ITモダナイゼーションSummit 2019

進化する情報システムのために!
システムリフォーム

キリンビジネスシステム株式会社
基幹システム統轄部 生産情報システムグループ
山中 友幸

株式会社ソフトロード
取締役
新妻 秀樹

本セッションでは、まずキリンビジネスシステムの山中友幸氏が登壇。「キリングループシステム中核機能の成長性向上への取り組み ~表彰されたシステムリフォーム~」と題し、ソフトロードのシステムリフォームを活用した事例を紹介。その後、ソフトロードの新妻秀樹氏が登壇し、システムリフォームの概要や最新動向を紹介した。

グループ基幹システム再構築に合わせて
連携するシステムをリフォーム

キリンビジネスシステム株式会社
基幹システム統轄部
生産情報システムグループ
山中 友幸

キリンビジネスシステムは、キリングループの日本総合飲料事業における機能分担会社で、システム全般の企画、開発、運用、保守を行っている。

キリングループは、これまで各事業会社が個別にシステム構築や増改築を実施してきたため、システムの肥大化・複雑化・ブラックボックス化が進み、大きな問題となっていた。そこで、グループ基幹システム再構築に着手することとなった。一方で、再構築のスコープから外れたシステムも多数存在し、それらのなかには老朽化が進んだシステムもある。そのひとつがMercian社の需給系システム群であった。

そこで、グループ基幹システム再構築と並行して、同システムのリフォームプロジェクトに着手。そのねらいは、大きく2つ。まずは、グループ基幹システム再構築に合わせて老朽化対応を完了すること。そして、基幹系システムと重複する機能は短期間しか利用しないため、投資は可能な限り最小限にとどめるというものだ。

QCDSのすべてで優位性のある
ソフトロードのリフォームサービスを採用

プロジェクトは2017年3月にスタートし、7月までかけて方式を検討。マイグレーション方式で行うことを決定し、実績のある3社に対して提案を依頼。そのなかでソフトロードのリフォームサービスの採用を決定した。その理由を山中氏は、「提案内容をQ(品質)、C(コスト)、D(工期)、S(スコープ)で評価した結果、すべてソフトロードの提案に優位性がありました」と評価する。

リフォームプロジェクトもソフトロード社との協業も初めてだったため、リスク管理には万全を期した。計画の妥当性、実現性リスクについては、リフォームサービスで用意されているパイロット移行プロセスを活用して評価。本開発工程に向けて大きな問題となる要素がないことを確認した。また、オフショアを含めたプロジェクト管理プロセスリスクについては、中国西安の開発現場を現地確認。ヒアリングやドキュメント確認を行うとともに、プロジェクトの重要性や思いを現地スタッフと共有した。

同システムは2018年6月までにテストを終え、7月に本番稼働を開始。大きなトラブルもなく安定稼働している。山中氏は、「最大の目的であったグループ基幹システム再構築に遅延することなく連携できました。品質面でも、当初目標のバグ検出密度を下回る高品質を達成。コスト面も、他社が提案した想定コストと比較して3分の2から2分の1程度で実現しています」と評価している。また、同プロジェクトは社内の「プロジェクト終了報告会」や「ノウハウ共有会」でも情報を共有し、後者では事務局長賞を受賞。さらに、社内表彰制度で新規性を評価され、開発部門で特別賞を受賞した。

同社には、今回のシステム同様、基幹システム再構築のスコープ外となったシステムが多数存在しており、その老朽化対応方式の選択肢の1つとして、リフォームサービスを活用する意向だ。「ソフトロード社には本プロジェクトの重要性やキリングループ基盤特性を理解いただき、本プロジェクトの成功に向けて、多大な支援をいただきました。感謝しています」(山中氏)。

400件以上の実績を持つ
日本最大のシステム更新専門会社

株式会社ソフトロード
取締役
新妻 秀樹

ここから、ソフトロードの新妻氏にバトンタッチ。システムリフォームサービスの概要や最新動向を紹介した。

同社は、日本最大のシステム更新の専門会社である。400件以上実績があり、現在約50のシステムを同時に更新している。

システム更新を成功させる早道として新妻氏は、「業務に詳しい職人のような方の開発ではなく、できる限りツールを活用し、移行専用のプロセス、スペシャリストの手によって “近代工業的な開発”を行うことです」と語る。同社「SystemReformTool3.0」では、棚卸とスリム化、ソース変換、テストなど各フェーズのツールを多数用意。特に変換ツールに関しては、マルチ言語に対応し、データ構造変換やインタフェースの変換、帳票変換なども一部ツール化。あらゆるニーズに対応している。

移行後のバグ密度は、JUAS(日本情報システム・ユーザー協会)の平均目標より大幅に低い。また、開発コストもJUASの新規開発平均である86.8万円/KLを大きく下回る。「新規開発をすると結果的に 現行保証に多額の費用がかかってしまうため、一番やりたい業務改善やコンサルにお金がかけられません。システムリフォームをご利用いただければ、DBやシステム構造変換、スリム化、見える化を含めた現行保証の費用を抑制できるので、余った費用で業務改善やコンサルを実施でき、業務に貢献できるシステムを開発できます」(新妻氏)。

※出典:株式会社ミック経済研究所(2018年12月~2019年2月調査)

追従を許さない変換精度向上により
高品質・安価な移行を実現

同社のツールは、30名いる研究チームにより、現在も進化を続ける。「言語解析やデータ追跡力が大幅に向上」、「異なる言語への高度な移行」、「データへの多重アクセスによる性能問題の解決」「移行技術ポイントを特定した集中テストで更なる品質向上や効率よいテスト」を実現したことで、これまで決め手がなかったCOBOLやRPGのJava化を、変換率が100%に近い変換ツールで、保守性や性能を損なわず、高品質/安価で移行が可能になった。特に、要員問題が深刻で、移行が難しいRPGは今後Java化が容易になる。

同社が最も得意とするVB→.NET変換は、安心安価に変換が可能。また、.NETとJavaのバージョンアップは、ほぼ100%変換率を実現。Javaのフレームワーク変更にも柔軟に対応する。

棚卸やスリム化のコストダウンも進んでおり、新妻氏は、「更新をしなくても、システムの健康診断に活用してほしい」と語る。さらに、今後クラウド化に伴い、オフショア開発も可能となる。これらにも今後対応予定だ。

最後に新妻氏は、「今回のITモダナイゼーションサミットで行われた5つの事例発表のうち、キリンビジネスシステム様を含め3つが当社の事例です。これだけ当社のサービスが浸透したことに感謝しています。これから本格的なDXの時代を迎え、業務改善はIT活用が前提となります。当社のシステムリフォームにより、少しでも皆様に貢献するとともに、日本のIT部門やシステム構築を一段高いレベルに上げていきたいと思っています」と意欲を語った。

お問い合わせ

株式会社ソフトロード

https://www.softroad.co.jp/

メールでのお問い合わせはこちら >> info@softroad.jp

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