わずか4時間で街路灯ポールの交換が可能。パナソニックの街路灯 リニューアル専用ポール「QQポール」

ポールの経年劣化と水銀ランプ製造中止で街路灯のリニューアルが加速化

パナソニック ライフソリューションズ社は、2019年5月、既設の街路灯ポールとランプをわずか4時間程度で更新できる「パナソニックQQポール」を発表、店舗駐車場や公共施設を中心に、11月末までに約200本の街路灯をリニューアルしてきた。

「街路灯のリニューアル」が注目される2つの理由

 パナソニックは、なぜ「街路灯のリニューアル」に特化した製品を開発したのか。それには街路灯の「ランプ」と「ポール」に関する2つの課題解決の目的がある。

① 水銀ランプの製造中止

 2017年、水銀の排出・放出から人の健康や環境を保護することを目的に「水銀に関する水俣条約」が発効。高圧水銀ランプは2021年12月31日から製造・輸出入が禁止になる(パナソニックは2020年6月に製造中止)。残された時間は1年。そのため街路灯のランプは、LED照明などへの計画的な切り替えが必要になる。超寿命光源のLED照明はメンテナンスの手間を大幅軽減でき、省エネで電気代も削減できるメリットもある。

 パナソニックの調査では、水銀ランプを含めたHID光源を使っている街路灯は、全国でまだ185万台残っている。

② 街路灯ポールの劣化・腐食

 街路灯ポールは、設置場所(湿度や犬の尿)、気象条件などのストレスにより、腐食やサビ、金属疲労などの経年劣化を起こす。

 日本照明工業会の調査によると、設置後16年~20年で、60%のポールが腐食や金属疲労で根元部分が劣化、21年以上経過した街路灯の40%以上は撤去が必要な状態にあることがわかった。そのまま使用し続けると大事故に至る恐れがある。

 2016年、大阪府池田市で、高さ約4.5mの街路灯ポールが倒れ、小学4年の女子児童が左手をはさまれ人差し指切断の重傷を負う事故があった。2017年には広島市南区の市道で街路灯が倒れクルマを直撃。札幌市では2019年にポール内面の腐食で街路灯が折損するなど、日本各地で街路灯の劣化による事故が起きている。

通常のポール交換は作業完了に最低2日。「QQポール」はわずか約4時間

 こうした背景から、街路灯リニューアルは、自治体や施設管理者にとって喫緊の課題といっていい。パナソニックではこれまで、水銀ランプからLED照明への交換だけでなく、ランプの更新を期に経年劣化が進むポールごと交換するリニューアルを推奨してきた。しかし、これまでのポールの交換は、基礎ごと掘り返して設置し直す必要があった。その場合、コンクリートの基礎交換に最低2日かかるなど、時間と手間を要し、簡単に交換できないのが実情だった。

 その課題解決のために開発したのが「QQポール」だ。大きな特長は大がかりな基礎工事のやり換えが不要であることだ。既存ポールを根元でカットして、一回り小径の「QQポール」を挿し込み、速硬性モルタルで固めて交換は完了する。交換に要する時間は4時間程度。短工期・省廃材でリニューアルが可能になる。「QQポール」は、既設ポールの径や高さ、カラーに幅広く対応できる20品番をラインアップしている。

QQポールの構成

 では、「QQポール」交換の工事プロセスを見てみよう。

①まずランプを取り外して、ポールを根元部分で切断。水や砂などがあれば除去し、ポール内部を金ブラシなどで磨く。②「QQポール」を250mm挿入。③付属の治具でポールの垂直調整を行い、④速硬性モルタルを充填。⑤根巻コンクリートを打設。⑥新規LED照明に交換して工事完了。

 なお、「QQポール」によるリニューアルの対象となるのは、事前調査で以下の10のチェックポイントをクリアしたポールに限られる。

  • ①埋込式鋼管ポールであること
  • ②リニューアル後のQQポールの高さが既設ポールの高さ以下(最大4.5m以下)
  • ③ポール下径部がφ114.3~165.2
  • ④クラックがない
  • ⑤ポールを揺すって明らかなぐらつきやスキマがない
  • ⑥地際付近が曲がっていない
  • ⑦基礎境界部から上に錆による穴あきなどがない
  • ⑧安定器収納の開口部より下は空洞(配管、配線以外)
  • ⑨基礎から下250mmには電源引込口がない
  • ⑩旧引込み電線管(FEP管)直径2本分がQQポールの内径以下

施工時間短縮と省施工で電気工事業界の課題を解決

 近年、電気工事業界も少子高齢の影響が顕著で、現在の業者の年代構成を見ると50歳以上が60%を占め、有資格者も減少傾向にある。こうした業界の実情に対し、パナソニックは、施工の時間短縮、省施工の商品のラインアップを強化することで、電気工事業界の課題解決に貢献してきた。「QQポール」もその1つだ。

 「QQポール」は、製品単体で見ると従来の街路灯ポールより高額だが、撤去や基礎工事が不要で工期が短く、総費用で比較すると従来の交換工事に比べ約20%の大幅な低減が可能になる。

 今後、住宅市場は縮小傾向にあり、電気工事業者は非住宅分野への注力が求められている。自治体や施設管理者などに働きかけ、「QQポール」による街路灯のLED化を進め、安全と省エネを同時に実現したい。

 なお、パナソニック ライフソリューションズ社では2019年7月から、QQポールを購入すると、LED照明器具が1台プレゼントされるキャンペーン(限定100台)を実施中だ。詳しくは、お問い合わせいただきたい。

街路灯リニューアル用ポール「QQポール」納入事例(新宿スポーツセンター)
Page Top
お問い合わせ
Panasonic
パナソニック株式会社 ライフソリューションズ社 ライティング事業部
https://www2.panasonic.biz/ls/lighting/outdoor/pole/street_light/qq/