HDDとフラッシュメモリーを総合的に提供革新的ソリューションで新時代を牽引するHDDとフラッシュメモリーを総合的に提供革新的ソリューションで新時代を牽引する

IoT、5G、AI、自動運転などの革新的なイノベーションは、膨大なデータを高速かつ高精度に解析・活用するストレージ技術に支えられている。データ社会の基盤を担うデータインフラの総合企業であるウエスタンデジタルジャパンの小池淳義社長が、同社の戦略と業界の展望について語った。

世界は今、個人や企業のあらゆるデータが大量に生成され、それが蓄積・活用されるデジタル社会を迎えています。そのなかで、データセンターからモバイル、パーソナルデバイスまで、世界中で日々生成されるデータを保存するデータインフラで世界をリードしているのがウエスタンデジタルです。

今日におけるデータは、記録目的だけではなく、AIなど先進テクノロジーによって価値ある情報に変換され、例えば医療を進化させて人命を救い、自動運転を高度化させて交通事故を減らし、自然災害の発生を予測して被害を抑える。つまり、人類を幸せにするために活用されています。そのような意味で、世界のインフラを支えるウエスタンデジタルは、社会の変革を加速させ、人々を幸せにする役割を担っているといえます。

大容量のストレージを提供

世界中で生成されるデータ量は増加の一途をたどっており、2025年には、2016年の10倍となる163ZB(ゼタバイト)を超えると予想されています。その膨大なデータは、データセンターのHDDやモバイルデバイスに実装されたフラッシュメモリーなど多様なストレージに蓄積されます。ウエスタンデジタルは、こうした急速に増え続けるデータを保存するための高速・大容量・省エネルギーかつコストリーズナブルなHDD、フラッシュメモリーを総合的に提供する、ストレージソリューションプロバイダーです。

ヘリウム密封型大容量HDDはウエスタンデジタルが世界に先駆けて製品化に成功し、従来の空気ベースHDD製品と比較して記憶容量1.5倍、消費電力23%低減を実現した。写真は、その第6世代の製品で最大容量は20TB。2020年の前半に量産開始予定

HDD製品では、エネルギーアシスト磁気記録技術やディスクの高密度実装技術を用いることにより、さらなる大容量化を進めています。2020年には、第1世代のエネルギ―アシスト磁気記録技術を使用した世界最大容量をもつ20TB(テラバイト)の製品の量産が開始されます。また、マイクロ波アシスト磁気記録(MAMR:Microwave Assisted Magnetic Recording)技術や熱アシスト磁気記録(HAMR:Heat Assisted Magnetic Recording)技術を応用した、50TBを超える大容量の次世代HDDを、2020年代後半に量産する目標を立てています。

近年、フラッシュメモリーの大容量化と低価格化が進んだことでHDD市場が侵食されるとの懸念が取り沙汰されていますが、HDDもMAMRやHAMR技術の実装による大容量化を進めることで、継続的にビットコストを低減し、10年先もデータセンターでの主要記憶デバイスとしての地位を保つことができると考えています。

左:3D NANDフラッシュメモリー「BiCS FLASH」の第5世代となる112層積層プロセスを適用したチップ
右:データ読み取り最大90MB/秒、書き込み最大70MB/秒を実現。大容量1TBの「サンディスク エクストリーム microSDXC UHS-Iカード」

フラッシュメモリー製品では、累計140億ドル以上の設備投資を実行している三重県の四日市工場に加え、昨年には岩手県の北上工場を稼働させ、3D NANDフラッシュメモリーのさらなる需要に応える生産拡張体制を整えました。

この分野では協業先のキオクシアとの共同開発により第5世代3D NANDフラッシュ「BiCS5」の開発に成功しました。「BiCS5」は、第2世代の多段階メモリーホール技術やエンジニアリングプロセスの改善などに加え、セルの積層数を前世代の96層から112層に多層化したことにより読み書き性能が最大50%高速化し、ビット数も最大で40%増加し、コストの最適化を実現しています。この「BiCS5」は、2020年の後半から量産し、順次世界中に供給していく予定です。

日本は開発と生産の最重要拠点

米国に本社を置くウエスタンデジタルですが、HDDとフラッシュメモリーの主要な開発拠点は日本にあります。主要開発拠点が日本にある理由は、HDDやフラッシュメモリーのような日進月歩の技術開発が求められる分野に、日本特有の文化がマッチしているからです。日本には暗黙知の文化があり、そこに暮らす私たちには、細かい指示がなくても前後の進捗状況などを察知し、次に取るべき適切な行動を選択する能力が備わっているのです。特に繊細かつ精緻な技術が求められる半導体の開発には、こうした素養が不可欠だと考えています。

また、HDDやフラッシュメモリーは、特定分野の知識や技術だけではなく、物理、化学、電子、電機、機械などを複合した総合サイエンスが必要とされるため、多様な知見を持つエンジニアがチームを組まなければ開発できません。ここでも、日本の教育現場と社会生活のなかで連綿と育まれてきたチーム力が発揮されます。

ウエスタンデジタルは、日本の各拠点に世界トップレベルのエンジニアを集めていますが、さらに革新的なテクノロジーを創出すべく、グローバルに優秀な人材を採用したいと考えています。

グローバルに働く環境がある

求めているのは、「世の中にないものをつくりたい」「イノベーションを引き起こしたい」といった気概のあるエンジニアです。研究開発でも生産技術でも、求めるマインドは同じです。半導体に必要な人的要素は幅広いので、理工専攻であれば専門知識を生かせる仕事は必ずあります。

わが社はグローバル企業ですので、外国人エンジニアも一緒に働きます。日常的に米国をはじめ海外とテレビ会議が開かれ、海外出張はもちろんのこと、海外勤務もあります。英語はあまり得意でなくても、入社後の研修で習得できるでしょう。世界で活躍できるグローバルな働き方を志向する人には、新卒でも中途でも、働きやすい会社だと思います。

人生は、多くの時間が仕事で占められます。仕事が楽しくなければ、誰であれ幸福感は得られません。ですから、朝起きて、「今日も頑張ろう」とみんなが思う会社でありたいと願っています。

ウエスタンデジタルは、データ社会が発展する環境を創造することが使命です。世界トップレベルの優秀なエンジニアの力を結集して、今後も革新的かつ先進的なテクノロジーを創出する重要な役割を果たしていきたいと考えています。

ウエスタンデジタルは、メモリーカードやハードディスクなど「データの記憶技術」で世界を牽引するデータ・インフラストラクチャー・カンパニーです。サンディスク・WDをはじめ数々の製品ブランドを擁しています。

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