クラウド利用は適材適所の時代 既存システムクラウド移行の最適解

企業には、それぞれ独自のノウハウが蓄積されている。最近では、そういったノウハウをベテラン社員から若手社員に引き継ぐことが難しくなってきた。また、経営方針など全社で周知徹底すべき内容を通知するにも、社員を一同に集めることの是非が問われ始めている。これらの課題は、動画配信システムのソリューションで解決できるかもしれない。NTTテクノクロスが提供する動画配信システムならば、動画配信に慣れていないユーザーでも情報漏洩を厳守した動画配信が可能になる。

社内向けコンテンツをどうやって安全に配信すればいいのか

NTTテクノクロス株式会社 クラウドソリューション事業部 カスタマーソリューション 澤嵜 良 氏

NTTテクノクロス株式会社
メディアイノベーション事業部
第一ビジネスユニット
営業担当

澤嵜 良

 これまで積み重ねてきたノウハウが継承できなければ、ベテラン社員が持っている技術や知識、経験が若手社員に引き継がれない。その結果、製造業においては品質確保が困難になり、企業の競争力に直接影響を与えることになる。保守やメンテナンスの分野においても、製品毎の特徴や保守、メンテナンス情報を各店舗や販売代理店に伝える必要がある。しかし、技術の継承は指導するベテラン社員によって指導力にばらつきがある。また、日常業務に追われている中、指導のために残業が必要となれば、働き方改革が進む昨今では対応が難しい。一方で、情報共有のために全国の販売代理店を一同に集めるとなると、負担が大きい。

 こうした課題のソリューションとして注目されているのが、誰でも簡単にインターネットで動画を配信できるサービスの活用だ。技術的指導が必要な内容や、商品知識、販売上のノウハウなどを紹介する動画を制作して社員や関係者が見ることができれば、さまざまな手間やコストも削減できる。

 しかし、そこにも課題がある。誰でも見られる一般向けの動画配信サービスを利用すれば、社外にも貴重な企業ノウハウが流出してしまう。閲覧するユーザーを絞れたとしても、パブリックなクラウドサーバーに自社コンテンツが残ってしまうので、万が一、第三者にダウンロードされた場合には、社外秘コンテンツが無差別に拡散される危険性もある。

 そこで注目したいのが、NTTテクノクロスが提供する企業向けの動画配信システム「viaPlatz」だ(図1)。社内のサーバーに置かれたオリジナルの動画コンテンツを、社員など特定の相手だけが見られるように設定でき、一般的な動画配信サービスを利用する感覚で社内情報のVODが視聴できる。「こうした機能によって、技術継承や研修以外にも専門機器の取り扱いや窓口での応対マニュアル、衛生マニュアル、外国人労働者向け研修、遠隔授業など、さまざまな用途での動画配信が可能になりました」と、NTTテクノクロスの澤嵜氏は語る。

viaPlatzのシステム構成

viaPlatzのシステム構成

少人数の利用から大規模配信まで対応するビジネス向け動画配信サービス

ビジネス向けに特化した豊富な動画配信機能

 viaPlatzは企業が持つ動画コンテンツを安全に配信し、ユーザーに効果的に視聴させるさまざまな機能が提供されている。

■ オンプレミスによる運用やターゲットを絞った配信で安全かつ効率的に動画を配信

 企業が動画配信する際にもっとも危惧しているのが、どうやってコンテンツのセキュリティを守るかだ。viaPlatzは、自社のイントラネット内に構築されたサーバーから動画を配信するオンプレミスでの運用や、プライベートクラウドに構築された専用サーバーから動画を配信する運用で、こうした危惧を払拭する(図2)。機密性の高い映像配信を行いたい場合はオンプレミスでの運用を選択し、サーバー管理を任せたければプライベートクラウドでの運用を選択すれば、コンテンツの流出を防いだ安全な動画配信が可能になる。また、スモールスタートで動画配信を行いたい場合には、手軽なパブリッククラウドでの運用も選択できるようになっている。

viaPlatzの多彩な提供バリエーション

viaPlatzの多彩な提供バリエーション

用途に応じて3つの形態で動画配信が可能

 社内コンテンツは、社員のさまざまな属性に応じて配信をコントロールしたい。例えば、経営者が直接語る方針説明などは全社員に見てもらいたいが、部門ごとの方針に関わるような内容は個別に該当部署の社員だけに見てもらいたいだろう。こうした要望にも、管理者は誰にどの動画を見せたいのかという視聴権限を、画面上のクリックだけで指定できる。オプション機能を利用すれば、すでに企業で構築されているアクティブディレクトリと連携させた、シングルサインオンによる配信にも対応する。

■ 動画に文字を書き込むなど視聴者が効果的に閲覧する機能を提供

 一般的な動画配信サービスでは、一旦アップロードしたコンテンツを編集したり加工することが難しい。例えば、視聴者の注意を惹きつけるために、動画に直接文字や矢印を入れたりマーカーで印を付けたりする処理は、動画をアップロードする前に必要になる。その際、動画制作者が使い慣れない動画編集ソフトで処理をしたり、映像製作会社に作業を依頼したりすることになり、余分な手間やコストがかかってしまう。viaPlatzならば、スマートフォンやデジタルカメラなどで撮影した動画をそのままのフォーマット形式でパソコンからサーバーにアップロードして、あとはすべてブラウザ上でお絵かきソフトやプレゼンテーションソフトを使う感覚で、手軽に動画に文字や矢印、マーカーなどが入れられる。テロップも多言語対応するなど、外国人労働者へ向けた動画マニュアルとしての利用も考えられている。

 研修用のコンテンツの場合、すでにある程度の経験がある人ならば、新しく更新された内容だけを見たいと思うこともあるだろう。viaPlatzで配信される動画にはタイムラインが付けられるので、例えばタイムラインで探し出して必要なシーンだけを重点的に視聴できれば、見る側のストレスを減らすこともできる。

 一般的な動画配信サービスだと、講演者と一緒に動画内に表示される資料の文字が読めない場合も多い。そのような場合でも、viaPlatzのスライド連動機能を利用して事前にパワーポイントなどの資料をアップロードしておけば、動画の内容に応じた資料を別画面で開ける(図3)。

スライド連動視聴

スライド連動視聴

動画に映し出されたスライドは個別に内容が閲覧できる

容易なコンテンツ作成でさまざまな業種での導入が増加

 せっかく作った動画コンテンツも、配信するだけで視聴されなければ意味がない。viaPlatzの管理者向け機能では、誰が、いつ、どのコンテンツを何分視聴したかを月単位で確認でき、CSV出力も可能になる。また、オプション機能を利用すればコンテンツ視聴後の理解度確認テストやアンケートも作れるので、研修効果などが把握できる(図4)。

理解度確認テスト・アンケートオプション

理解度確認テスト・アンケートオプション

理解度確認テストやアンケートも作成できる(オプション機能)

 では、実際にviaPlatzはどのような企業で導入され、どういった使われ方をしているのだろうか。ある製造業の会社では、紙のマニュアルでは伝えきれない勘やコツをビデオマニュアルで継承し、技術力の底上げを目指している。また、ある金属加工業の会社では、金属を溶かしたときに判断しなければならない、金属の色を教える動画を作成したビデオを作っている。

株式会社アシスト・ワン クラウドソリューション事業部 カスタマーソリューション 大野 直樹 氏

 これまで、人材不足から動画配信への取り組みに消極的だった医療やサービス業といった領域でも、現場の担当者自らが制作した動画を配信して業務の効率化に取り組もうとしている。ある医療機関では、新人の看護師向けに医療機器の取り扱いを学んでもらう動画を制作した。ベテラン看護師が三脚にカメラを載せて、実際に医療機器を操作しているシーンを撮影し、その動画をviaPlatzで新人看護師が閲覧している。ベテラン看護師も、当初は映像制作に抵抗があったが、ブラウザ上で操作可能な機能などを説明されると、これならば自分たちで映像が作れると思ったという。

 化粧品の製造販売を行っている会社では、全国にある13店舗の直営店の他にクリスマスやバレンタインなどの季節に立ち上がる50店舗に対して、トレーニング動画を制作した。動画は社員に配布したスマートフォンからいつでも視聴できるので、個人個人で都合のいい時間にトレーニングを受けられ、その記録も管理できる。

 動画制作や配信に興味はあるが、技術的なハードルが高いと二の足を踏んでいる企業も多いだろう。「viaPlatzがあれば特に専門知識を勉強することなく動画のアップロードから視聴者設定、配信までが可能になるので、業種や業態、企業規模などに関係なく映像コンテンツを活用する企業が増えてくると思っています」(澤嵜氏)。

お問い合わせ先

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NTTテクノクロス株式会社

viaPlatz(ビアプラッツ)

URL ● https://www.viaplatz.com/