人工知能サミット2019
REVIEW
〜新時代を迎えたAI経営の展望と課題〜
ストックマーク
代表取締役CEO
林 達 氏
ストックマークは2016年に設立されたばかりのスタートアップ企業だ。社員の多くが大学でAIや機械学習を研究した後、大手企業に勤務した経験を持つだけに、実効性の高い、ビジネスへのAI活用を発想できるのが特色だと林氏は語る。
同社の中心的サービスは、Anews、Astrategy、Asalesの3つ。「Anewsは当社最初のサービス。各社員の行動履歴から、AIが個々の社員に必要と判断したニュースを配信するもので、既に約1000社が採用しています」(林氏)。このサービスから始めた理由について林氏は、役職や階層による情報の非対称性が、組織の活性化を妨げているという思いがあったからだという。Anewsによって、全社員が自分のビジネスに必要なニュースを得て、それをチームメンバーとも共有し、コミュニケーションや組織活性化に役立てることができるのだ。
Anewsの進化系ともいえるAstrategyは、経営企画や事業企画部門を対象に、経営を取り巻く市場環境の変化を可視化するサービスだ。「全世界からニュースデータを収集して時系列で解析、マクロ環境、競合企業の動向、新規事業のシーズなどをAIが知らせる。人間では気付かない微妙な市場の動きもAIは検知することができるのです」(林氏)
同社が今、最も注力するサービスは営業企画や営業現場を対象としたAsalesだ。「“新人即エース”のサービスと呼んでいます。過去の商談メモ、行動履歴、提案資料、メールなどから成功や失敗のパターンを抽出し、営業活動や意思決定を支援するものです」(林氏)。これによりベテラン社員に内在化されていたノウハウが抽出され、新人でも利用できる。しかもデータを蓄積するほど、使いやすくなるのも強みである。
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2019
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