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ICT教育を牽引する佐賀県のタブレットは堅牢性の高い富士通「ARROWS Tab」

文部科学省が打ち出した「GIGAスクール構想」に向けて、各自治体が1人1台の学習用PCと高速ネットワーク環境の整備に注力している。こうした状況のなか、佐賀県は2014年から県立高校の新入生に向けて1人1台、富士通のスクールタブレット「ARROWS Tab」を導入。文教向けに改良が重ねられてきたタブレットを活用して、先進的な教育を実践してきた。佐賀県の取り組みについて、同県教育庁教育総務課の森山陽平氏と学校教育課の山崎哲也氏に話を伺った。

ICT教育のトップランナー佐賀県
タブレットはサポート体制も充実

佐賀県 教育庁 教育総務課 情報システム・セキュリティ担当 係長 森山陽平 氏 佐賀県 教育庁 教育総務課
情報システム・セキュリティ担当 係長
森山陽平

佐賀県 教育庁 学校教育課 教育情報化支援担当 係長 山崎哲也 氏 佐賀県 教育庁 学校教育課
教育情報化支援担当 係長
山崎哲也

 ICT教育を積極的に推進する佐賀県は、2013年に全県立高校に電子黒板を配備し、2014年には1人1台のタブレットを導入している。導入したのは富士通のスクールタブレット「ARROWS Tab」。生徒の使用スタイルに合わせた堅牢性と耐久性、使いやすさを兼ね備えた文教用タブレットである。佐賀県は同タブレットを活用して、ICTの特性・強みを生かした授業を実施することで、日本の初等・中等教育におけるICT化を牽引してきた。

 先進的な教育に取り組む同県は、ICT教育に関する各種調査においても上位にランクインしている。『都道府県別指導者用デジタル教科書の小中高整備状況』(2018年文部科学省調査)では、全国平均が52.6%という結果のなか、断トツの93.1%。『パソコン1台あたりの児童生徒数』(同上)でも、全国平均5.4人を圧倒する1.9人と先頭を走っている。

 導入だけではなく、活用するにあたってのサポート体制も充実させている。2018年には、それまでの生徒による1人1台のタブレット購入から無償貸与に切り替えた。保護者負担の軽減などを理由に、県費での対応が妥当と判断したからだ。保守についてもきめ細かな配慮をしている。新たなリース契約によるサポート体制では、タブレットに不具合が発生した場合には、生徒に予備機を貸したうえで修理を実施。迅速な対応が実現している。

 「富士通リースや地元のパートナー企業と連携して、故障・修理時の保守サービスを整備しました。さらに、専用のコールセンターや生徒のICT教育をサポートする支援員も配置しています」と同県教育庁教育総務課・情報システム・セキュリティ担当係長の森山陽平氏は話す。

英語、生物、体育など幅広い教科で活用
特長は長期的視野に立った「安心感」

多くの学校で「ARROWS Tab」を活用して、英語の「聞く」「話す」学習に取り組んでいる(写真は唐津東高等学校) 多くの学校で「ARROWS Tab」を活用して、英語の「聞く」「話す」学習に取り組んでいる(写真は唐津東高等学校)

 では、佐賀県の県立高校は富士通のスクールタブレット「ARROWS Tab」をどのように活用しているのだろうか。「例えば英語の授業では、タブレットのカメラ・ビデオ機能やWeb音声認識技術などを活用して、スピーキングの練習を行なっています。また、生物の授業では顕微鏡で見た細胞の様子を撮影して観察するなど、各場面に応じて柔軟に活用しています」と同県教育庁学校教育課・教育情報化支援担当係長の山崎哲也氏は話す。そのほか、課題研究や協働学習で議論や意見交換をする際に生徒同士でタブレット画面を共有する、体育で実技をカメラ撮影してフォームの確認をするなど、活用例は多彩だ。

 さらに、教員も動画を用いた教材作成などでタブレットを役立てている。山崎氏は「各学校の先生が自由に使用するなかで、優れた活用方法が県内で共有されています」と話す。

 幅広く使用される「ARROWS Tab」の特長について、森山氏は長期的視野に立った安定感を挙げる。「タブレット用のバッテリーは消耗品ですが、実際に使用していると同製品は寿命が長く、耐久性に優れています。故障や破損といった不具合も事前の想定を下回り、現在のサポート体制もうまく機能しています。文教向けの端末として長い目で見ると、GIGAスクール構想に適した非常にコストパフォーマンスに優れた製品だと思います」

文教向けに改良を重ねてきた実績
生徒からも堅牢性に評価

 現在、佐賀県をはじめとする文教市場で圧倒的なシェアを持つ「ARROWS Tab」だが、当初は試行錯誤の連続だったという。2013年発売の「ARROWS Tab Q584」は薄くて軽い防水タブレットとして開発されたが、破損や故障が発生。教育現場では、これまでとは異なる想定外の使われ方をするため、教師からも堅牢性などについて厳しい声が上がったという。

 そこで富士通では、企画担当者やデザイナー、エンジニアなどが全国の小中高およそ50校の現場を視察。「通学時に自転車のカゴが大きく振動するため、ネジが緩む」「端子にチョークの粉がたまり、接触不良を起こす」「夏休み中などACアダプタを接続したままエアコンが付いていない教室や充電保管庫に保管していると、バッテリーの劣化が進みやすい」といった学校独自の扱われ方によるトラブルを把握していった。

 こうした問題点に対して、一つひとつ改良を重ねることで、ネジ1本1本に配慮した設計、超堅牢構造などを実現。さらに、学校の机が狭いことを考慮し、サイズダウンと軽量化も実現している。

 このように学校向けに改良を重ねてきた「ARROWS Tab」に関して、森山氏も「堅牢性という点で大変優れています。生徒の雑な扱いや落下などの衝撃にも強い。実際に学校や自宅で扱う生徒たちからは、その頑丈さが評判のようです」とその特長を話す。

生物の授業での活用の様子

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左/牛津高等学校の生物の実験ではタブレットを活用した協働学習を実施。堅牢性と防水性に優れているため、あらゆる環境での使用に最適である
右/顕微鏡で観察した細胞をタブレットで撮影する同校の生徒。このように各学校の先生や生徒が工夫してタブレットを活用している。その用途も幅広い

タブレットで調査能力や表現力が向上
今後の家庭学習でもさらに深化へ

 1人1台のスクールタブレットを導入して7年目を迎える佐賀県では、タブレット導入の効果も表れている。ICTを活用した学びを発表する「高校生ICT利活用プレゼンテーション大会」では、県内の高校生が高いパフォーマンスを発揮。「タブレットが浸透しているので、課題研究をはじめとする様々なシーンでのプレゼンテーション能力は大きく飛躍しています」と山崎氏は語る。また、ICT利活用に関する意識を調査したところ、WordやExcel、PowerPointといったOffice関連ツールの活用頻度においても、同県の高校生は全国の高校生と比べて極めて高い結果が出ているという。

 さらに、今回の新型コロナウイルスによる家庭学習においても、同県では生徒が1人1台タブレットを扱うことに慣れ、普段から家庭学習において活用していたため、大きな混乱が見られなかったという。最後に森山氏は、「スクールタブレットなどの端末は導入だけではなく、その後どのように活用していくかが大切。今後も行政と民間がタッグを組んで、生徒にとってよりよいICT教育を推進していきます」と話した。

GIGAスクール構想に最適の「堅牢性」を実現
富士通のGIGAスクール対応タブレット「ARROWS Tab Q5010/DEG」

背面からフロント側まで「School Grip 360°」で筐体をカバーし、どのような利用シーンでも滑りにくい。また、上下左右をカバーしたフレーム「School Face 360°」で落下衝撃を吸収する安心のフレームデザインを実現。さらに、体育や家庭科、理科などの授業時でも安心の防滴・防塵設計、1時間で約80%の充電が可能となる急速充電、QRコードリーダー標準対応と、多様なシーンに即した機能が充実している。

スペック例
Windows 10 Pro インテル® Celeron® プロセッサー N4000相当 10.1型ワイド液晶 フラッシュメモリディスクドライブ 64GB / 128GB 約11.5時間駆動 質量(本体+キーボード)約1.3Kg未満 キーボード標準添付

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