日経BP総研の主席/上席研究員が訊く

DIGITAL Foresight 2020 Summer DIGITAL Foresight 2020 Summer

ニューノーマル時代に
立ち向かうDXの新潮流

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  • RPA/オートメーション・エニウェア・ジャパン

想定外の危機にアジャイルに対応
Withコロナ時代に必須の
デジタルワークフォース

コロナ禍の今、最も必要なことは予測不能な事態が起こっても即応できるアジャイルさだ。この取り組みを強力に支援するのが、RPAに代表されるデジタルワークフォース(デジタル労働力)だ。事業継続が危機を迎えた状況下においても、重要な業務プロセスとワークフローを短時間で自動化する。

WHO向け臨床症例の
入力フォーム処理を自動化

オートメーション・エニウェア・ジャパン株式会社
セールスエンジニアリング本部
本部長
由井 希佳 氏

渡辺 今般のコロナ禍では、業界・社会を含めて誰もが経験したことがない多大な影響を受け、企業は働き方とオペレーションの再考を迫られています。そうした中でRPAが果たしていく役割をどのようにお考えですか。

由井 企業が直面する課題は従業員の安全・安心を確保するステージ1から、Withコロナにおいて事業を継続するステージ2、Afterコロナのニューノーマルを見据えた新しい事業形態を確立するステージ3へと変化しています。この取り組みを支えるべく世界的に急拡大しているのがRPAに代表されるデジタルワークフォースです。

渡辺 オートメーション・エニウェアによる新型コロナウイルス感染症対応の事例があれば、ご紹介いただけますか。

由井 各国政府や医療機関からの情報提供を人々の安全につなげていくための支援の一環として、各国の医療機関がコロナ感染者の臨床データを匿名化し、世界保健機関(WHO)に提出する際に利用する臨床症例フォーム処理を自動化するプラットフォームをマイクロソフトと協力して立ち上げました。また、中国マカオにおける公共サービスの情報を集約するダッシュボードをわずか5日で構築した例もあります。

渡辺 日本国内ではいかがでしょうか。

由井 企業が事業継続性と生産性を維持しつつ従業員が連携を保てるよう、日々の仕事の進捗状況や健康状態を追跡できる仕組みづくりを支援しました。また、コニカミノルタ様では新型コロナウイルスの影響で発生した複合機の物流業務をRPAで自動化し、手作業で1日12時間かかっていた処理時間を85%削減しました。これにより3月末までにすべての処理を完了し、お客様や会計への影響を最小限に抑えることができました。

RPAの能力や価値を
活用するための重要ポイント

渡辺 緊急度の高い業務に迅速に対処できた事例の数々から、RPAは危機の時代に必須のソリューションであることがよく分かりました。とはいえRPAの能力や価値をフルに活用するためには、前提となる仕組みが必要なのでしょうね。

由井 おっしゃるとおりで、より身軽でスモールスタートですぐに運用を開始できる環境が必要となります。そこでますます重要となるのがクラウドで、私たちも昨年「Automation Anywhere Enterprise A2019」という製品をRPA as a Serviceとしてもリリースしました。

渡辺 RPAをアジャイルに実装し、最終的にオペレーションをオフロードすることでコスト削減にもつなげていくという観点から、私もクラウド活用はこれまで以上に広がっていくと思います。そのほかにもRPAのソリューション展開において、重要なポイントはありますか。

由井 紙やFAXを使って人海戦術で行ってきた業務をデジタルに置き換えること、デジタル推進を担うCoE(センター・オブ・エクセレンス)とビジネスユーザー間のコミュニケーションの在り方を変えること、エンドツーエンドの自動化を進めて生産性向上を図ることが必要です。

※講演の一部をOn-Demand形式で視聴いただけます。

AIを活用することで
自動化可能なプロセスを発見

渡辺 オートメーション・エニウェアでは3月に新製品「Discovery Bot」を発表し、試験運用を始めていると聞きました。これはどのようなソリューションなのでしょうか。

由井 先ほど「エンドツーエンドの自動化を進める」と述べましたが、属人化しており未発見の業務プロセスは特に日本企業では80%に及びます。また、その業務プロセスを理解・整理するためには膨大な労力と時間を費やします。この課題に対応するのがDiscovery Botで、AIを活用することで繰り返し行われる業務プロセスのパターンを検出し、分析・可視化し、自動化に適したものを特定します。そして最終的にはBotを自動で生成し、業務プロセスの自動化までつなげていきます。

渡辺 日本でも提供の予定はあるのでしょうか。

由井 もちろんです。現在はまだベータ版のため正式な時期はまだ検討中ですが、数カ月後からグロ-バルで順次販売を開始する予定です(2020年8月19日から提供開始)。

[画像のクリックで拡大表示]
「Discovery Bot」による業務プロセスの自動化ステップ
AIを活用することで繰り返し行われる業務プロセスのパターンを検出し、分析・可視化し、自動化によって大きな効果が得られるものを特定する

オートメーション・エニウェア・ジャパン株式会社

https://www.automationanywhere.com/jp


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