不確実性が一層高まる社会状況下で、ビジネス課題をいち早く解決できるスピード感がかつてないほど重要になっている。その立役者として、必要なシステムを短期間で実現できるローコード開発ツールが注目を集める。「Claris FileMaker」はローコードで高度な業務アプリケーションを開発でき、基幹業務システムと、iPadやiPhoneと連携しやすい点が高い評価を得ている。わずか4カ月の開発で顧客満足度を大きく高めた事例を紹介する。

検品で顧客を待たせない
わずか4カ月で実用を開始

株式会社浜屋(埼玉県東松山市)は、国内で不要になった家電製品や日用品、骨とう品などを全国19カ所の拠点で買い取り、まだ使えるものはリユース品として世界約70カ国に輸出し、使えないものは再生資源としてリサイクル業者に販売している。広範なルートを持ち、不用品を大量に収集できるのが強みだ。国内リサイクル事業者の中でも創業40年、300人以上の従業員が在籍し、売り上げも100億円規模と大手の老舗企業である。

検品結果を入力すれば査定額が出るため顧客の待ち時間を大幅に削減

不用品を買い取る際は、まず検品を行う。かつては現場の担当者が用紙に品目と数量を記入し、さらに別の担当者が販売管理システムに入力して査定額を計算していたが、この2段階の作業に手間と時間がかかり、買い取り結果を待つ顧客が長蛇の列を作るケースが増えた。

株式会社浜屋
取締役人事総務部 部長
橋本俊弘氏

検品の電子化を複数のSI事業者に打診し、kintone・Salesforceなどクラウドサービス製品なども評価した結果、最終的に「FileMaker」とiPadの組み合わせで独自アプリをClaris認定パートナー 株式会社OSK(東京都墨田区)に開発委託することに決めた。「紙に近いインタフェースで、細かい調整が可能な点が魅力でした。さらに、FileMaker GoはiPad上でオフラインで処理できるので毎回インターネット接続して動作させるクラウドサービスと異なり、高速に処理を進めることができます。過去に停電が発生したことがありましたが、iPadとFileMakerのおかげでビジネスを止めずに継続することができました」と、浜屋 取締役人事総務部 部長の橋本俊弘氏は振り返る。

株式会社浜屋
代表取締役
小林茂氏

アプリ開発とiPadの購入代などを含めて2500万円近い投資となったが、代表取締役の小林茂氏は即決。ローコード開発のスピード感で4カ月後には実運用を開始した。検品結果をiPadに入力すれば査定額が自動的に算出され紙と比較して検品・精算時間を1/5に短縮。現在同社では250台のiPadが稼働している。「お客様の待ち時間を大幅に削減できるようになったことが、何よりの成果です」(小林氏)。また、紙による管理の煩雑さから買い取り品目数の増加が大変困難だったが、アプリの導入により300程度から1000を超えるまでに飛躍的に増加させることができ、事業拡大に大きく貢献した。

また同社では、買い取った不用品が予定額より高く売れた場合、その利益を顧客に還元している。中古買い取り品は同じ商品でも一つひとつの状態が異なるため、顧客情報と買い取り商品とをバーコードでひも付ける仕組みをアプリ上で構築し、キャッシュバックを実現。顧客満足度をさらに高めた。トップダウンでデジタルツールを積極的に導入し、FileMakerにより業務の進め方や体制を変化させ、デジタル基盤を変革しDXを実現した好事例となった。同社では現在、FileMaker を活用してローコードでの社内アプリ開発に取り組んでおり、既に内製化アプリが動きはじめている。

紙に近いインターフェイスで使いやすいのが特徴。検品結果を入力すれば査定額が出るため顧客の待ち時間を大幅に削減

社長・取締役を中心に、集合写真(株式会社浜屋の本社倉庫にて)

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