エネルギーチェーンの
最適化を可能にする半導体で
持続可能な社会の実現に貢献

リーディングカンパニーが描くエネルギー効率化のビジョン

エネルギー効率化技術を
必要なときに安定供給

 持続可能な社会の実現には、エネルギーチェーン全体にわたる、より高度な電力の変換・制御技術が求められる。インフィニオンでは、強みの源泉であるパワーデバイスにおいて4つの取り組みに注力している。

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図4 インフィニオンによるパワーデバイスの技術と製品の強化に向けた4つの取り組み

 1つ目の取り組みは、求められるパワーデバイスを安定的に供給できる生産体制の確立である。インフィニオンは、既に現時点で300mmウエハーを使ってパワーデバイスを量産できるメーカーである。脱炭素化やDXの進展に伴って、より高度なパワーデバイスの需要がさらに高まる可能性が高い。これを見据えて、オーストリアのフィラッハに新たな300mm対応工場を建設。建屋は完成し、テスト生産の段階になっている。2021年秋には、量産を開始する予定だ。

 2つ目は、SiCとGaNをベースにした次世代半導体の応用拡大と利用数量増大の後押しである。インフィニオンは、適性の異なるワイドバンドギャップ・デバイスである、高耐圧アプリケーションに向くSiCベースの「CoolSiC™ MOSFET」と高いスイッチング周波数の実現に適したGaNベースの「CoolGaN™ HEMTs」の両方を本格的に量産供給する稀有なメーカーである。

 このうち、CoolSiC™に関しては太陽光発電のインバーター向けで多くの採用実績が出てきている。今後はEVでも活用が広がる見込みだ。一方、CoolGaN™も、充電用のACアダプターをはじめ応用が広がり、小型・軽量化が実現する高付加価値技術として一般消費者にもその優位性が認知されるようになった。それぞれの特徴を見定め、シリコンベースのパワーデバイスの特長も念頭に置きながら、各アプリケーションの要求に合致した効果的でコスト競争力の高いソリューションを提案・提供していく。

 3つ目は、電力制御のデジタル化の推進である。より広範なアプリケーションで高度な電力制御を活用できるようにするため、マイコンやコントローラーによる電力制御ソフトウエア開発の技術的ハードルを低減するためのソリューションを整備していく。

 4つ目は、機能の集積化である。電力変換や電源、ドライブなどの回路を構成するMOSFETIGBTゲートドライバー、さらにはそれらをコントロールするマイコンといったデバイスの機能を積極的に1チップ化。これによって、アプリケーションの小型・軽量化、さらには信頼性の向上に貢献する。

 「これら4つの取り組みでは、現時点でもインフィニオンが圧倒していると自負しています。次世代に向けて、さらに市場をけん引していきたいと考えています」と加藤氏は語る。クリーンな資源からより多くのエネルギーを生み出し、最小限のエネルギーで最大のパフォーマンスを得るという時代の要請への応答。さらには温暖化ガスの排出を抑えた効率的な移動手段の実現や、DXによる工場、オフィス、店舗、家庭のスマート化への貢献をしていくこと。持続可能な社会の実現に向けて、インフィニオンが果たす役割は大きい。

インフィニオン テクノロジーズ ジャパン株式会社
URL:https://www.infineon.com/jp