'sONE CloudWAN®」である。その最大のポイントは、今後、SD-WANの普及が見込まれる中堅・中小企業での利用を念頭に、可能な限りシンプル化して、低価格での提供を実現していることだ。

これについて三澤氏は「いろんなことができるオーバースペックな仕組みでは、結局、自社のシステムや業務に合わせてカスタマイズが行われることになり、おそらく数年、数十年と時間を経る中で、そうした部分がブラックボックス化してしまうという懸念があります」とシンプルな仕組みにこだわった理由を紹介する。

閉域網経由での通信により
安全面にも秀でたSD-WAN環境

Master'sONE CloudWAN®の特長としてあげられるのが、一般的なSD-WANの形態として認識されているインターネットVPNを使った仕組みではなく、閉域網を介した通信でSD-WANを実現していることだ。例えば、今日では拠点間接続に「フレッツ」回線などによる閉域網経由のIP-VPNを利用している企業が多いが、そこにインターネットVPNベースのSD-WANを導入するとなると2つのWAN環境を併行運用することになり、どうしてもコストがかさむ。「閉域網を利用するMaster'sONE CloudWAN®なら、そうしたインターネットVPNに追加投資するというコスト上の問題が生じることもありません。もちろん閉域網経由なのでセキュリティ面についても安心です」と三澤氏は言う。

また、WAN環境についての最近の傾向としては、Office 365やWindows Updateなどのトラフィックが増大し、輻輳が発生してしまうという問題も指摘されている。これに対しMaster'sONE CloudWAN®では、IPoEをプロトコルに採用してきわめて高速な通信を実現。さらに輻輳の原因となるOffice 365やWindows Updateなどのトラフィックをインターネットへとオフロードするといった運用も可能となっている。

そのほかにも、例えば拠点の増加等によりネットワークやルーターの設定を変更する必要が生じたケースで、ユーザー企業自らがWebベースのコントロールパネルを操作して遠隔で必要な設定を行ってネットワーク構成に変えることができる。また、運用の中でレスポンスが遅いなどのクレームが寄せられた際にも、コントロールパネルでトラフィックの状況を確認し、問題箇所を迅速に究明して、故障交換などの対処もいち早く行える。Master'sONE CloudWAN®では、そうしたSD-WANならではのメリットも、提供している。

「NTTPCコミュニケーションズの通信事業者としての強みを生かし、ネットワークとの組み合わせによるサービス提供を実現できていることが、Master'sONE CloudWAN®の重要なアドバンテージだと捉えています。このサービスの提供を通じて、お客さまが現行システムの維持管理にかかわる業務の省人化を実現し、DXの推進に貴重なIT人材リソースを振り向けていただけるよう貢献を果たしていきたいと考えています」と三澤氏は力強く語る。

お問い合わせ

NTTPCコミュニケーションズ

https://www.nttpc.co.jp/

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