多数の自治体が採用する存在を意識させないITインフラ - 日経 xTECH Special

自治体の行政業務では、運用管理の方針が異なる多種多様なデータを扱っている。それらを運用管理するサーバーやプラットフォームは、業務内容や扱うデータの内容に応じて使い分けている場合が多い。その結果、管理運用に多くの労力とコストを費やさざるを得ないのが現状だ。複雑に複合化されたIT環境の構造をシンプルに変え、運用管理の容易化に貢献するのはNutanixが提供する「Nutanix Enterprise Cloud OS」である。自治体での利用に向く数々の特長を備え、活用シーンをより広げる進化を遂げている。

 Nutanix Enterprise Cloud OSは、パブリッククラウドの優れた使い勝手を、オンプレミスも含めた複合的IT環境全体で実現するクラウドネイティブな技術である。仮想化技術をベースとしたHCI(ハイパーコンバージドインフラストラクチャ)を中核技術として活用し、インフラ、データセンター、クラウドの存在を意識することなく、アプリケーションやサービス対応に集中できるIT環境を提供する。
 Nutanixを利用すれば、運用管理インターフェースである「Prism」上での簡単な操作だけで、特別な訓練を積んだシステムエンジニアでなくても、あらゆる運用管理作業を完結できる。自治体の多くは、情報システムの運用管理に多くの人員を振り分けることが難しいのが現状だ。こうした現場が抱える課題の解決に向けて必要不可欠な運用管理プラットフォームである。既に、全世界の1万3000以上の企業や団体が利用し、日本でも全国的に多数の自治体が採用している。

対応ハードウエアの選択肢が拡大 自治体での導入が容易に

ニュータニックス・ジャパン合同会社 東日本営業本部 広域テリトリー担当部長 市川 理樹 氏
ニュータニックス・ジャパン合同会社
東日本営業本部
広域テリトリー担当部長
市川 理樹 氏

 Nutanix Enterprise Cloud OS を搭載したハードウエアを販売するサーバーメーカーは着々と増えている。2019年4月にはHewlett-Packard Enterprise(HPE)が、同年8月には富士通が、同OS搭載サーバーの販売を開始した。これら2社以外にもLenovo、Dell EMC、IBM、Cisco Systems、日立製作所などから、対応するサーバーを調達できる。さらに同年4月から、ダイワボウ情報システムが国内での正規ディストリビュータとなり、パートナーネットワークはさらに広がり、お客様にきめ細かな提案が届ける体制が整った。

 「Nutanixを選択しようとすると、1社入札になってしまうのではという懸念を抱く自治体がありました。国内のサーバーメーカーも含めて、Nutanix Enterprise Cloud OSに対応するハードウエアの調達先が広がったことで、より導入がしやすくなりました」とニュータニックス・ジャパンの市川理樹氏は語る。

 Nutanixでは、利用した分だけ課金するサブスクリプション型のライセンスモデルを採用している。このため、運用管理するデータの増減に合わせて、柔軟に利用環境を整えることができる。資産化する買い切り型に比べて、経理上の扱いが簡略化されるのも特徴だ。

多様なBCP/DRの要求に応えるべくパブリッククラウド対応を加速

ニュータニックス・ジャパン合同会社 日本広域営業本部 シニアアカウントエクゼクティブ 井上 美穂 氏
ニュータニックス・ジャパン合同会社
西日本広域営業本部
シニアアカウントエクゼクティブ
井上 美穂 氏

 Nutanix Enterprise Cloud OS は、継続的に進化し、活用シーンを広げている。2019年5月に米国で開催したイベント「Nutanix .NEXT Conference 2019」で新サービス「Xi Clusters」を発表した。Nutanixでは、既にHCIと連携するクラウドサービスを「Xi」ブランドで提供している。「今回発表したXi Clustersでは、これまでサーバーとソフトウエアを組み合わせて提供してきたHCIと同等の機能を、パブリッククラウドの上で、オンデマンドで利用ができます」と市川氏は力説する。

 

 Xi Clustersでは、PrismからユーザーのAWSアカウントを通じて起動。ユーザーのVPC(Virtual Private Cloud)内でNutanixの機能を利用できる。このため、AWS上の既存のユーザーシステムとの連係しやすくなる。また、AWS上のHCIでは、実行時の状態を保持して待機することが可能であり、利用するたびに起動させる必要がない。

 自治体では、パブリッククラウドを利用する動きは始まったばかりだ。ただし、「日本政府はクラウド活用を推進しており、自治体でのパブリッククラウド活用はこれから加速していくことでしょう。その際、Xi Clustersのような仕組みがあれば、円滑に活用できるようになります」と語るのはニュータニックス・ジャパンの井上美穂氏。自治体の多くの業務はワークロードの急な増減があるわけではなく、オンプレミスの方が適している面がある。しかし、近年の日本では大規模な自然災害が多発しており、いつどこで発生するのか予測ができない。パブリッククラウドは、BCP(事業継続計画)の備えとしても利用価値が十分ある。

Nutanixは使い勝手のよい高性能としても機能

 Nutanix Enterprise Cloud OSには、特定業務の効率向上に貢献する多様な機能も搭載されている。シンプルでスケーラブル、かつ信頼性の高いファイルストレージを構築する機能「Files」もその一つである。

 「多くの自治体では、ユーザーがファイル共有するためのストレージとして、CIFSに対応したファイル共有ストレージ製品を導入することがほとんどです。ところが、Nutanix Filesは、それ自体がNASの機能を持っているため、別途ストレージを導入しなくても、Nutanixのクラスタ上にNASの機能をワンクリックで自動展開できます。これは、他のHCIベンダーの製品にはないNutanix独自の機能です」と井上氏は強調する。

 自治体の中には、部門ごとに小さなファイルサーバーを保有しているところが多くある。なかには、厳格な管理ができていないケースもある。Nutanix Filesでは、こうしたファイルサーバーを確実に管理し、さらに予期しない高負荷が発生した場合には自動で構成変更するなど、運用管理者の負担を大幅に減らすことが可能であると同時に、Nutanixの自己修復機能によりデータ冗長性も担保できる。また、管理対象となる組織内で、どのようなファイルをどのくらい保有し、どのように活用しているのか、過去1年のアクセス履歴や異常な操作記録を一目瞭然に見える化できる分析ツールも標準機能として備えている。

 最近では、ファイル共有環境の更新を契機に、Nutanixの導入に踏み切る自治体が急激に増えているという。スモールスタートできるメリットが大きく、これまで多額の予算を投じて仮想化環境を導入してきた大規模な自治体だけではなく、町村役場クラスにおいても導入が進む注目のソリューションとなっている。

Nutanixの「Nutanix Files」はNAS機能を持ち、ファイルサーバーを確実に管理する
Nutanixの「Files」はNAS機能を持ち、ファイルサーバーを確実に管理する

【お問い合わせ】

ニュータニックス・ジャパン合同会社
URL:https://www.nutanix.jp/
TEL:03-4588-0520
お問い合わせメールアドレス:jp-events@nutanix.com
お問い合わせフォーム:https://www.nutanix.jp/contact/

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