電通(現 株式会社電通グループ)と米国General Electric Company(GE)のジョイントベンチャーとして1975年にスタートした電通国際情報サービス。設立以来、先進的な情報技術をベースに、アイデアとクリエーティビティを掛け合わせたユニークなIT専門家集団として成長してきた。本記事では会計・経営管理領域ビジネスの全体像からこの先の未来の話まで、同社の現場の声から紐解いてみる。

歩んできた会計・経営管理ソリューションの
歴史と独自の強み

ISIDの会計・経営管理領域ビジネスの全体像から伺います。会計・経営管理ソリューションの導入実績、プロジェクトの規模感について教えてください。

株式会社電通国際情報サービス
グループ経営ソリューション事業部
グループマネージャー
山下 達也 氏

山下 まず自社開発の会計系ソリューションでISIDの中で最も歴史の長い連結会計システム「STRAVIS」は、上場企業を中心に950社超の導入実績があります。また2年前にリリースした自社開発の経費精算システム「Ci*X Expense」も順調に導入企業を増やしています。経営管理領域では「Oracle EPM」や「CCH Tagetik」を当社の主力ソリューションとして提供しています。比較的新しい「CCH Tagetik」は2018年にISIDのサービスラインアップに加わりましたが、世界で最も販売実績を上げたことが評価され、2019年度、2020年度と2年連続で開発元から表彰を受けています。(*1)

経営管理実務の世界では、まだまだITソリューションが価値を発揮できる余地が大きく残されています。プロジェクト化のハードルは高いのですが、その分一度動き出せば経営管理システム導入プロジェクトはとても規模の大きなものになります。関わる人数も、エンドユーザーまで含めると1企業グループで数千人規模になることもあります。顧客の投資額も当然それなりの規模になります。

奈良 私が入社して一番驚かされたのも、この案件規模の大きさです。前職でも同じソリューションを扱っていたのですが、「管理会計システムのバージョンアッププロジェクト」なら、2~3カ月ほどで完了できるイメージでした。しかし私がISIDに入社後すぐにアサインされた全く同じソフトウエアによるシステムのバージョンアップ案件は、とても影響範囲の広いもので15カ月の期間を要する大規模なものでした。

2年連続全世界でNo.1の販売実績(*1)というのは並大抵のことではないと思うのですが、採用後1年でNo.1となれたISIDの強みは一体どこにあるのでしょうか。

篠原 私は、当社の強みは「コンサルティング会社とSIerの間の仕事ができること」にあると思います。「コンサルとSIerの間」というのは、いわゆる超上流の経営課題のあるべき論や業務改革の方向性を提案するだけではなく、従来のSIerのように定まった顧客要件をシステム機能へ落とし込むだけでもなく、その両方の役割を担えることです。

これを可能にしている理由の一つは、当社のプロジェクトマネージャー(PM)/コンサルタントの担当体制と導入前の徹底した調査・研究です。私たちはプリセールスから導入、稼働後の保守まで、一貫して同じPM/コンサルタントが担当するという、この業界では珍しい体制を敷いています。

株式会社電通国際情報サービス
グループ経営ソリューション事業部
プロジェクトマネージャー/コンサルタント
奈良 恭平 氏

奈良 調査・研究に関してですが、私の前職でもCCH Tagetikを導入する話は挙がっていました。しかし、新しい製品はどうしても「お客様に導入をしながら知見をためていかねばならない」という前提があり、ISIDのように採用前の段階で製品研究に時間をかける発想はなかったです。入社後CCH Tagetikを扱うようになってから、事前に1年半もかけてソリューションとして採用するか検証していたと知ったときは、強い意志のようなものを感じましたね(笑)。

篠原 強い意志(笑)、そうかもしれない。ISIDはこの期間に、翻訳を含むCCH Tagetikの設計・設定のドキュメンテーションまで完了させました。他社製パッケージであっても受注前の段階で既に、開発元と同等レベル以上の製品知識量、導入コンサルティングノウハウを蓄積しています。

奈良 強みである「顧客課題の解決策をシステムに落とし込み、高い満足度で実現するためのノウハウやナレッジ」を、一気通貫の担当体制の中でも「属人化させずに活用していくための取り組み」を徹底している点も、入社して感心したことの一つです。

ISIDが捉えた
会計・経営管理領域、10年の変化

――ここ10年で経営管理領域にはどのような変化があったのでしょうか?

株式会社電通国際情報サービス
グループ経営ソリューション事業部
プロジェクトマネージャー/コンサルタント
篠原 裕美 氏

山下 ガートナー社が「xP&A」という概念(*2)を打ち出したことにも表れていますが、財務データだけでなく販売・購買などより業務寄りのトランザクションデータや生産・原価などのデータを活用して経営計画を立案したい、分析やシミュレーションを行いたいというニーズが急速に高まってきたのが、ここ10年で一番顕著な変化だろうと思います。

篠原 私が担当している小売業様などもそうですが、最近は特にPSI(生産・販売・在庫を同時に計画する手法)を取り入れる企業が増え、それに応じて扱うデータ量や関わるセクションも増えました。お客様と話してセクションの「間を埋める」こと、まさにSIの本質であるインテグレーションをより高い次元で求められるようになってきたと感じます。

ISIDが見つめる、
会計・経営管理ソリューションの未来

――今後の会計・経営管理業務やソリューションの展望をどう見ているのでしょうか。

山下 会社が大きくなれば経営管理が必要になるので、絶対になくならないマーケットだと思います。今の時代は企業の経営計画があらゆるセクションの計画と連動するようになりつつあるので、一部を変更する場合にも他の全てと整合を取る必要が増えてきました。そうした自動連携の制御やデータ清流化の部分を例えばAIで補完していくような動きは、確実に出てくるでしょう。AI活用によって大幅な効率化ができれば、ユーザーがより力を入れるべき分野に時間を割けるようになります。

篠原 当社にはAIをはじめとする先端技術を調査研究し、部門横断で新たなサービス・プロダクト開発や顧客プロジェクト向けの技術支援を行う「X(クロス)イノベーション本部」という組織があります。その部隊とも連携してAIをはじめとする先端技術の活用を検討しながら、例えば自動化の恩恵を得つつ「人間でしかやれない領域」により深く取り組んでみたいと考えています。

この領域だからこそ
感じられる“成長”

――どんな方なら、ISIDの会計・経営管理領域で活躍できると思いますか。

奈良 「もっとITと経営管理をやりたいんだ、究めたいんだ」という人にはマッチすると思いますし、活躍するための一番重要なモチベーションになるんじゃないでしょうか。きっとこれまでとはプロジェクトの規模も難易度も、顧客レイヤーも格段に上がります。専門家として得られる経験値、自身が出せるようになるアウトプットのレベルも必然的に上がっていきますよ。

篠原 そんな仕事にワクワクする方とぜひ一緒に働きたいですね!

奈良 ISIDの「仕事」を経験すれば、自身の能力を大きくストレッチできることに加えて、今後のキャリアの裾野も広がる気がします。今は「経営管理領域を突き詰めたい」と思っていても、5年後にはまた別の領域に興味が移っているかもしれません。ISIDの良いところは、IT技術者としてのキャリアパスも豊富にあること。そこにジョインすることで市場価値の高い専門性を新たに身につけるチャンスがあるということだと思っています。

山下 自分の可能性を高めていきたい、貪欲にスキルアップしていきたいという方に、ISIDをもっと知っていただきたいですし、ぜひ私たちにも会いに来てほしいですね。

(*1)Tagetik社より「2020 Performance Award」を受賞
  Tagetik社より「Best Reseller Partner of The Year」を受賞
(*2)出典:2020年10月28日 「Innovation Insight for Extended Planning and Analysis (xP&A)」

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