エネルギーチェーンの
最適化を可能にする半導体で
持続可能な社会の実現に貢献

リーディングカンパニーが描くエネルギー効率化のビジョン

現代社会はエネルギー、とりわけ電力を大量消費して動いている。社会活動を持続可能なものにするためには、無駄に浪費しているエネルギーや発電時に排出しているCO2を一層削減していかなければならない。その上で、半導体技術が貢献できることは多い。インフィニオン テクノロジーズ(以下、インフィニオン)は、エネルギー効率の向上に寄与する半導体ソリューションをタイムリーに供給し、時代の要請に応えていく。

エネルギーチェーンの効率化で
メガトレンドに挑む

 世界中の政府や企業が一丸となって、持続可能な社会の実現へ向けた活動を進めている。こうした中で、インフィニオンでは「人口爆発とそれに伴う社会情勢の変化」「気候変動と資源の枯渇」「都市への集中」「デジタルトランスフォーメーション(DX)」を4つのメガトレンドに見据えて、これに応える半導体ソリューションを提供している。

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インフィニオン テクノロジーズ ジャパン
インダストリアルパワーコントロール(IPC)
事業本部長
加藤 毅

 「半導体産業を含む電子・電機産業やIT産業には、課題解決に貢献する革新的ソリューションの提案が期待されています。インフィニオンでは、現代社会の源動力であるエネルギーを、無駄なく効果的に活用するための技術を創出し、課題解決に向けたソリューションをタイムリーに安定供給して貢献していきます」と話すのは、インフィニオン テクノロジーズ ジャパン インダストリアルパワーコントロール(IPC)で、2020年11月より新たに事業本部長を務める加藤毅氏だ。

 化石燃料や再生可能エネルギーなどの一次エネルギーは、世界全体で年間約16万T(テラ)Wh消費されており、その内の32%が電力として利用される。その内訳に注目すると、32%のうちの15%は再生可能エネルギーまたは原子力であり、残りの17%は化石燃料に由来したものだ。

 「しかし、この17%が消費する化石燃料の量そのままを示すわけではありません。エネルギーを電力に変える発電のプロセスで約半分が損失してしまうからです。つまり実際には、利用可能な電力の約2倍に相当する化石燃料を消費する必要があるのです。それに加えて送配電の際には、およそ5%の電力損失が発生しています。さらに、化石燃料による発電では地球温暖化ガスであるCO2を、1kWhの電力を生み出す際に約490gの割合で排出しています」(加藤氏)

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図1 一次エネルギーの利用率

 持続可能な社会の実現に向けて、再生可能エネルギーなどの割合を高めると同時に、エネルギーの損失を減らして利用効率を高めていくための技術が極めて重要になってきている。そこでインフィニオンが貢献できることは多い。発電から送配電、そして利用に至るまでの電力の経路は、「エネルギーチェーン」と呼ばれる。インフィニオンは、このエネルギーチェーン全体のエネルギー効率を最適化させたグリーンエネルギーの実現に向けた技術を提供すべく、様々な取り組みを進めている。

 「エネルギーチェーン内のプロセスそれぞれで求められる要求に応える、多様なエネルギー効率向上のソリューションを提供できる点がインフィニオンの強みです」と加藤氏は語る。ここからは、エネルギーチェーン中の各プロセスで、インフィニオンが提供している技術について少し詳細に解説したい。