ボストン コンサルティング グループ主催
「製造業エンジニアのためのキャリアセミナー」レポート

BCG

大転換期に適応できる人材とは

多様化するエンジニアが目指すべき
“技術センス”と“商売センス”の兼備

  • 松本宜之氏

    元本田技研工業 専務取締役 兼
    本田技術研究所 代表取締役社長
    松本宜之

  • 小柴優一氏

    ボストン コンサルティング グループ
    マネージングディレクター&パートナー
    小柴優一

  • 中村亘氏

    ボストン コンサルティング グループ
    プロジェクトリーダー
    中村亘

  • 田中辰治氏

    NABLA Mobility
    代表取締役 兼 CEO
    田中辰治

近年、製造業を取り巻く環境は劇的に変化している。働き方も多様化する一方、個々人はプロフェッショナルとしてどのようなキャリアを築いていくか、中長期的な視点で考えなければならない。では、未来の価値創出を担う若手エンジニアはどのような観点からキャリアプランを描くべきか、キャリア形成のあり方や実践すべきことについて、エンジニア出身の経営者、コンサルタントたちが語った。

 専門的な知見とスキルを磨き続け、徐々に責任ある立場に就きながら、定年までやりがいのある仕事を続ける―――現代の製造業を取り巻く環境は大きく変化しており、このようなエンジニアのキャリア形成は過去のものになりつつある。

 例えば、100年に一度の大転換期の中にある自動車産業では、動力源が高度な機械技術の結晶であるエンジンから、先端電気技術の粋を注ぐバッテリー駆動のモーターへと移行。安全対策も機構制御の信頼性向上に加えて人工知能(AI)による自律制御の導入が求められるようになった。さらには、クルマというモノの販売ではなく、移動サービスというコトを売るビジネスモデルへの転換も進んでいく。

 こうした製造業のあり方や拠り所となる技術の大転換は、IT機器や家電製品、生活用品、産業機器、医療機器など多様な業界で進行している。そして、価値創出を担う多くのエンジニアは、どのようなキャリアを構築して大転換期の要請に応えるべきか、中長期的な視点から戦略を構想し、実践する必要が出てきている。

では、変わりゆく社会の中でエンジニアとして今後もキャリアを築いていくためにはどのようなスキルが求められるのか。またはエンジニア以外にキャリアを形成していく方法やメリットはあるのか。実際にキャリアプランを描き、経営者やコンサルタントとして成功をおさめるエンジニア出身者たちの声を聞いていきたい。