NTTデータソフィア株式会社
取締役 副社長
白鳥 哲也氏
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新営業店システムの開発に当たり、採用したのがジェネクサスのローコード開発ツール「GeneXus」です。主にNTTデータ、NTTデータソフィアの2社の提案と伺っていますが、このツールを採用した理由を教えてください。
白鳥お客様がオンプレミスで運用してきた旧システムは約10年ごとにリプレースが必要で、その都度、金融専用端末も入れ替えなければなりません。業務が大きく効率化されるわけではないのに、システムと端末のリプレースに、毎回百数十億円を超える費用が必要になる。りそなHD様は、まずはこの構造を何とかしたいと考えていました。
株式会社NTTデータ
第一金融事業本部
金融ITマネジメント事業部
アウトソーシング担当 部長
浜野 貴志氏
浜野アプリケーションを自動で生成できるGeneXusを活用すれば、開発プロセスの多くの部分を標準化/自動化できます。これにより開発生産性を高めるとともに、コストも大幅に抑制できると考えました。
片山加えて、スピードも重要でした。例えば、旧システムの単純リプレースには約16カ月間かかりますが、GeneXusを採用すれば、この期間の大幅な短縮が見込めます。様々な変革を推し進める我々にとって、スピード感を持って新たな仕組みを構築できることは、とても重要だったのです。
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実際に開発を進める上で工夫した点はありますか。
白鳥ローコード開発ツールは「安く、速く」が最初のとっかかりになりますが、実際のプロジェクトを進める上では「お客様の要望を本当に実現できるのか」についても精査する必要があります。そこで、ソリューションベンダーのイノベーティブ・ソリューションズにも協力を要請しました。GeneXusを用いた大規模システムの開発経験が豊富で、ツールのことを熟知しているからです。
株式会社イノベーティブ・ソリューションズ
取締役 CTO
横井 利和氏
横井りそなHD様が目指すシステムを実現するには、フロントエンドのオープン系のWebアプリケーションと、バックエンドの勘定系システムなどを連携することが不可欠でした。そこで、当社内に構築した疑似環境で検証を重ね、ミッションクリティカルなシステムとの連携の仕組みも、GeneXusベースで問題なく構築できることを確認しました。
その上で、NTTデータ、NTTデータソフィアと連携して開発標準を策定しました。GeneXusだけでは実現が難しい、オープン系技術や外部連携が必要な処理はできるだけ事前に部品化し、それらを組み合わせるだけで、複雑なプロセスも手間をかけずに開発できるようにしました。
片山営業店システムには、いくつものトランザクションが発生する複雑な処理も多く、それらをどう実現するのか、一つひとつ細かく確認してもらいました。ホストとの連携で何度もやりとりが必要な処理を、複雑化させずに実装するにはどうすればよいのか。何パターンも試行し、「こうすればできる」という結果を共有してもらうことで、我々も不安なく進めることができました。