さまざまな医療現場のIT化を充実の製品とサービスで支えるエプソンPC

近年、医療機関のIT化は飛躍的に進んでおり、電子カルテやレセプトコンピュータは多くの病院やクリニック、薬局などで利用されるようになった。さらに現在は、デジタルサイネージや電子カルテと連動した待合室用の呼び出しシステムや、スマホ経由で利用できる予約システムの導入が増えているほか、レントゲンやCT、MRIの画像を蓄積・管理する医療用画像管理システム(PACS:Picture Archiving and Communication Systems)も医療現場に浸透しつつある。2021年3月からはマイナンバーカードを利用した「オンライン資格確認」の開始も予定されており、IT化はますます加速していくことが予想される。このような状況にあって、ニーズに応じたPC製品と手厚いサポート体制で医療業界のIT化を長年支えているのが、数少ない国内メーカーのエプソンダイレクトである。

医療現場で求められるPCのニーズは4つ
「省スペース」「OS」「長期保守」そして「白」

どの業界であれ、IT化を進めるうえで“PC”が必要不可欠なツールであることは言うまでもない。では、実際の病院やクリニック、薬局ではPCにどのようなニーズが求められているのだろうか。エプソンダイレクト株式会社 事業推進部 特定業務推進グループの平澤 利哉氏が1つ目に挙げたのは「省スペース性」である。小さなクリニックはもちろん、大病院であっても場所によってPCの設置スペースは限られることから、置く場所を選ばないコンパクトなサイズ感は選定する上で大きなファクターとなる。

2つ目は「OSの種類」で、これは一般的なOSであるWindows 10(あるいはWindows 10 Pro)ではなく、メジャーアップデートを適用する必要がない「Windows 10 IoT」が選べるかを意味する。なぜなら、電子カルテやPACSなどの特定アプリケーションは、メジャーアップデートを適用すると不具合が発生するケースもあるからだ。そのため、「Windows 10 IoT」が選べるかどうかは、ユーザーはもちろん製品やサービスを提供するSIerにとっても重要なポイントとなるわけだ。

3つ目は「長期保守」。例えば、電子カルテは病院規模に応じて導入費用が上がっていくため、大病院になればなるほど投資額は高額になってしまう。そのため、償却期間を6~7年取るケースもあることから、PCの入れ替えも同時に実施するのであれば、必然的にPC側にも長期間の保守が求められるという。

そして最後に、医療業界ならではのニーズといえるのが「白い筐体カラー」。清潔感を重視する病院では内装が白で統一されているケースも多いだけに、性能や機能にはまったく影響ない点ながら、何気に見逃せないポイントとなっているそうだ。

これらのニーズに加えて、今回は「オンライン資格確認」で利用するためのPCに求められる「端末要件」についても触れておこう。まず、「オンライン資格確認」とは、マイナンバーカードのICチップと本人確認の組み合わせや健康保険証の記号番号などを利用し、オンラインで患者の資格情報を取得・取込できるようにする仕組みのこと。PCに大きな負荷がかかるようなシステムではないため、端末の要件は「事務用途で利用するPC程度のスペックがあれば、動作に問題はない」(平澤氏)そうだ。

「オンライン資格確認」の概要イメージ
図1 「オンライン資格確認」の概要イメージ
※出典:厚生労働省「オンライン資格確認の導入について(医療機関・薬局、システムベンダ向け)」

ただし、電子カルテやPACSなどと同様に予期せぬ不具合が起きては困るため、まずOSには「Windows 10 IoT」の搭載が必須となる。これに加えて、特徴的な要件として注目したいのがインターフェース周りの仕様だ。本人確認では顔認証付きのカードリーダーを用いたやり方が選択肢として含まれているため、カードリーダーの接続を前提とした規格に対応する「USBポートの搭載」が必要となる。また、ネットワークについては院内ネットワーク用とオンライン請求ネットワーク用の2つに分離する必要があるため、「2つ以上のLANポート搭載」も必須となるなど、オンライン資格確認用のPCを選ぶ際には注意してほしいところだ。

医療ニーズに応えたコンパクトPC
ノートPCやハイエンドモデルも用意

このようなニーズを踏まえ、エプソンダイレクトでは豊富な製品をラインナップ。さらに、用途に応じてスペックを選択できるBTO(Build To Order)にも対応し、医療現場の多彩なニーズに応えている。

そのなかで、特に医療現場のニーズにマッチする1台となるのが「Endeavor JS190」だ。このモデルは、幅45mmのスリムかつコンパクトな筐体デザインを採用したデスクトップPC。単体でも置き場所を選ばないサイズ感が特徴だが、実はオプションで選べるディスプレイの裏側に取り付けて運用することも可能。平澤氏は「ディスプレイを置くスペースさえあれば、狭い受付のカウンターなどでも設置できる」と、そのメリットを説明する。

Endeavor JS190
図2 Endeavor JS190(左)、オプションで追加できる
ディスプレイの背面に設置することも可能(右)

さらに、BTOの選択肢が豊富で、CPUはインテル® Celeron® プロセッサー~インテル® Core™ i7 プロセッサー、メモリーは4~32GBが選べるほか、ストレージはHDDとSSDで最大3TBまで選択でき、RAID構成にも対応。また、小さな筐体ながら拡張性も兼ね備えており、USB Type-Cを含む合計8つのUSBポートに加えて、映像出力はVGA、ディスプレイポート、HDMIの3種類を装備し、最大3画面のマルチディスプレイが可能だ。そのほか、白いボディカラーもしっかり押さえており、一般的な事務用途から医師が診察で利用する端末としてまで、病院内のさまざまな業務に対応できる万能モデルとなる。

ノートPCとしては「Endeavor JN4300」を用意する。こちらは15.6型のフルHD液晶ディスプレイを採用したモデルで、CPUはインテル® Celeron® プロセッサー~インテル® Core™ i5 プロセッサーから選択可能。ノートPCのため省スペース性に加え他の部屋への持ち運びができる点が魅力となる。

Endeavor JN4300
図3 Endeavor JN4300(フルHD液晶搭載モデル)
VGA、HDMIの2系統の映像出力、3画面のオペレーションが可能
図4 VGA、HDMIの2系統の映像出力、
3画面のオペレーションが可能

また、ハイスペックなPCを求める現場の選択肢となるのが「Endeavor JM4800」である。こちらは、CPUをインテル® Core™ i3 プロセッサー~インテル® Core™ i7 プロセッサーから選択でき、メモリーは最大64GB、スリムでも最大4基のストレージを搭載可能。高性能な構成を選べば、画像管理端末として、また大学病院での解析業務にも活用できるハイエンドなデスクトップPCとなる。

Endeavor JM4800
図5 Endeavor JM4800

なお、上記の3モデルはすべてOSに「Windows 10 IoT」を標準搭載。また、「Endeavor JS190」と「Endeavor JM4800」はオプションで有線LANポートの増設が選択でき、ノートPCの「Endeavor JN4300」はUSBハブやUSB接続の有線LANポートをオプションで追加できる。そのため、どのモデルでも「オンライン資格確認」の端末要件を満たすことが可能だ。

日本品質の“その先”を目指したサポート体制
ユーザーの声に潜む「本当の困りごと」を見極める

魅力的な製品のラインナップとともに、エプソンダイレクトとして特に力を入れている点が、充実したサポート体制。「1日修理」「最短2日出荷」「4億通りBTO」「最長6年保守」といった手厚いサービスを用意している。

こういったサポート体制を語るうえで、1つのポイントとなるのが「日本品質」(あるいは「国内生産」)である。PCの各パーツは当然海外製が多いため、近年は最終的な組み立てや検品、検証などを日本国内で実施するメーカーはいくつもある。一般的にこれを「日本品質」と呼び、エプソンダイレクトももちろん同様の体制を国内に整えている。

ただし、エプソンダイレクトが目指すのは、既存の「日本品質」ではなく“その先”。単純な品質の高さだけで終わるのではなく、長期サポートや柔軟なカスタマイズ、あるいはスピード感のある修理や納期を強みとすることで、医療現場をより一層強力にバックアップしたいと考えている。そういった思いが、「1日修理」「最短2日出荷」「4億通りBTO」「最長6年保守」の実現につながっているわけだ。

もちろんこういった手厚いサービスが、ユーザーに大きなメリットをもたらすことは間違いない。例えば、「1日修理」や「最短2日出荷」はユーザーの仕事がストップする期間を最小限に抑えることが可能になる。これと同時に、SIerにとっても実は「納品のための在庫」や「トラブル時の予備機」を多めに抱える必要がなくなることから、平澤氏は「SIerにとっての負担も軽くすることができる」と語る。さらに、ストレージのマスターコピーや各種設定、管理ラベルの貼り付けなどに対応する「キッティングBTO」サービスも用意しており、大病院など複数台の導入時には「ユーザーとSIer、両方の手間を大きく削減できる」と補足した。

最後に平澤氏は、医療関係におけるシステムの入れ替えサイクルが「これまで以上に長くなりつつある」という点を指摘し、エプソンダイレクトとしても「より長く利用できるソリューションを提案していくことが求められる」と分析。そのためには、日ごろからユーザーの声に耳を傾けるだけでなく、その声の後ろに潜む「本当の困りごとを見極めることが重要だ」と説く。そうすることで、よりクリティカルなニーズや課題を拾い上げることができ、そこから得られた知見を「より良い製品開発やサービス提供に盛り込んでいきたい」と力強く語った。

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