会期2020年2月18日・19日会場ザ・プリンスパークタワー東京

デジタル革命の最前線を体感できる唯一の全国ツアーイベント「デジタルイノベーション2020」。
幕開けとなる東京開催が2020年2月18日・19日に行われ、1万3000人超が来場。
DX(デジタルトランスフォーメーション)を実現し、新たな価値創出が喫緊の企業課題となる中、
最新ソリューションや導入事例が数多く紹介され、来場者はその最先端を体感するイベントとなった。

REVIEW

Cloud Days

人工知能/ビジネスAI

働き方改革

基調講演

不確実な時代だからこそ設計部門の
デジタル化を進め変化に柔軟に対応

中野 剛志 氏
経済産業省
製造産業局
参事官(イノベーション・デジタルトランスフォーメーション担当)
ものづくり政策審議室長 中野 剛志

経済産業省では、新たな付加価値の創出と社会課題の解決を目指す「Connected Industries」の実現に向けた取り組みを続けている。政策づくりに携わり、基調講演に登壇した同省の中野剛志氏は日本を取り巻く状況について「地政学リスクや保護主義などで不確実性が高まり、従来のグローバル・サプライチェーンが寸断されるリスクが浮上しています」と分析する。こうした状況下、日本企業が生き残るには、変化に対して俊敏かつ柔軟に対応する「ダイナミック・ケイパビリティ」を高め、デジタル化を推進する必要があるという。その上で重要になるのが、製造分野の製品設計と工程設計にかかわるエンジニアリング・チェーンだ。「設計能力、エンジニアリング・チェーンの能力が競争力の源泉となり、不確実性の高い時代において日本の競争優位を決めていきます」と中野氏は話す。

これまで日本の製造業は製造部門の現場力が強いとされ、現場が競争力の源泉だった。だが、労働人口減少や高齢化などの課題に直面している。中野氏は「設計のデジタル化をさらに進めるなど、エンジニアリング・チェーンの重点強化がConnected Industriesの最重要課題です」と展望を語る。

社会課題を解決するディープテックで
切り拓く知識製造業の新時代

丸 幸弘 氏
株式会社リバネス
代表取締役 グループCEO 丸 幸弘

「ディープテック」とは社会課題を解決するテクノロジーのことで、ハイテクである必要はない。そして、「個人が情熱を持って取り組める、社会に根差した深い課題(ディープイシュー)とディープテックを掛け合わせる。これからのビジネスは課題から始まる」と、同じく基調講演に登壇したリバネスの丸幸弘氏は語る。

同社は教育、人材、研究、創業の4つのプロジェクトで知識プラットフォームを形成し、情熱のある研究者、ものづくりに長けた町工場、世界規模のインフラを持つ大企業などを巻き込んだエコシステムを形成し、深い課題、未解決の課題を科学技術の集合体で解決し続けている。その取り組みとして、東南アジアでの活動などを紹介した。ディープイシューの発見は簡単だと言う。(1)常識を捨てること、(2)目先の売り上げや利益の概念を捨てること、(3)長期的、短期的な視点で具体的なイメージを持つこと、(4)初めてを連続して積み重ねること、(5)現場の若いベンチャーや研究者のナレッジを活用することだ。「学び続け、自分で答えを出すことが重要です。疑問を持ち、新しいイノベーションのタネを見つけてください」と丸氏は強調し、講演を締めくくった。

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