ITインフラSummit 2020

DXの駆動力となるデータ活用を支える
データマネジメントのあるべき姿とは

ヴィーム・ソフトウェア
システムズ・エンジニア本部
シニア・システムズ・エンジニア
斉藤 乾

デジタルトランスフォーメーション(DX)の推進が、企業にとって不可避なテーマとなる中、その重要な駆動力となるのが指数関数的な増加を遂げるデータの活用だ。そうした中、重要な課題となるのがデータを確実に保護し、その容易な活用を可能にするデータマネジメントの確立だ。ヴィーム・ソフトウェア(以下Veeam)では、各種ソリューションの提供を通じて、企業における真の「クラウド・データ・マネジメント」の実現を強力に支援している。

データの確実な保護と戦略的活用を
実現するための5つのステージ

ヴィーム・ソフトウェア
斉藤 乾

今日の企業におけるビジネス戦略、特にデジタルトランスフォーメーション(DX)の推進を念頭に置いたとき、データを保護することで信頼性と可用性を高め、オンプレミス/クラウドをまたがるハイブリッドクラウド環境で、いかに柔軟かつ俊敏にデータを活用していくかが重要なテーマとなる。

その実現に際し、Veeamでは「クラウド・データ・マネジメント」をビジョンに据え5つのステージを提唱している。ステージ1の「バックアップ」を起点に、データの可搬性を高める「クラウドモビリティ」をステージ2とし、今後はさらに、データのよりプロアクティブな管理によってビジネス上の意思決定の精度を高めるステージ3の「可視化」、ワークフローの使用によってマルチクラウド環境全体でデータの利用効率を最適化するステージ4の「オーケストレーション」、AIなどを活用して適切な手法、場所でデータが自律的に管理されるステージ5の「オートメーション」という一連の流れにより、データの保護、活用の取り組みを進化させていくことが企業に求められてくる。

「Veeamでは、各種ソリューションの提供を通じて、それら5つのステージからなる『クラウド・データ・マネジメント』をトータルに支援していける体制を整えています」とVeeamの斉藤乾氏は語る。

今回のセッションでは、企業が今まさに取り組みを強化すべきステージ1のバックアップ、ステージ2のクラウドモビリティにフォーカスし、近くリリースが予定されるVeeamのコア製品である「Veeam Availability Suite」の最新版V10をベースに先進機能の数々が紹介された。

「復元」こそバックアップの本質との
信念に基づいてソリューションを展開

まず、バックアップについてだが、Veeamでは物理/仮想環境、オンプレミス/クラウドといったあらゆる環境におけるデータ保護を支えるソリューションを提供。「そこにおいてぜひ銘記していただきたいのが、バックアップの本質は『復元』にあるということ。Veeamでは、まさにそうした考えに基づき、バックアップデータをいかなる環境にも復元できるようにするための仕組みを整えています」と斉藤氏は強調する。

そうした事実を具現化している、Veeamにおける特徴的な技術として挙げられるのが、「インスタントVMリカバリ」と呼ばれるものだ。これは仮想化環境においてVMに障害が発生した際などに回復を図るためのもので、バックアップデータが格納されたバックアップストレージをそのままシステムにマウントすることで回復させることが可能。

「データが数ギガ、数テラというケースでもわずか数分、場合によっては数十秒でシステムを復旧させることができます」と斉藤氏は紹介する。

またこのインスタントVMリカバリの技術を活用して、レガシーな物理サーバーのバックアップイメージを仮想化環境に展開すれば、P2V(Physical to Virtual)やそれに伴う検証作業を容易に実現するといったことも可能である。

あわせてVeeamでは、バックアップデータの復元にかかわる可用性やセキュリティを担保するための、「Virtual Lab」と呼ばれる本番環境に影響されない独立した環境を作成することが可能となっており、付随する機能を総称して「データラボ」と呼んでいる。まさにこのデータラボにも、復元をバックアップの本質とするVeeamのスタンスが如実に表れているといえる。

データラボにおいては、バックアップのリストア実現性を自動的に検証する「SureBackup」という技術、およびバックアップの復元にかかわるセキュリティの担保に寄与する技術である「Secure Restore」がそれぞれ提供されている。

例えば、Secure Restoreでは、バックアップデータの復元に先立ってデータをマウントし、そこに対して最新の定義ファイルを適用したアンチウイルスソフトのスキャンを実行。感染がなければ、当然、そのまま復元を継続するが、万一感染があった場合には、単純に復元を中止するという処理に加え、ネットワークを遮断して復元を継続するという、調査用途をにらんだコントロールも可能である。

オンプレミス/クラウドを問わない
柔軟かつ高度なデータ可搬性を実現

一方、クラウドモビリティについてだが、これに関する企業の課題感としては、AWS(Amazon Web Services)やMicrosoft Azureに代表されるパブリッククラウドに対するデータの可搬性をいかに担保し、クラウドをまたぐワークロードをどのように実現するかということが挙げられる。

「Veeamでは、そうしたクラウドモビリティにまつわるお客様の悩みを完全に解決することができます。すなわち、あらゆる環境のバックアップデータを、AWS、Azureを含むすべての基盤上に持っていくことが可能。しかもそれに要する操作は、対象のデータを選んで、右クリックで表示されるメニューを選択し、展開していくという、たった2ステップの極めてシンプルなものです」と斉藤氏は言う。

こうした高度な可搬性については、今後の企業のビジネスにおいて不可欠なデータ活用の局面でとりわけ大きな威力を発揮することはもちろん、その他にもオンプレミスとパブリッククラウドを併用した開発・テスト環境の運用、さらにはDR(Disaster Recovery)のシーンなど、想定される有効なユースケースについては、まさに枚挙にいとまがない。

ちなみに、Veeamにおけるこのようなデータ可搬性の実現は、オンプレミスやクラウドといったインフラを問わず、保存するバックアップデータのフォーマットが統一されていることによるものだ。

「DXの実践による破壊的革新を目指す企業においては、データの利活用が最重要のテーマだといっていいでしょう。オンプレミスのデータをスピーディにクラウドに展開する、あるいは逆にクラウドのデータをオンプレミス側のHCI(Hyper Converged Infrastructure)で構築されたプライベートクラウド環境などに俊敏に展開できる、そうしたVeeamによって実現される高度なデータ可搬性が、お客様のDXの加速に大きく貢献するはずです」と斉藤氏は語る。

使い勝手の良さを追求した「シンプル」、スケールアウト可能な「柔軟性」、データを確実に保護する「高い信頼性」を兼備するVeeamの「クラウド・データ・マネジメント」ソリューションに今後も要注目である。

お問い合わせ

ヴィーム・ソフトウェア

https://www.veeam.com/jp/salesinc.html

▲ページの先頭へ