日経クロステック Special

お絵描き感覚で誰でも簡単に設計可能 生産設備向けアルミフレーム筐体の設計時間を最大9割削減する MISUMI FRAMES

生産設備の架台や搬送装置の骨組みとして使われているアルミフレーム。そのアルミフレームを用いた筐体などの制作物の設計から発注までを効率化する専用の設計ソフトウエア「MISUMI FRAMES(ミスミフレームズ)」がミスミからリリースされた。直感的なユーザーインターフェース、締結部品の自動配置機能、各種部材を案件ごとに注文できる機能など様々な特徴を備えており、筐体の設計から発注までの時間を最大90%も削減することができる。

 ものづくりの現場で、生産設備やFA機器の収納・設置に使われているのがアルミフレームだ。素材として軽量かつリサイクルが可能であり、組み立てや分解も容易で、コストも比較的安いため、設備の架台やカバーのほか、搬送ラインの骨組み、クリーンブースやセーフティーフェンスの外枠、ときには作業テーブルや棚など、様々な用途で使われている。

浦 氏
株式会社ミスミ
VONAメカニカルグローバル事業本部
VONA構造体事業部
事業部長
浦 仁史

 一方で、アルミフレーム筐体の設計と調達は意外と厄介だ。強度的に適切なフレーム部材を選び、設備や現場に合うように長さを決め、さらに、コーナーブラケットやナットなどのアクセサリー類を必要な個数だけ発注しなければならない。

 「アルミフレームは現場で重宝される存在でありながらも、それ自体が直接価値を生み出すわけではないため、生産ラインや生産設備の設計者にとって設計や手配は、手間がかかる作業の一つになっていました。特に構造が複雑になった場合、ブラケットの必要個数を間違えてカウントしてしまうなど、ミスが生じる可能性もありました」と、ミスミの浦仁史氏は説明する。

 工数がかかる、ミスを起こしやすい、面倒、厄介……そうした現場の声を受けてミスミが開発したのが、アルミフレームを用いた筐体などの制作物の設計に特化したソフトウエア「MISUMI FRAMES」である。

※無償でダウンロードできインストール後すぐに利用可能(要ユーザー登録)

設計現場の声に応えて開発、半年でユーザー数は1万5千人超

 MISUMI FRAMESは、3Dでの設計、他社CADツールへのデータエクスポート、強度や総重量の算出、2D図面の出力、部品表(BOM)の出力、見積書や発注書の作成、ミスミのeコマースを通じた発注など、アルミフレーム筐体の設計から調達までの業務フローを一気通貫でサポートしている。

 同製品の提供の狙いは、顧客にとって負担となる設計や調達に要する時間や手間を、劇的に短縮することだ。これまでミスミは、製造業の顧客に向けて、生産材調達フローを最適化する様々なサービスを提供。その一環として2020年2月にリリースしたMISUMI FRAMESは、アルミフレーム筐体の設計を効率化したいという顧客ニーズに応えて開発されたツール環境である。

 現場の声を反映したツールだけあって、ユーザーからも好評だという。「リリースからわずか半年でユーザー数は1万5千人を超えました。『こういうソリューションを待っていた』や『とても使いやすい』といったご評価を頂戴しているほか、『これまでは製缶(鉄やステレンスでの加工)を使っていたが、MISUMI FRAMESを機にアルミフレームに切り替えた』というお客様もいらっしゃいます」と浦氏は説明する。

 設計着手から発注までの時間を、従来の手法に比べて、最大90%も削減できた顧客事例もあるという。設計機能を中心に具体的な特徴を見ていこう。

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