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ニューノーマル時代に
立ち向かうDXの新潮流

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  • データマーケットプレイス/Snowflake

広範な社外データの活用が
データドリブンな組織の
実現に向けたカギ

ビッグデータがもたらす価値をさらに高めるには、自社保有のデータに加え、社外で公開されているデータの積極的な利用がカギとなる。Snowflakeでは、同社が提供するクラウドデータプラットフォームに「Snowflake Data Marketplace」を組み込み、ユーザー同士がデータ交換を行えるような場を提供している。

クラウドデータプラットフォーム上で
データ交換の場を提供

Snowflake株式会社
日本代表
東條 英俊 氏

杉山 ビジネスにおけるデータ活用では、企業の取り組みが進んできた印象です。また、自社が蓄積したデータだけではなく、公共機関が提供するオープンデータなど、社外のデータの利用で新たな価値を創出する動きも出始めています。そうした中、クラウドデータプラットフォームの世界的ベンダーであるSnowflakeの日本法人が2019年9月に設立されました。まずは、その狙いからお聞かせください。

東條 Snowflakeのミッションは「すべての組織をデータドリブンへと導くこと」です。当社では、お客様の基幹システムやWebログ、IoTを通じて収集されたデータなど、多種多様なデータをクラウド上で蓄積・管理し、データウエアハウスとして利用いただくためのプラットフォームを提供しています。現在、グローバルで4000社を超えるお客様にご利用いただいています。

 このプラットフォームはお客様のビッグデータ活用を強力に支援するものですが、特に日本企業において顕在化している課題が、社外のデータをいかに取り込んで活用していくかです。これに対しSnowflakeでは、クラウドデータプラットフォーム上に「Snowflake Data Marketplace」という仕組みを組み込み、Snowflakeのユーザー同士がお互いにデータ交換が行えるような場を提供。社外データの活用をめぐる課題の解決に貢献していこうとしています。

自社保有のデータを生かして
マネタイズを図ることも可能に

杉山 確かにデータ交換を行える環境は非常に有効です。一方、データの外部への公開ではセキュリティの問題など、大きな障壁があるようにも思えますが。

東條 おっしゃる通りです。それについては、データを公開するお客様が利用規約を明示し、利用者がそれに合意することが前提となります。現状では無償で公開されているデータが多いのですが、中にはデータの一部をサンプル的に無償提供し、関心を寄せるユーザーには有償でデータ全体にアクセスできるようにしたり、公開しているデータをユーザーの求めに応じて有償でカスタマイズするなど、自社のデータを生かしてマネタイズを図っていくという使い方も可能です。

杉山 では、Snowflake Data Marketplaceの具体的な使い方について教えていただけますか。

東條 Snowflake Data Marketplaceにアクセスいただくと、各社が公開しているデータセットが一覧表示されます。現状では、金融やマーケティング、人口統計学、マクロ経済、政府系、ヘルスケア、ビジネスなど11のカテゴリー別に合計100種類くらいのデータセットが公開されています。お客様がそこから必要なものを選ぶと、データの詳細内容の紹介、利用規約が確認できるほか、データを取得するためのSQL文のサンプルなども示されます。それらを確認後、[Get Data]のボタンをクリックすれば当該データにアクセスできるようになります。

※講演の一部をOn-Demand形式で視聴いただけます。

異なるデータの突合による
新たなインサイトの獲得

杉山 Snowflake Data Marketplaceの分かりやすい活用イメージがあればご紹介いただければと思います。

東條 米国ニューヨークでレンタサイクルのサービスを提供しているCiti Bikeの事例をご紹介しましょう。同社では2020年3月以降、利用者数が激減していました。時期的に新型コロナの影響だという仮説が成り立つわけですが、同社はSnowflake Data Marketplace上にStarschemaが公開している米国のCOVID -19 感染者数に関わるデータにアクセスし、その情報をグラフ化しました。そして同社の利用者数の遷移を示すグラフと重ね合わせることで、利用者減が新型コロナの感染拡大に確実にリンクしていることを科学的に証明できたというわけです。異なるデータを突合することで新たなインサイトが得られることをご理解いただければと思います。

 今後も当社では、Snowflake Data Marketplace上に公開されるデータの拡充を積極的に進め、お客様のビッグデータ活用をさらに強力に支援していきたいと考えています。

[画像のクリックで拡大表示]
異なるデータの突合によるインサイト獲得の例
Citi Bikeでは、Snowflake Data Marketplace 上でStarschemaが公開する米国のCOVID-19感染者数に関わるデータを取り込んで分析。利用者減が新型コロナの影響によるものであることを明示的に立証した

Snowflake 株式会社

https://www.snowflake.com/


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