野帳、デジカメ、電卓が不要に。測量データと工事写真をiPhoneひとつで管理するスマホアプリ「蔵衛門出来形」を無料提供

電子小黒板の国内トップシェアブランド「蔵衛門シリーズ」を展開するルクレ(東京・港区)は、土木工事の測量結果と工事写真をiPhone・iPadで管理するアプリ『蔵衛門出来形』を2020年5月から無料公開している。
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無料アプリ『蔵衛門出来形』の特徴

格式会社ルクレ ビジネスソリューションDiv. プロジェクトプランニングGr. ディレクター 千明 春菜 氏

 土木工事現場の管理業務に特化した、この無料アプリ『蔵衛門出来形』を使うと、現場での仕事はどう変わるのか。UXデザインを担当した、同社のビジネスソリューションDiv. プロジェクトプランニングGr. ディレクターの千明春菜氏は、その特長を次のように説明する。

 「『蔵衛門出来形』は、建築・土木の現場で高く評価されている『蔵衛門』の電子小黒板に対応し、その技術を応用した出来形管理アプリです。現場での測量結果の記録・自動計算から黒板入り工事写真の撮影ができるため、測量野帳とデジカメの記録写真撮影の作業がiPhoneひとつで完結します。ライセンスキーを購入いただければ『蔵衛門御用達2020 Professional』のオプション機能の『蔵衛門出来形管理』と連携することで、パソコン上で出来形報告書一式の自動作成も可能になります」。

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無料アプリ『蔵衛門出来形』が提供する3つのメリットとは

千明氏には、3つの観点から無料アプリ『蔵衛門出来形』のメリットを具体的に解説いただこう。

1:入力や計算の無駄がなくなる

 これまでの出来形管理は、事前にExcelに設計値を入力したファイルを印刷して、現場に持参、実測値と誤差を記入したり、野帳のメモを転記して、現場事務所に持ち帰りExcelに入力して必要な帳票を作成していた。設計値と実測値の差は、現場で電卓を使って手動で計算していたため、野帳からの転記ミスや計算ミスも少なくない。

 「『蔵衛門出来形』は、現場事務所のパソコン上の帳票に設定した設計値、測定規格値、豆図を専用ソフト『蔵衛門コネクト』(無料)でスマートフォンアプリに転送。現場ではアプリに実測値を入力、設計値と実測値の差はその場で自動計算されます」(千明氏)。

設計値と実測値の誤差を自動で計算 アプリ内に内蔵されている自動計算機能により、設計値と実測値の差は自動で算出。PCソフトから送られた規格値を超えた場合は色が変わるため、一目で確認できる。

2:国交省の標準テンプレートを搭載

 「『蔵衛門出来形』には、国土交通省の土木工事施工管理基準にある436の豆図テンプレートと、土木工事共通仕様書の帳票様式をマスターとして収録しています。標準にない豆図や帳票はカスタマイズも可能です」(千明氏)。

 帳票テンプレートには計算式が設定されているので、Excelでマクロが組めなくても簡単に出来形帳票の作成が可能。また、帳票に追加できるグラフには、国土交通省の規格値のほかに、管理値や、より厳密な社内基準値を色分けで表現するなど、必要に応じて、わかりやすく見栄えの良い書類を発注者に提出できる。

見栄えの良い帳票・豆図で評価向上 国土交通省の出来形要領に記載のある帳票・豆図をあらかじめ用意。さらに帳票・豆図CADでの自作も可能で、見栄えの良い書類が簡単に作成できる。

3:電子小黒板の情報が自動でデータ化

 従来は、工事名・工種・実測値などの必要な情報は、小黒板にチョークで書き込み、それを撮影する。あるいは事務所に戻ってから電子小黒板に実測値等を入力するなど、面倒な作業が必要だった。しかし、『蔵衛門出来形』なら帳票用に現場で入力した実測値は、そのまま電子小黒板に自動で送信されるため、黒板への入力ミスが防げるのと同時に、大幅な作業の効率化が図れるようになる。

 また、出来形管理に特化した黒板テンプレートを33点搭載しているのも特長のひとつだ。

黒板へ数値を自動入力 アプリで帳票用に入力した実測値は、黒板へ自動で転記。黒板に打ち直す必要が無いため、書き間違いも防止できる。

ライセンスキー購入でさらなる機能が利活用可能に

 無料スマートフォンアプリ『蔵衛門出来形』で記録した測量データと工事写真データをパソコンに取り込み、必要な帳票を作成するには、前述の通りライセンスキーが必要になる。

 ライセンスキーでiPhoneとパソコンソフト「蔵衛門御用達2020 Professional」を連携することで、国土交通省が指定する出来形管理図表に、アプリの測量データを自動挿入、出来形帳票のほかに電子納品出力に対応した写真報告書も自動的に作成する。

蔵衛門でできる出来形管理 事前にパソコン上で帳票に設定した豆図や測点、規格値・設計値などをiPhoneに転送可能。現場では実測値を入力・撮影するだけ。現場から戻ってコネクトで取り込めば自動で写真報告書と出来形帳票が完成する。
出来形管理図表の本棚と写真報告書の本棚

 さらに、今年度内に測量データの写真を、クラウドで「蔵衛門御用達2020 Professional」に連携する新機能を公開予定だ。入力したデータや撮影した写真は自動でクラウドに保存され、現場事務所外からも管理できるため、出来形管理業務をテレワークで行うことができるようになる。

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『蔵衛門出来形』開発の背景 無料アプリで使いやすさと作業効率の向上を実感してほしい

 当社は1996年のデジカメユーザー向けの画像アルバムソフト開発からスタートした企業でしたが、同製品は、施工記録のデジタル化黎明期、工事写真の整理ソフトとして、土木・建築関係の方々からも評価され、約20年前から工事写真に特化したソフトの開発も手掛けるようになりました。

 工事写真のデジタル化で、現場監督は自社の施工品質を証明するため、提出用だけでなく、記録用に数多くの写真を撮影するようになり、その分、事後の整理と編集作業に忙殺されていました。「蔵衛門」を導入することで、そうした作業が1/4まで軽減し、業務の大幅な効率化が実現できたのです。

 その後、ユーザーからタブレット端末を活用した電子小黒板の要望があり、当社は端末の内蔵カメラを活用した電子小黒板専用タブレットを開発。手書き入力機能を使い、現場の方々がチョークで黒板に記入するように、直感的に使える製品として「蔵衛門Pad」は電子小黒板のトップシェア製品となりました。その高い性能が評価され、「蔵衛門電子小黒板シリーズ」は、国土交通省の新技術情報提供システム「NETIS」の最高位評価レベルのVE(活用効果評価済み技術)を獲得しています。

 さらに「黒板のデータと写真を出来形管理に連携」することで、より高度な効率化を希求する声が届くようになり、工事写真と出来形管理図表をスマートフォンアプリで監理する『蔵衛門出来形』開発がスタートしたのです。出来形管理までトータルに行う施工管理システムは既にありますが、導入コストの問題で、中小の業者は採用しづらい実情がありました。無料アプリとして公開中の『蔵衛門出来形』の大きな特長は、導入のしやすさです。有料のライセンスキーで『蔵衛門御用達2020 Professional』と連携することで、さらなる効率アップを実現します。

格式会社ルクレ ビジネスソリューションDiv. ゼネラルマネージャー 東 哲 氏
1999年 蔵衛門御用達、2014年 蔵衛門Pad、2016年 蔵衛門工事黒板、2020年 蔵衛門出来形
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