Builder’s Bible

データから読み解く 20 30 住宅志向

今後の住宅市場の動向のカギを握るのは、20代・30代のユーザーだ。スマートフォンなどのデジタルデバイスを使いこなし、趣味・嗜好の多様化が進む世代ならではの傾向とは何か。住宅供給者が理解しておきたいニーズとは。LIXILでは日経クロステックとコラボしてユーザー調査を実施。これからの家づくりに取り組むうえで知っておきたい"今どきの建て主"像についてデータから読み解く。

vol. 1

住宅所有志向

20代・30代の約7割に 住宅所有意向あり

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20代・30代の約7割に 住宅所有意向あり

20代・30代は、総じてモノを持ちたがらない、耐久消費財へのこだわりが薄いと言われている。しかし、今回の調査では住宅について、「所有したい」+「どちらかというと所有したい」と回答した人は全体で67.8%、既婚者では79.6%を占めた。既婚者の過半数が新築戸建てを希望しており、「一戸建て」へのあこがれがうかがえる。では、どんな住宅を求めているのか。既婚者では「家族がゆったりと過ごせる広いリビング」が62.0%と突出。その他の項目を見ても、共働きでも家事、育児の負担が軽減され、家族団らんを楽しめる家を求めている。

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vol. 2

識者に聞く①

地域のビルダーならではの 建て主に寄り添う提案を

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地域のビルダーならではの 建て主に寄り添う提案を

調査の結果を受け、日経BP総研の上席研究員、小原隆氏は、住宅所有意向については地域によって温度差があることを指摘。そのうえで、都市圏で見られるようになってきた在宅ワーク、公共のワークスペースの設置は、今後、多くの人のライフスタイルを変えることを予想し「設計プランや住宅に対する考え方もより多様化するのではないか」と示唆した。

さらに「親世代は知名度、認知度の高い会社に安心するが、20代・30代は親身に相談に乗り、共感できる暮らし方を提案してくれる会社にシンパシーを感じる」と語る。家族の暮らし方や地域の特性をしっかりヒアリングし、「地域のビルダーならではの建て主に寄り添う姿勢が必要」と話す。

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vol. 3

インテリアの重視点

家づくりで求める インテリアイメージは?

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家づくりで求める インテリアイメージは?

20代・30代のインテリアに対しての考え方についても調査を行った。住みたい家におけるインテリアに46.2%の人が「こだわりがある」+「ややこだわりがある」と回答。インテリアで重視する点としては、「シンプルですっきりしていること」が55.7%、「使いやすさ、機能性」が52.2%、「部屋全体の統一感」が42.1%と上位を占めた。好みのリビングイメージには、明るい色調で色数を抑えた「シンプルですっきり」した空間が多く選ばれた。一方で、個性ある空間にも一定の支持があることが分かった。建て主によって好みの幅が広いインテリア。抑えておくべきポイントはここにありそうだ。

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vol. 4

識者に聞く②

建て主に選んでもらうには “自社の色”を打ち出すこと

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建て主に選んでもらうには “自社の色”を打ち出すこと

若い人がインテリアで重視する点として、「シンプルですっきり」「使いやすさと機能性」が上位となったことについて、「収納計画を充実させて空間を整理する」、「縦横のラインが揃ったデザイン性」と2通りの意味で解釈されているのではと分析。インテリアの情報を入手する手段として住宅雑誌のほか、インターネット上の写真データベースを利用して自分たちの理想の空間を探す傾向にある。そこから自分たちの好みの事例を発信している住宅供給者を選ぶので、このケースでは自社のスタイルが確立していないビルダーは選択肢に入れない。インテリアや内装提供方法は、今後多様なバリエーションが出てくるのではと示唆する。

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