導入シリーズ

みんなのタクシー

タクシー配車アプリ「S.RIDE」

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「車載タブレット」で

タクシーのDXを推進

5000台を数カ月で展開し、
集中管理も実現

タクシー配車アプリ「S.RIDE」を展開するみんなのタクシーでは、タクシー自体のDXを推進するために「車載タブレット」を活用。そのキッティングと運用管理に活用されているのが、専用端末モードをサポートするMDM製品「CLOMO MDM」である。これによってキッティングに要する時間を1/10にまで短縮、わずか数カ月で5000台におよぶ車載タブレットの展開を実現した。また稼働状況や位置もWeb画面で集中管理。サービス品質の向上に大きな貢献を果たしている。

タクシーのDX推進のため
車載タブレットを提供

みんなのタクシーが展開する「S.RIDE」の画面例 みんなのタクシーが展開する「S.RIDE」の画面例 起動後ワンスライドで配車を行えるなど、シンプルな使い勝手を実現している  安心・安全・快適な移動体験の提供を通じて社会インフラへ貢献するため、東京のタクシー事業者とソニーグループが2018年5月に設立したみんなのタクシー。東京を中心とした都市圏でタクシーを頻繁に利用するビジネスパーソンを主なターゲットとし、ビジネスシーンをよりスマートにするタクシー配車アプリ「S.RIDE」の提供を軸に、タクシーの配車サービスや決済代行サービス、後部座席への広告配信、需要予測などの事業を展開している。既に東京や政令指定都市を合わせて1万数千台が「S.RIDE」に対応しているという(2020年12月時点)。

 「S.RIDEの開発では、時短となる移動体験を提供することに徹底的にこだわりました」と語るのは、みんなのタクシー モビリティサービス部で部長を務める橋本 洋平氏。具体的には、起動後ワンスライドで配車可能な「Simpleな操作」、国際主要5ブランドのクレジットカードやApple Payに対応したキャッシュレス決済が可能な「Smartな支払い」、一番近くの車両がすぐに駆けつけられる「Speedyなお迎え」を実現しているという。「S.RIDEの名称もこの『3つのS』からつけました。2019年度にはグッドデザイン賞も頂いています」(橋本氏)。

みんなのタクシー株式会社 モビリティサービス部 部長 橋本 洋平氏
みんなのタクシー株式会社
モビリティサービス部
部長
橋本 洋平
 このような顧客体験を提供する一方で、タクシー自体のデジタルトランスフォーメーション(DX)を推進している点も、同社ビジネスの大きな特徴だといえるだろう。

 タクシー車内でのサービス品質を高めるため、タクシー会社の意見を取り入れながら、ドライバーが必要とするナビや決済アプリなどを搭載した「車載タブレット」を提供しているのはその一環だ。

 「この車載タブレットはタクシーメーターと連動する特殊な仕様になっており、耐熱・耐振・バッテリーレスのものをハードウエアベンダーと共に開発しています」と説明するのは、同社 モビリティサービス部でサービスマネージャーを務める高橋 一晃氏。搭載OSとしては自由度の高いAndroidを採用しているという。「既に東京・名古屋を中心に約5000台の車載タブレットを配布しており、今後さらに台数が増えていく予定です」。
タクシー車両に実装されている車載タブレット 画面IRIのポータルの画面イメージ 専用端末モードで動かすことで乗務員にとっての使いやすさと低コストを両立しており、サービス品質の向上にも大きな貢献を果たしている

キッティング時間を1/10にした
「CLOMO MDM」

 この車載タブレットの運用管理のために活用されているのが、アイキューブドシステムズの提供するクラウド型MDM製品「CLOMO MDM」である。

 「車載タブレットの提供を開始したのは2020年6月でしたが、その後数カ月で5000台を展開するには、CLOMO MDMのようなMDM製品が欠かせませんでした」と高橋氏は振り返る。

 Androidタブレットを車載タブレットとして使えるようにするには、各種プロファイルや通信の設定、アプリケーションの導入などの作業が必要になるが、通常であればこのようなキッティング作業は1台当たり30分程度必要であり、1日に提供できる台数が制約されてしまう。

 「CLOMO MDMを使うことでこの問題を解決できました。コマンド1つで一斉にタブレットの設定ができるため、1台当たりのキッティング時間を3分程度にまで短縮できたのです。その結果1日当たり150台のキッティングが実現できました」と高橋氏は振り返る。

みんなのタクシー株式会社 モビリティサービス部 サービスマネージャー 高橋 一晃氏
みんなのタクシー株式会社
モビリティサービス部
サービスマネージャー
高橋 一晃
 また、展開後の車載タブレットの稼働状況をリアルタイムに確認できることも、「CLOMO MDM」のメリットだという。

 「Speedyなお迎えを実現するには、対象地域でどの程度の密度で車両が存在するのかを把握しておく必要があります。車両密度が下がってしまうと、近くのタクシーがなかなか捕まらなくなるからです。CLOMO MDMはWeb画面でこのような管理を簡単に行えます。もちろん死活管理も可能なので、車載タブレットの問題が発生した場合にも即座に対応できます」(高橋氏)

 さらに、特定のアプリケーションしか動かせない「専用端末モード」をサポートしている点も、「CLOMO MDM」を採用した理由の1つだという。

 「乗務員が社内でオペレーションを行うので、そのための機能に特化したタブレットであるべきだと考えました。シンプルな使い勝手にすることで、効率の高い業務端末が実現できるからです。また機能を制限することで通信などのコストダウンが可能になることも、専用端末モードを選択した大きな理由になっています」と橋本氏は説明する。

提供元ベンダーのサポート力も魅力の1つ

 このように数多くのメリットをもたらしている「CLOMO MDM」だが、製品特性だけではなく、提供元となっているアイキューブドシステムズのサポート力も、導入の際に大きなポイントとなったという。

 「CLOMO MDMは幅広いモバイルOSや動作モードをサポートし、管理機能も数多く実装しているため、マニュアルもかなり厚いものになっています。しかし当社は短期間で様々なサービスを実現しなければならなかったため、MDM導入だけに時間をかけることはできませんでした。アイキューブドシステムズはこのような状況に対し、当初から積極的に対応してくれました。当社まで来て質問に答えてくれたのはもちろんのこと、車載端末を実現するための使い方のコツなども教えてくれたのです。このようなサポートがあったからこそ、車載タブレットの実現に向けて速やかに前進できたのだと感じています」(高橋氏)

 こうしたサポートで得られた知見から、独自に実現できた仕組みもある。その1つが、タブレットのアップデートを任意のタイミングで行う仕組みである。

 「車載タブレットは車に設置した後もアップデートが必要になりますが、営業中に勝手にアップデートが始まってしまうと、業務に支障が生じてしまいます。そこでアップデート機能を装備したランチャーアプリを開発し、乗務員にアップデートの可否を聞いた上でアップデートする仕組みを実装しました。CLOMO MDMはマルチテナントにも対応しているため、タクシー会社ごとに異なるアップデート内容を設定することも可能です」(橋本氏)

 今後同社では、車載タブレットの搭載車両をさらに増やすとともに、提供機能の拡充も進めていく考えだ。さらに国土交通省が方針を示している相乗りやダイナミックプライシング、定額乗車サービスなどへの対応も視野に入っているという。「世の中の変化に合わせてS.RIDEが進化するとともに、車載タブレットも進化し続けていきます。CLOMO MDMにはその下支えとなる重要な役割を期待しています」と橋本氏は先を見据えている。

車載タブレットは初めてのケース
スタートから深く関与し短期での展開に成功

株式会社アイキューブドシステムズ 営業本部 営業課 西園 義行氏
株式会社アイキューブドシステムズ
営業本部 営業課
西園 義行
 当社はこれまでに5000社以上の企業様のデバイス管理、デバイスを活用した業務改善の推進をご支援して参りました。今回みんなのタクシー様に採用いただいた「専用端末モード」ですが、これは現在では数多くのお客様に利用されているモードです。具体的なユースケースとしては、大型小売店・飲食店でのレジ端末や飲食店のオーダー端末、最近ではホテルの客室用端末としてもご採用いただいております。このほかにも配送業者様で採用されたケースがあり、バーコードリーダー機能を備えた独自端末に実装されています。このように、従業員に業務用端末を配布するという一般的な用途に縛られない、様々なシーンでの活用が始まっています。

 みんなのタクシー様は当社が「専用端末モード」を実装する前にお声掛けいただき、リリースと同時に採用いただいたケースとなります。みんなのタクシーのご担当者様はITに詳しい方ばかりですが、Android端末管理(Android Enterprise)はPC向けのIT管理とは性質が異なります。そこで、お客様のプロジェクトにスタート当初から当社も参画するかたちでご支援させていただき、成功に向けた最短ルートをとるために、実装予定だった専用端末モードをご提案させていただきました。新しい取り組みではありましたがエンジニア、Googleや関係各社を巻き込み、コミュニケーションを密に取れたことが短期間での展開につながったと感じています。

 この事例をきっかけに、様々な分野でのDXにも積極的に貢献していきたいと考えています。是非、お困りごとや課題をお気軽にご相談いただければと思います。
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