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ニューノーマル時代に
立ち向かうDXの新潮流

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  • ITモダナイゼーション/MuleSoft

DXを加速する
API基盤を活用した
レガシーシステムのモダナイゼーション

デジタル技術でビジネスを変革するデジタルトランスフォーメーション(DX)に向け、既存のレガシーシステムをいかに有効活用するかが企業の課題になっている。レガシーシステムのITモダナイゼーションのプロセスをどう進めていけばいいのか。どんなアプローチがあるのか。API連携の方法などについてMuleSoftが解説した。

APIで連携する
モダナイゼーションのアプローチ

MuleSoft, A Salesforce Company
リージョナル セールス ディレクター
松本 一宏 氏

戸川 レガシーシステムがDXの足かせになるという話をよく聞きます。その要因として何が考えられますか。

松本 3つの要因が考えられます。まず、俊敏性の欠如です。レガシーシステムの複雑なコードにより、アプリケーション変更に多くの時間がかかります。次に膨らむコストです。保守費がITコストの8割を超えるといわれます。そして、機能的なギャップです。最新のファイル形式やリアルタイムデータをサポートできず、イノベーションの妨げになっているのです。

戸川 なるほど。こうした点を変えていかなければいけないわけですね。MuleSoftが考える、DXに必要なモダナイゼーションのアプローチにはどんなものがあるのですか。

松本 まず、レガシーシステム接続に対処する方法は、個別統合、置き換え、モダナイゼーションの3つがあります。ただ前者2つでは、ビジネス要件に対応できないリスクや長年の投資に対するビジネスリスクが生じます。一方、モダナイゼーションなら既存の投資の価値を拡張してビジネス要件を満たすことが可能です。MuleSoftでは、API主導の接続性というAPIを3つの層に分けるアプローチがあります。システム層、プロセス層ならびにエクスペリエンス層です。システム層では、APIでバックエンドのシステムと連携するレガシーモダナイゼーションやクラウドへの移行を行います。プロセス層は、例えば複数システムに分散している顧客データを1つのAPIにまとめることにより、顧客データを統合・連携する「Customer 360」やビジネスオートメーションが可能です。そして、エクスペリエンス層では、ウェブやモバイル、Eコマースなど新しいチャネルにデータを提供し、DXを進めていくイメージです。通常、新しいイニシアティブの場合はSoRとSoEへの変更が必要ですが、API-ledのアプローチではプロセスやエクスペリエンス層のAPIで変更の実施が可能となります。

[画像のクリックで拡大表示]
MuleSoftの「API主導の接続性によるインテグレーション」のアプローチ
レガシーシステムのインテグレーションやアプリケーション開発のスピードアップ、保守コストの大幅な削減などに効果を発揮する

Anypoint PlatformTMを活用した
モダナイゼーション

戸川 3つの層に分けて、アプローチしていくわけですね。実際にはどんなステップがあるのですか。

松本 サービスのモダナイゼーションとアプリケーションのモダナイゼーションの2つのステップがあります。サービスのモダナイゼーションでは、SOAP WebサービスをAPIでラッピング、APIにより個々のサービスの機能を公開、新しいサービスの組み立てがあります。サービスのモダナイゼーションのこれらバリエーションにより、モダナイゼーションする様々なWebサービスに実装でき、基幹データを可能な限り簡単にビジネスコンシューマーと連携させるために必要な適切なレベルの粒度を提供します。

 そして、アプリケーションのモダナイゼーションではSoRに密結合された複雑なサービスを分解し、マイクロサービスに書き直します。MuleSoftが提供するコネクター開発キットを使用して、レガシーの.NETコードをMuleのフローに埋め込み、REST APIで機能を公開します。サービスの複雑さとSoRへの依存性を除去することにより、アジリティが向上します。

※講演の一部をOn-Demand形式で視聴いただけます。

グローバルで多数の実績がある
MuleSoftのプラットフォーム

戸川 そうした書き直し作業は人が定義するのですか。

松本 いいえ、MuleSoftには200以上のコネクターがあり、例えばバックエンドのシステムと接続するためのコネクターもあらかじめ用意されています。そのため、ゼロから開発する必要はなく、スピーディーな開発が可能です。

戸川 MuleSoftはレガシーシステムのモダナイズで多数の実績があるそうですね。

松本 はい。グローバルでMuleSoftの導入実績は数千社に及びます。数多くのお客様のレガシーモダナイゼーションを実施させていただき、インテグレーションが5倍速くなった、保守コストを2/3に削減した、アプリケーションの開発を4倍スピードアップしたといった様々な導入効果が寄せられています。MuleSoftは、APIの連携機能と管理機能が1つのプラットフォームに統合されハイブリッドで提供していることや、開発したAPIの再利用が可能なことなどの特長がお客様から高く評価されています。

MuleSoft, A Salesforce Company

https://www.mulesoft.com/jp/


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