スマホアプリで完結する建機レンタルの新サービス(アクティオ×助太刀)

現場改善志向の建設機械レンタルシステム

株式会社アクティオ 専務執行役員 中湖 秀典 氏(写真左)株式会社助太刀  代表取締役社長兼CEO 我妻 陽一 氏(写真右)

総合建設機械レンタル大手のアクティオは、
建設業に従事するすべての人を支えるスマホアプリを開発・展開する「助太刀」とのコラボレーションで、
建機レンタルの新しい仕組みを構築した。
現場が必要とする建機を必要な分だけ直接スマホで発注できる新サービスが8月下旬からスタートする予定だ。

 総合建設機械レンタル大手のアクティオが、建設業向けマッチングアプリ「助太刀」を運営する助太刀と協業し、2020年8月下旬から同社のアプリを通じて建機レンタルをスタートする予定である。「助太刀」アプリ上で、レンタルの申し込みから決済までが完結する仕組みだ。

 まず、横浜を中心とした関東圏で、インパクトレンチや電工ドラム、送風機など、宅配可能な小型機械のレンタルを開始する。その後、アクティオの在庫管理システムと連携し、エリアを全国に広げていく予定だ。

 アクティオは、単に建機をレンタルするだけでなく、専門的なノウハウで建設現場をサポートする「レンサルティング」(「レンタル」と「コンサルティング」を合わせた造語)のビジネス展開で知られている。新型コロナウイルスの感染拡大対策では、「レンサルティング」のノウハウを生かしたウイルス対策製品「仮設陰圧ハウス」の開発提供なども行っている。

 建設機械はIoTやIT技術の導入で年々高度化しているが、その機能を現場で最大限に発揮するには、専門的なノウハウが不可欠だ。「建設業界に限らず少子高齢による人手不足は大きな課題だ。一方で省施工化の目的で建機の自動化は進んでいる。その両者を取り持ち、最適解で課題解決を図るサポートが『レンサルティング』だ。現場の課題に対するソリューションを提供する点では、『助太刀』とは共通する視点があった。建設業を魅力ある職場にしたいという考えから、今回の協業のプロジェクトはスタートした」(アクティオ専務執行役員・中湖秀典氏)。

現場作業員本人が、スマホアプリで直接発注

現場からスマホで発注。建機レンタルのパラダイムシフト

 建設業向けマッチングアプリ「助太刀」は、 建設事業者同士のマッチング機能や、現場作業員等の求人事業を主軸に、工具の購入や修理依頼を行うEC機能「助太刀ストア」などの各種サービスを搭載、リリースから約2年でユーザー数は13万を突破した。工事業者マッチングサービスでは7割を超えるシェアを誇る。

 「以前は施工監理の仕事をしていたが、当時の現場作業は仕事も人も仲間からの紹介で連絡手段は電話だけ。しかも、囲い込みの慣習が強く、横のつながりが乏しい課題があった。

 建設業界では人手不足が喧伝されているが、実際はマッチングの問題であり、職種が細分化され専門性が高いため、旧来の求人方法も機能していない。現場の作業員が使えるマッチングアプリが必要だ。これが『助太刀』の出発点だった」(助太刀 代表取締役社長兼CEO・我妻陽一氏)。

 さらに、同じアプリ上で事業者の資金繰りを改善するファクタリングサービスを提供。工事代金の受け取りが最短即日で可能になり、初めての相手でも安心して取引できる仕組みを構築した。現在では職人向けプリペイドカードの発行や労災の加入まで、幅広いサービスを提供している。すべて、スマートフォンやタブレットで操作可能だ。建設業で働くすべての人をトータルで支えるプラットフォーム構築を目指すアプリといえる。

 ユーザーはアプリ内の「助太刀ストア」の工具レンタルサービスで、アクティオが取り扱う建機を選び、申し込みフォームから住所・期間などを入力してレンタル依頼すると、最速で翌日には宅配で現場に必要な建機が到着する。確認などのやりとりはアプリのチャットで行うことができる。

 使用後は、レンタル時に同封された送り状を貼り、宅配便で返却するだけ。レンタル品をアクティオの店舗まで引き取りに行ったり、返却に出向く手間がなくなり、対面での取引もないので感染症予防にも有効だ。

「建機」と「人」の課題解決で、建設現場を魅力ある職場に

 これまでの建設現場では、作業員が職長や現場監督を通して、ゼネコンなど元請けに必要な建機の手配を依頼し、施工管理担当者が電話やFAXなどで発注する伝言ゲームのような状況にあった。この間のタイムロスが全体の工期遅れにつながったり、担当者の発注ミスも少なくなかった。

 これに対して、アクティオが「助太刀」を通してやりとりするのは、必要な建機と期間を把握している現場作業員本人。本人が現場からスマホアプリの簡単操作で発注するので、伝言のタイムロスなしで迅速に建機導入が可能になる。緊急で建機が必要な場合もジャストタイムで現場で受け取ることができる。また、必要十分な量と期間を発注できるため無駄もなくなるメリットもある。

 「今年の2月にある取材で助太刀の我妻社長と会う機会があり、意気投合し、それから協業の企画がスタートして6月にはプレス発表。前例のないスピード感で実現したプロジェクトでした。それを後押ししたのは、建機と人と対象は違っていても、建設業界の課題を解決して、よりよい職場にしたいという共通する想いです。この協業をさらに発展させて、最終的にはエンジン搭載の大型機械のレンタルを実現したいと考えています」(中湖氏)。

 建設業界の「建機レンタル」と「人」のリーディングカンパニーの出合いは業界をどう変えていくのか。アクティオはこれまで、大手施工会社とのBtoBビジネスでシェアを拡大してきた企業だ。しかし、今回の助太刀との協業を機に、一人親方や職人個人も新しい顧客となる。建設機械を熟知するアクティオの「レンサルティング」は、企業から個人へと広がり、建設現場を魅力ある職場に進化させる、新たな展開が期待される。

レンタルの注文はアプリで完結
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