作品提出数は27%(101件)増加、特に一般部門は55%も増え、改修・転用される建築はテーマ部門賞以外の分野への応募も含めると大躍進、賞の割り当ても変えることになりました。
コンテストで選ばれる作品には、心に響く何か「ドキッ、トキメキ、ザワツキ」が必要ですが、同時に自信をもって推薦するに足る情報も重要で、これらを基に審査委員間で議論し決定しました。
木架構の美しさや居住性、構造・耐火性能等より、大型公共建築の用途が多様に広がる中で、障害者・高齢者・子供のための「もう一つの居場所」が多くあり、またリノベーション・コンバージョンは建築使い捨てから脱却し、改修だからこそ生まれる斬新な提案がありました。いずれも木質空間の得意分野であり、今後の更なる挑戦を期待したいと思いました。
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このように、再生可能な木材の活用は、日本のみならず世界で注目され様々な挑戦が試みられています。
木質建築空間デザインコンテストはいち早くその可能性を予感し、及ばずながら「木」と取り組む皆様を応援し、今後も継続は力なりを実践して参ります。
審査委員長 平倉直子