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ソリューション講演

鹿島建設 / セーフィー

事例に学ぶ!
現場における人手不足解消、省人化

~鹿島スマート生産における
クラウドカメラによる現場の遠隔管理とは~

人手不足や高齢化は、日本全体の課題となっているが、特に建設業界では喫緊の課題となっている。省人化や生産性向上を進めていかなければ、深刻な問題となってしまいかねない。鹿島建設は、いち早くこの課題に対して、クラウドカメラを使った取り組みを進めている。

鹿島建設が取り組む鹿島スマート生産
鹿島建設 建築管理本部 建築技術部 技術企画グループ 課長 國近 京輔 氏

鹿島建設

建築管理本部 建築技術部
技術企画グループ 課長

國近 京輔

「キーワードは現場」と冒頭で話すセーフィーの小室氏は、鹿島建設のクラウドカメラ活用事例を紹介する今回のパネルディスカッションが、現場を持つ業種の企業にとって非常に役に立つことを強調した。実際に、セーフィーが提供するクラウド録画サービス「Safie(セーフィー)」は、店舗を持つ飲食や小売・サービス、不動産、建設や公共系を中心に、国内で10万台が利用されているという。

建設現場を見える化したいと考えた鹿島建設は、セーフィーとともに製品づくりにも積極的に参加し、「Safie GO」というLTE搭載クラウド型防犯カメラの開発し製品化した。その中では、鹿島建設からのフィードバックを製品に生かしていると小室氏は説明する。

続いて、鹿島建設の國近氏は、建設業界では、他の業界よりも省人化や生産性向上が急務となっていることを説明する。実際に国土交通省も生産性向上を推進しており、業界として2025年に生産性20%向上を目指しているものの、それでも35万人を超える人手不足が想定されているのだ。そのため、建設業界での生産性向上や働き方改革の実現への取り組みが、他の業界への指標となると言ってもよい。

鹿島建設では、現在、「作業の半分はロボットと」「管理の半分は遠隔で」「全てのプロセスをデジタルに」の3つをコアコンセプトとした「鹿島スマート生産」を推進中だ。クラウドカメラ導入は、この中の「管理の半分は遠隔で」にあたる。現場管理では三現主義(現場、現物、現実)が原則だが、通信技術とセンサーやカメラを活用することで、一部の業務については遠隔から確認作業を行っていこうというものだ。

現場の安全管理や進捗管理、資機材管理を遠隔で行う
セーフィー 代表取締役社長 佐渡島 隆平 氏

セーフィー

代表取締役社長

佐渡島 隆平

Safieを導入した鹿島建設では、現場での働き方を魅力的にしていきたいと考えているという。スマート工事事務所では、事務所内に設置した大型ディスプレイに現場の様子をはじめ様々な現場管理情報を映し、その画面を確認しながら打ち合わせを行うなどの新しいスタイルを作り出し、現場管理の効率化を図っているという。この大型ディスプレイにもSafieの映像が流れている。

簡易カメラを各現場に配置し、情報共有する現場内モニタリングシステムも作製。マルチモニタで、現場の様子だけでなく図面や気象データを交えながら工程管理を行い、現場作業員への遠隔からの指示にも役立てている。

「建設の現場管理では、現場にいる人の安全や、工事の進捗、資機材管理など、様々な管理項目があり、これまでは全て現場に赴いて確認していました。Safieのクラウドカメラは様々な場所に置けて、PCやスマホでも映像を確認してすぐにこれらの状況を把握・確認できるので、一部の管理業務においては非常にメリットがあると思います」と國近氏は説明する。

鹿島建設では、Safieを導入して様々な現場に置くことによって、これまで現場に行くことで対応してきた安全管理や進捗管理、資機材管理の一部を遠隔からでも行えるようになった。

鹿島建設では、Safieを導入して様々な現場に置くことによって、これまで現場に行くことで対応してきた安全管理や進捗管理、資機材管理の一部を遠隔からでも行えるようになった。

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鹿島建設では、スマホやタブレットで見られるなどのSafieの便利さが口コミで広がり、現場に一気に展開した。現在では、約330の現場に約1000台のクラウドカメラが導入され、活用されているのだという。

現場の課題解決のカギは見えるデータ化
セーフィー アライアンス戦略室 室長 小室 秀明 氏

セーフィー

アライアンス戦略室
室長

小室 秀明

鹿島建設からフィードバックを受け、新たに「Safie Pocket2(セーフィー ポケット ツー)」という商品も生まれていると佐渡島氏は説明する。Safie Pocket2は、SIMカード内蔵で最大8時間稼働するバッテリーを搭載し、電源スイッチを入れるだけで使えるウエアラブルカメラだ。ライブ通信で会話もできて、どこにでも持ち運べるポータビリティを備えている製品だ。

例えば、ハウスメーカーの場合では、現場の新人管理者にSafie Pocket2を持たせて、本部のベテラン管理者がカメラ映像を見ながら、遠隔から定期点検を行っている。ライブ通信で指示を出しながら、すみずみを点検することができる。省人化を図りながら、品質を担保した業務や、技術やノウハウの伝承を行うことも可能になる。

DXでカギとなるのは「見える化」と「データ化」であると話す佐渡島氏は、セーフィーでは「見えるデータ化」に注力していると強調する。

セーフィーでは、DXの推進には様々な現場での見える化・データ化が重要だと考え、ニーズに合わせた製品をリリースしている。

セーフィーでは、DXの推進には様々な現場での見える化・データ化が重要だと考え、ニーズに合わせた製品をリリースしている。

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鹿島建設では、新たな取り組みとして、リアルタイム現場管理システム「3D K-Field®」の活用を進めている。3D K-Fieldでは、ビーコンなどによって人やモノの位置や状況を把握して可視化することができ、3D CADのような画像で、様々な管理ができるという。今後は、APIを使って、Safieの映像をさらに活用していきたいと話す。

「あらゆる産業の現場でDXを推進していくには、やはり『見える化』が重要になります。これまでカメラは、店舗のオペレーションのチェックなどに活用されてきましたが、今後はインフラの現場で遠隔点検を行ったり、警備の省人化に遠隔カメラを使うなど、様々な業態で我々の映像サービスやソリューションが広がっていくと考えています」と最後に佐渡島氏は話し、講演を締めくくった。

※3D K-Fieldは鹿島建設の登録商標です。

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