教育とICT OnlineSpecial

教育のICT化を牽引するソニー4K大型提示装置

大型提示装置が広げる生徒一人ひとりと向き合うオンライン授業

新型コロナウイルス感染症の影響による一斉休校、それに続く分散登校などの事態を受け、にわかにオンライン授業への関心が高まっている。どのようなIT機器やシステムを使い、どう授業を展開すればよいのか、試行錯誤しながら導入の準備を進めている学校も多いのではないだろうか。ここでは、ソニー4K大型提示装置を活用した、筑波大学附属坂戸高等学校の取り組みを紹介する。オンライン授業による新しい学びの方法を考えるうえで参考になるはずだ。

教師が自宅からオンライン授業を開始
学校では大型提示装置も活用

筑波大学附属坂戸高等学校 副校長 深澤 孝之 氏 筑波大学附属坂戸高等学校
副校長 深澤 孝之

 埼玉県坂戸市にある筑波大学附属坂戸高等学校では、新学期が始まって間もない今年4月の半ばから、ほぼ時間割りに即したかたちでオンライン授業をスタートさせた。なぜ、いち早くオンライン授業を実施することができたのか。その理由について、同校副校長の深澤孝之氏はこう説明する。

 「本校では2019年度からBYODを導入しており、3月末時点で1・2年生の全員が、3年生も探求型授業が多いため、ほぼ全員がPCを保有していました。つまり、オンライン授業のベースとなるデバイスに関しては、大きな問題がなかったのです。そこでまず、各家庭にWi-Fi環境が整っているかどうかを調べ、整っていない家庭にはルーターを貸し出しました」

 ところが4月の前半に、それまで使用していた教育プラットフォームが突然システムダウンするという事態に陥ってしまった。しかし筑波大学では、附属高校も含めてOffice 365の包括契約を結んでいる。そこで、急いで教師・生徒の全員にアカウントとパスワードを発行し、Office 365を活用したオンライン授業を実施できる環境を整えた。

 こうして始まったオンライン授業だが、当初は教師が自宅でPCを使い、小さなホワイトボードなどを使って生徒たちに教えていたという。しかし、6月に入って、同校のオンライン授業は大きく進化する。それを可能にしたのが、大型提示装置だ。

 同校では大型提示装置としてプロジェクターを使用してきた。しかし、見づらい、使い勝手が煩雑などといった現場からの指摘を受けて、昨年11月にソニー4K大型提示装置を導入。タッチパネルも装着し、電子黒板としてさまざまな授業に利用してきた。これをさらにオンライン授業にも活用することにしたのだ。

画面に映し出される生徒の鮮明な表情
リアル感あふれる授業が可能に

筑波大学附属坂戸高等学校 情報科・工業科 教諭 井上 卓也 氏 筑波大学附属坂戸高等学校
情報科・工業科 教諭 井上 卓也

 同校で分散登校がスタートした6月8日、ソニー4K大型提示装置を使った初めてのオンライン授業が行われた。科目は、2年生を対象としたプログラミングA(選択科目)。授業を担当するのは、情報科・工業科教諭の井上卓也氏だ。

 この日は、2年生がオンライン授業日に当たっていたため、広い教室はがらんとしている。そのなかで一際目立つ大型提示装置の前に、教師用の机と椅子が置かれている。その後ろには手書き用の大きなホワイトボード。授業を行う井上氏と自宅で学ぶ生徒たちをつなぐのは、Office 365で提供されるコミュニケーション促進ツール、「Microsoft Teams」(Teams)だ。

 開始時刻が近づくと、生徒たちは次々と授業に参加してくる。井上氏は机の前に座り、85V型の大画面に映し出される生徒たちの表情を見ながら、一人ひとりに声をかける。

 「Teamsは参加しやすいのが特長です。生徒たちは戸惑うことなく簡単に入ることができますし、教師もすぐに授業を始められます」と井上氏。同氏の姿や声、教室の様子は、大型提示装置の下にセットされたWebカメラ・マイクで生徒たちのPCに伝えられる。

 授業は、大型提示装置に映し出された生徒たちを前に、井上氏が一つの項目を説明したうえで質問を出し、それについて生徒が考え、回答するというかたちで進められていく。指名した生徒の画像を見ながら回答を聞き、やりとりを進める井上氏。ときには、手元のコントローラーでカメラの角度を変えて後ろのホワイトボードが映るように調整し、そこに式を書き込みながら、生徒たちの理解を促していく。

 授業を終えた井上氏は、「自宅でPCを使って授業をしていたときは、どうしても手元のPCに意識が向きがちでした。しかし、大型提示装置を使うと、煩わしい操作から解放され、生徒一人ひとりに目が届き、授業により集中できることがわかりました」と感想を述べる。

 授業を視察した深澤氏も、大型提示装置を活用する利点について、こう語る。「現場の先生たちには、生徒一人ひとりの顔をしっかりと見て授業を進めたいという強い思いがあります。オンライン授業でも、それは同じです。今回の大型提示装置を活用した取り組みでは、先生がPCに意識をとられることなく、画面に映った生徒たちの鮮明な表情を見ながら、通常により近い方法で授業を進めることができました。特にホワイトボードを併用すると、ダイナミックに授業を展開でき、高い教育効果が生まれると思います」

広がるオンライン授業の可能性
電子黒板の機能を重視した活用法も

 ソニー4K大型提示装置を使ったオンライン授業のスタイルはいろいろと考えられる。今回は大型提示装置を生徒の姿を映すモニターとして活用し、教師がそれを見ながらホワイトボードを使って授業を行ったが、大型提示装置を電子黒板として利用する方法もある(別途ペンツールのソフトウェアは必要)。「電子黒板の前にWebカメラ・マイクを設置し、電子黒板の機能を活用しながら説明する様子を生徒に配信するのです。長いプログラミングを例として出す場合、それを全部きれいに、鮮明に書き出すことができるため、生徒の理解も進むはずです」と井上氏は話す。

 また、登校は始まったものの、「密になる」ことは避ける必要があるので、場合によってはクラスを二つに分けて授業を行うことも視野に入れなければならない。そんなとき、同校には現在、ソニー4K大型提示装置が2台あるため、一つのクラスでは電子黒板を利用してリアルに授業を行い、もう一方のクラスは大型提示装置を通してそれに参加するというシステムを作ることもできる。

 授業の方法についても同様だ。オンライン授業はまだ緒に就いたばかりであり、さまざまな進め方が考えられる。「Teamsでも他のアプリ、例えばOneNoteやWhiteboardを組み合わせれば、グループワークができるし、実際にそれを実践している先生もいます。今後は、研修会などをより積極的に行い、そうした情報を先生たちの間で共有していく必要があると思います」(井上氏)

 最後に、深澤氏はオンライン授業の可能性についてこう語る。「教育には本物を見たり、実物に触れたりしなければできないこともあります。しかし、知識を伝えるという観点からいえば、今後はオンライン授業が主流になっていくでしょう。本校には国立大学の付属校として、新しい学びのかたちをつくっていくという使命があります。20年先の社会を見据え、大型提示装置をはじめとしたIT機器を活用しつつ、オンライン授業の理想のあり方を模索していきたいと考えています」

次々と授業に参加してくる生徒たち。Teamsは「参加しやすい」と生徒たちにも好評だ 次々と授業に参加してくる生徒たち。Teamsは「参加しやすい」と生徒たちにも好評だ

教室の様子。ソニー4K大型提示装置を前に、ホワイトボードを背にして、井上氏は授業を進める 教室の様子。ソニー4K大型提示装置を前に、ホワイトボードを背にして、井上氏は授業を進める

ホワイトボードを使い、ソニー4K大型提示装置の画面上の生徒たちとコミュニケーションをとりながら授業を行う ホワイトボードを使い、ソニー4K大型提示装置の画面上の生徒たちとコミュニケーションをとりながら授業を行う

大型提示装置の下にセットされたWebカメラ・マイク。これを通して授業の様子が伝えられる 大型提示装置の下にセットされたWebカメラ・マイク。これを通して授業の様子が伝えられる

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